連載
恋愛ゲームに見せかけた謎解きゲーム!? バッドエンド頻出のiOS向け「ときめきメモリリーク」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第80回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
今回は「ときめきメモリリーク」という,伝説の樹の下で誰かが待っているんじゃないかというようなiOS向けのタイトルを紹介しよう。本作は,そのアイコンやタイトル画面から予想できるとおり,ヒロインとの愛を育む恋愛ゲームなのだが,“とある突破口”を見つけない限り絶対にクリアできない,超絶難度が高い作品なのだ。
「ときめきメモリリーク」ダウンロードページ
主人公であるアナタは,ヒロインの三浦えり子に恋心を寄せる冴えない学生。高校3年間の片思いがいよいよ終わりを告げようとしたそのとき,「理想の恋人はパイナップルストアで1位を取る人!」というヒロインの卒業文集を見つけてしまう。ゲーム専門学校を恋の舞台に,えり子のハートをゲットすべく,アナタはゲーム作りに情熱のすべてを賭けることになるのだ。
本作の目的は,えり子に告白をすること。そのために,パイナップルストアで1位が取れるようなゲームを作らなければならない。
このあたりのゲームの流れは,本作のタイトルにピンと来た人なら,何となく懐かしいと思うのではないだろうか。
5月と7月には前期試験があり,6月末と8月末にその結果が発表される。ここで上位の成績を収めれば特進クラスに進め,えり子と一緒に後期の授業を受けられるようになるのだ。
後期にはゲーム開発に挑むこととなり,ステータスに「面白さ」「快適さ」「美しさ」「心地よさ」という項目が追加される。これらのステータスをバランス良く上昇させ,見事パイナップルストアで1位が取れれば,いよいよえり子に告白だ。
上昇したステータスは青色で,下降したステータスは赤色で表示される |
後期は9月〜12月の4か月。1か月ごとにゲームを提出して評価を確認することになるのだ |
……といった具合でゲームが進行していくのだが,本作では,特進クラス進級のハードルが異様に高く,なんとなく生活しているだけでは後期を前に間違いなくゲームオーバーになってしまうほど難度が高いのだ。
何回かチャレンジしてみたところ,後期へ進むにはスタミナ,ゼニを除く各種ステータスが6200前後あればいいような感触だった。資料集めやコード書きといった通常の行動では,10前後しかステータスが上がらないため,「どうすれば一度に大量のステータス値を上げられるか」という,ある種の謎解きに似た問題に挑まなければならない。
間違いなく何度も見ることにあるであろうゲームオーバー画面。ただ勉強しているだけだと絶対に突破できない |
大事なのは,休日の行動だ。何をするにしても,独学で挑むより,人に教わるほうが効率はいい |
本作は,マルチエンディングが採用されており,いくつかのバッドエンドと,えり子とのハッピーエンド,そして隠された真のエンディングが存在している。ちょっと理不尽な難度の高さが,どことなく昔のゲームに似ている印象のときめきメモリリーク。「恋愛のハードルは高いほど燃える」という人は,ぜひ真のエンディングに挑戦してみてほしい。
「ときめきメモリリーク」ダウンロードページ
著者紹介:トリスター/目代将規
ゲームやアニメの書籍企画,編集,シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや,一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。
「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」記事一覧
- 関連タイトル:
ときめきメモリリーク
- この記事のURL:
(C)appmaga.net