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「Nexus 9」ファーストインプレッション。世界初64bit Denverコア版Tegra K1搭載タブレットの実力を垣間見た
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印刷2014/11/08 00:00

テストレポート

「Nexus 9」ファーストインプレッション。世界初64bit Denverコア版Tegra K1搭載タブレットの実力を垣間見た

Nexus 9
メーカー&問い合わせ先:Nexus ヘルプセンター
価格:4万2900円(税込,16GBモデル)
Nexus
 2014年10月にGoogleが発表したAndroidタブレット「Nexus 9」が,国内ユーザーの手元にも届き始めた。世界初のAndroid 5.0(Lollipop)実装に加えて,世界初の64bit版「Tegra K1」をSoC(System-on-a-Chip)に搭載するなど,世界初が満載のタブレットだ。製造を担当するのはHTCである。
 Nexus 9では,内蔵ストレージ容量が16GBまたは32GB,無線通信機能がIEEE 802.11a/g/n/acのWi-FiかWi-Fi+LTEという,製品バリエーションが用意されている。ただ,LTEモデルはまだ国内販売されていないので,現在入手できるのはWi-Fiモデルのみ。今回4Gamerで入手した製品は,Wi-Fi・16GBモデルとなっている。それでは,早速そのファーストインプレッションをお届けしたい。

編集部に届いたNexus 9の製品ボックス(左)。ずいぶんとしゃれたパッケージでちょっと驚かされた。購入したのは内蔵ストレージ容量16GBのインディゴ ブラックモデル。付属品は「保証サービス+安全ガイド」とACアダプター,およびUSBケーブルのみとシンプルだ
Nexus Nexus Nexus


Androidタブレットでは珍しい4:3液晶パネル

ソリッドな印象の台形ボディ


 いつもどおり外観からチェックしていこう。
 まず最初に目に止まるのは,液晶パネルだ。国内で販売されているAndroidタブレットといえば,アスペクト比16:9または16:10といった具合に,横長の液晶パネルを採用した製品が多い。それゆえ,Androidタブレット=横長ボディというイメージを漠然と抱いている人もいるだろう。

縦置きにした本体正面。4:3の液晶パネルを採用するため,一般的なAndroidタブレットというより,iPadに近い印象を受ける
Nexus
 それに対してNexus 9が採用するIPS液晶パネルは,8.9インチサイズで解像度2048×1536ドット,アスペクト比4:3という仕様になっている。サイズは異なるものの,この解像度とアスペクト比は,Appleの「iPad Air 2」や「iPad mini 3」(関連記事)と同じだ。もしかしたらGoogleは,タブレットにはスマートフォンとは異なるアスペクト比を持つ液晶パネルのほうが適していると考えたのかもしれない。

 Android用ゲームの場合,ゲーム側で多様な解像度に対応しているものが多いので,4:3というアスペクト比がデメリットになることはあまりなさそうに思える。ただ,16:9や16:10のアスペクト比に比べると3Dゲームでは見える画面の範囲がだいぶ変わるので,その点は注意を要するかもしれない。下に掲載した画像は,左がNexus 9,右がNVIDIAの「SHIELD Tablet」で「モダンコンバット5:Blackout」(以下,モダンコンバット5)の同じシーンをキャプチャしたものだ。上下左右の見える範囲が異なるのが分かるだろう。

左がNexus 9,右はSHIELD Tabletでキャプチャしたモダンコンバット5の画面。なお,サムネイルの縦幅が同じになるように,SHIELD Tablet側の画像には上下に黒帯を付けている
Nexus Nexus

 本体のサイズは,実測で228(W)×154(D)×8(H)mm。重量は約430gだった。9.7インチ液晶パネルを搭載するiPad Air 2が,240(W)×169.5(D)×6.1(H)mmの約437gなので,やや小さく軽いといったところか。300gを切る製品もある7インチ級のタブレットに比べれば当然重く,片手で長時間持ってゲームをプレイしていると腕が疲れそうではある。

 横置き状態での本体左右端には,ステレオスピーカーが配置されている。これはSHIELD Tabletでも採用されている,最近のタブレットでは流行の構成だ。ただ,フロントカメラとスピーカーの間あたりを指で摘まむと,ごくわずかだが天板のベゼルが沈むような感触を受けることが少し気にかかった。この部分は強度面での弱点になっているのかもしれない。

Nexus Nexus
横置き時の左右端に装備されたステレオスピーカー。ごく短時間の試用に留まるが,とくに音割れやステレオ定位のずれは感じなかった

 本体背面側は,エンボス加工のNexusロゴが配置された視野消しの灰色で,手が滑ったりする心配はなさそうだ。表面に比べると,背面には指紋の跡も付きにくい。横置き時の左上端には,大きなレンズを備えた800万画素のアウトカメラとLEDフラッシュが装備されている。

Nexus
シンプルな本体背面。ゲームをプレイしていると,Nexusロゴの「S」と左側面の中間あたりやや上が熱を持っていたので,Tegra K1はここにあるのだろう
Nexus
アウトカメラは背面の傾斜した部分に装備されているため,レンズ部分がやや出っ張ったように見える。隣にあるのはLEDフラッシュで,簡易ライトとしても利用可能だ

 外見で面白いと感じたのは側面の形状だ。真横から見ると,表面が少し狭く裏面側が少し幅広い台形をしているので,真っ正面から見ても側面が若干見える。そのおかげで,上側面にある[電源/スリープ]ボタンや音量調節ボタンが,本体を傾けなくても目に入るのだ。

