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[CES 2014]「Oculus Rift」の最新版は,外部カメラと赤外線LEDで位置トラッキングに対応
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印刷2014/01/10 20:03

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[CES 2014]「Oculus Rift」の最新版は,外部カメラと赤外線LEDで位置トラッキングに対応

 Oculus VRが開発中のヘッドマウントディスプレイ(以下,HMD)「Rift」の最新版が,2014 International CESに出展された。「Crystal Cove」というコードネームで開発されている新型機では,HMDの表面に多数の赤外線LEDが設置されるとともに,外部に設置するカメラが加わることになる。

画像集#002のサムネイル/[CES 2014]「Oculus Rift」の最新版は,外部カメラと赤外線LEDで位置トラッキングに対応

 Riftに関しては,2013年末の時点で,パネルを液晶から有機ELに変更することでモーションブラーを大幅に削減できたと発表されていた。しかし,このCrystal Coveにおける改善点はそれだけではなく,冒頭でも紹介したとおり,外部に設置されたカメラがHMDのフェイスプレート部分に装着された赤外線LEDを認識することで,プレイヤーの頭部のポジショナルトラッキングも実現できるように改良されている。
 従来のRiftではGPSや傾きセンサー,加速度センサーなどでユーザーの首の動きは認識されていたが,これだと「動き」こそ取れるものの,正確な「位置」の検出は難しく,ゲーム内のオブジェクトとの位置関係の整合性が取りにくいという難点があった。これを外部からの計測を加えることで,頭部を中心にしたプレイヤーの物理的な移動――前に覗き込んだりのけ反ったり(Front/Back),迷路の角から身を乗り出したり(Left/Right),立ち上がったり伏せたり(Up/Down)――などの動作を,より正確にゲーム内で再現できるようになったというわけだ。

 ちなみに,Crystal Coveというコードネームはそもそも,Epic GamesがRiftのために開発したデモの名前で,「Unreal Engine 4」のテクノロジーデモとして公開されている「Elemental」の火山地帯を,タワーディフェンス風のストラテジーアクションゲームにあしらったものだ。プレイヤーは高い位置での“神”の視点から,マップ中に散らばる軍勢をコントロールできるが,新型HMDを装着すれば,覗き込むような動きによって,実際に地上へ近付いて戦闘の様子を見るといったことが可能になっている。新システムの追加によってバーチャルリアリティの質が格段に増したのは間違いない。

Epic GamesによるUnreal Engine 4のテクノロジーデモ「Elemental」。Riftのデモは,この世界を空中から見下ろしたような雰囲気になっている
画像集#003のサムネイル/[CES 2014]「Oculus Rift」の最新版は,外部カメラと赤外線LEDで位置トラッキングに対応

 なお,CES会場のIntelブースでは,Riftへの正式対応が発表されているCCP Gamesのスペースコンバットシム「EVE Valkyrie」を使った4人対戦のデモが行われていた。旧式モデルを使ったデモだったが,飛び入り参加者が絶えることなく,多くの人の興味を惹きつけている様子だった。

画像集#004のサムネイル/[CES 2014]「Oculus Rift」の最新版は,外部カメラと赤外線LEDで位置トラッキングに対応
Intelブースで体験できたRift対応「EVE Valkyrie」のデモ。「DUST 514」と同様に,本編となる「EVE Online」の世界観を共有している
画像集#005のサムネイル/[CES 2014]「Oculus Rift」の最新版は,外部カメラと赤外線LEDで位置トラッキングに対応

Occulus VR公式サイト

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