プレイレポート
4元素の大魔法で敵を一網打尽!「黒い砂漠」の新キャラクター「ウィザード」「ウィッチ」のプレイレポートを掲載
老齢で風格のあるウィザードと,若く聡明なウィッチ
多彩な魔法で広範囲の敵をなぎ払う
初公開されたときから「いかにも」な風体で話題を呼んだ「ウィザード」と「ウィッチ」は,どちらも魔法による遠距離攻撃を得意とするキャラクターだ。その半面,防御力は低く,接近戦を苦手としている。一般的なイメージの「魔法使い」キャラクターといっていいだろう。
それぞれどんな特徴があるのだろう? と気になるところだが,結論から先に述べてしまえば,ウィザードとウィッチに能力的な差はない。7月に実装された「ブレイダー」と「ツバキ」のようにスキルが異なるといった違いもないので,男性か女性か,どちらでプレイするかはプレイヤーの好みで選んでまったく問題ないのだ。
ウィザードとウィッチは,待機時は素手だが,戦闘になると何もない空間から杖を取り出して戦うことになる。戦闘状態が解除されると,霧散するように杖が空間に消えるのだが,これがなかなかに格好良い。そんな彼らの左クリックによるメイン攻撃は,意外にも杖による物理攻撃で,右クリックが魔法による遠距離攻撃となっている。右手に持ったダガーによる攻撃は,Fキーで行える。
ウィザードとウィッチは,火,水,雷,土の4元素を操り,それぞれの属性の魔法で攻撃をする。ほかのMMORPGでは「水属性攻撃は火属性の相手に大ダメージを与えられる」「雷属性攻撃では土属性の相手に有効なダメージが与えられない」といった属性による有利不利があるものも多い。しかし,「黒い砂漠」ではそういった4元素をベースにした相性はなく,今後も実装される予定はないそうだ。なので,どの元素の魔法を覚えるかは,純粋な攻撃性能で選んでしまって良いだろう。ただ,得られるスキルポイントで,すべての元素の魔法を高レベルにはできないので,どういった目的のために,どの魔法を覚えるのかを取捨選択する必要がある。場合によっては便利アイテム「全体(部分)戦闘スキル初期化」の使用を視野に入れてもいいかもしれない。
習得できる魔法は,属性ごとに2つから3つ。単体で使用する攻撃魔法からコンボでつなげられる攻撃魔法,広範囲に攻撃可能な大魔法的なものなどさまざまだ。ここではそれらの魔法について紹介していこう。
●火属性の魔法
●水属性の魔法
●雷属性の魔法
●土属性の魔法
どれも攻撃力は申し分のない魔法ばかりなのだが,使っていると「消費MPが多い」という重大な問題に直面する。とくに効果範囲の広い魔法は消費するMPも膨大で,ガス欠になりやすい。ウィザードやウィッチを使うなら,敵の動きのほかに,MP管理にも気を配らなくてはならないだろう。
また,魔法には詠唱があり,威力の高い魔法ほど詠唱時間は長く,無防備な時間も長くなる。スキルを使い分けて攻撃できないタイミングを作らない「スキル回し」も考えておく必要がありそうだ。数%単位だが詠唱時間を短縮する「キャストマスター」というパッシブスキルもあるので,魔法スキルの習得と合わせて取っておくといいだろう。
では,MP問題と詠唱問題の2つをどうやって解決するのだろうか。その方法というのが,「マジックハート」と「マジックルアー」だ。
マジックハートは水色の魔力体を召喚する魔法で,この魔力体は一定時間ごとに周囲のキャラクターのMP(もしくはそれに準じる青いゲージ)を大幅に回復してくれるので,MP消費をあまり気にせず魔法で攻撃可能になる。ただ,使用後のクールタイムが10分と非常に長いので,一度効果が切れてしまうと,しばらくはMPに気を使いながらの戦いとなる。
マジックルアーは,キャラクターの立っている場所に赤い魔力体を召喚する魔法で,この赤い魔力体は,一定時間ごとに周囲のモンスターの敵視(ヘイト)を集める波動を放つ。つまり,赤い魔力体に敵を集めることができるわけだ。
敵が周囲にいる状態でマジックルアーを使い,敵視を魔力体に集めている間に範囲魔法を使えば,一網打尽にできる。非常に便利なマジックルアーだが,効果時間は20秒とそれほど長くないので,スピーディに行動しないと魔法を叩き込む前に解除されてしまうので気をつけよう。さらにクールタイムが35秒と効果時間よりも長いことも頭に入れておきたい。
非常に有用だが運用が難しいマジックハートとマジックルアーは,攻撃魔法などよりも,ウィザードとウィッチを使いこなす重要なポイントになるだろう。しかし,これはソロでプレイしているときの話で,実のところ,ウィザードとウィッチの力を最大限に発揮させるのは,パーティプレイではないかと思う。
いわゆる「後方から高威力の範囲魔法で支援」という,パーティにおける魔法使いとしての運用方法ならば,味方に壁になってもらうことで詠唱時間と,その間の安全が確保できる。攻撃による戦闘支援はもちろんのこと,マジックハートによる味方MPの継続的回復,「プロテクションフィールド」で味方の防御力をアップさせたり,HP回復魔法でフォローしたり,味方が倒れてしまっても蘇生魔法で生き返らせたりと,できることがとにかく多い。マジックハートが切れてたときは,味方の横からこっそり敵を殴ってMPを回復,なんてこともできるだろう。
遠距離かつ広範囲に絶大な威力の攻撃スキルを持つウィザードとウィッチは,「黒い砂漠」のキャラクターの中でも随一の火力を持っている。ただ,その代償というわけではないが,扱いが非常に難しいテクニカルなクラスでもある。
とくに気を付けなくてはならないのが,先に述べたようにスキル回しとMPの管理だ。スキル回しについては,各スキルのクールタイムを考え,常に何かしらの攻撃スキルを使用できる状態を保ちながら戦っていかなくてはならない。4元素すべてのスキルを習得するのは不可能なので,いくつかの元素に絞ってクールタイムが被らないよう魔法を使い分けていくといいだろう。
そしてそれらを使うためのMP管理も同様で,マジックハートやポーションなどをフル活用して,MPを切らさないよう戦っていく必要がある。テストプレイでは,交戦中にMPが切れてしまい杖で反撃してなんとかMPを稼ごうとするのだが,受けるダメージが多すぎて戦いにならず,逃げ回ることしかできなかった。前後に瞬間移動できる「トランシジョン」やグラウンドストライクのような回避スキル,被ダメージを減らす「マジックシールド」などもあるが,あくまで保険のようなもので,接近戦は極力避けたいというのが正直な感想だ。
ソロでは少し大変かもしれないが,上記の2つを克服できるのなら,遠距離攻撃というアドバンテージと攻撃力の高さから,狩りではかなりの力を発揮できるクラスとして活躍できるだろう。
もっと手軽に弱点を克服するのなら,パーティでの行動をオススメしたい。また,現在実装されているワールドボス戦に参加すれば,攻撃に回復と大いに活躍が期待できそうだ。今後実装が予定されているレイドボス戦など,さらに活躍するシーンも増えるのではないだろうか。
「黒い砂漠」公式サイト
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