 側面のボタンやインタフェース類は少なめで,上側面に前述したボタン類,右側面にUSB 2.0(Micro-B)端子,左側面には3.5mmミニピンのヘッドフォン端子とバッテリー残量警告用のLEDがある程度だ。外部への映像出力端子やmicroSDカードスロットは存在しない。
 microSDカードを備えないのは従来のNexusも同様なのだが,内蔵ストレージ容量16GBの製品だと,使っているうちに容量不足に直面する可能性は高い。そこが気になる人は,32GBモデルを選ぶほうが無難だ。なお,Nexus 9はワイヤレス映像伝送技術「Miracast」に対応しているので,映像出力についてはそれで代用してくれということのようだ。

本体左側面(左):インタフェースは3.5mmミニピンのヘッドセット端子があるだけ。中央やや左に見えるのは,電池残量が不足したときに点灯するというLEDインジケータだ
本体右側面(右):中央に充電端子を兼ねるUSB 2.0(Micro-B)端子がある。写真右端に見える小さな穴はマイクだ
Nexus Nexus

本体上側面(左)。写真右側に音量調節ボタンと[電源/スリープ]ボタン,マイクがある(右)。この側面には磁石が内蔵されていて,専用カバーはここに取り付けるようだ。なお,下側面側にはなにもなし
Nexus Nexus

付属のACアダプターとUSBケーブル
Nexus
 付属のACアダプターは,USB 2.0(Type A)端子を備えたごく普通のものだが,丸みを帯びたボディのデザインをしているのが特徴的だ。付属のUSBケーブルも端子部分が同じような丸みを帯びた形状をしているなど,付属品まで凝っている。


IPS液晶パネルは明るく視野角も良好


4Gamerを表示してみた。最大輝度ではかなり画面が明るくなる
Nexus
 先述したとおり,Nexus 9が採用する液晶パネルはIPS方式で,視認性は良好だ。発色も寒色,暖色どちらかに偏っているということもなく,ゲームやビデオ再生,写真やWeb閲覧でも不満を感じることはないだろう。
 バックライトの輝度は未公表だが,筆者所有のスマートフォン(GALAXY Note 3)内蔵の照度センサーを使った簡単な計測では,最大輝度の状態で360cd/m2程度というかなり明るい液晶パネルだった。以下に掲載した写真でも分かるように,視野角も非常に広い。

最大輝度状態の液晶パネルを斜めにしてみたが,偽色やコントラストの顕著な低下もなく非常に優秀だ
Nexus Nexus Nexus

Nexus 9(左)とSHIELD Tablet(右)で,Chromeを使用して同じWebページを表示した状態。画面の輝度はどちらも最大輝度に設定した。SHIELD Tabletはやや暖色よりで,Nexus 9のほうが自然な色味に感じられた
Nexus

 なかなか優秀なNexus 9の液晶パネルだが,少し気になったこともある。液晶パネルの表面には,スマートフォンやタブレットでは定番のCorning製強化ガラス「Gorilla Glass 3」が採用されているのだが,外光の反射がかなり強く,指紋も目立ちやすいのだ。AppleはiPad Air 2で低反射コーティングを採用したことを特徴の1つとしているので,その点では多少見劣りがするかもしれない。


64bit Tegra K1の実力やいかに?


 それではスペックもチェックしていこう。冒頭でも触れたとおり,Nexus 9が採用するSoCは,NVIDIAが独自開発した64bit ARMベースのCPUコア「Denver」を内蔵する「Tegra K1」(関連記事)である。Denverコアを2基と,Kepler世代のCUDA Coreを192基集積したもので,32bit ARMのCortex-A15 CPUコア4基と192基のCUDA Coreを集積した既存のTegra K1の兄弟分ともいえるSoCだ。CPUコアの最大動作クロックは2.3GHzとされている。

Nexus
 そのほかの主なスペックとしては,メインメモリが2GBに,内蔵ストレージ容量は16GBまたは32GBとなっている。6700mAh(※技術仕様ページでは6600mAhと表記されている)のバッテリーを内蔵し,無線LAN接続でのインターネット使用時で最長9.5時間のバッテリー駆動が可能という。Bluetooth 4.1とNFC機能も搭載するとのことだ。

 それではいよいよお待ちかねのベンチマークテストに入ろう。今回はファーストインプレッションということで,Android版「3DMark」とマルチプラットフォーム対応のグラフィックスベンチマークテスト「GFXBench 3.0」によるグラフィックス性能の計測に加えて,連射測定アプリケーション「ぺしぺしIkina」による連打の応答性計測も行ってみた。
 なお,グラフィックスのテストでは比較対象として,筆者所有のSHIELD Tablet(※OSはAndroid 4.4.2)でも同じテストを行っている。省電力に関する設定はどちらも工場出荷時のままで,バッテリー残量による変動がないようにACアダプターを接続した状態で行ったことを明記しておく。

 さて,まずは3DMarkの結果だが,レンダリング解像度固定でSoC内蔵GPU本来の性能をチェックする「Ice Storm Unlimited」プリセットの結果は,グラフ1のとおり。Nexus 9のスコアは優秀ではあるものの,SHIELD Tabletのスコアを大きく下回っている。各テスト項目を見比べてみると,Graphics Scoreはほぼ互角ながら,Physics ScoreがSHIELD Tabletの6割程度に留まっているのが原因のようだ。


 気になって「Ice Storm Extreme」プリセットも計測してみた結果がグラフ2である。スコアが測定上限の「Maxed out!」に到達するのは当然であるものの,フレームレートでやはり,Physics Testの結果がSHIELD Tabletを下回った。CPUコア数が半分の2基に減っているためだろうか。ちょっと気にかかる結果だ。


 GFXBench 3.0では,高レベルテストの「Manhattan」と「T-Rex」の2つで計測を行った。その結果がグラフ3である。
 結果はというと,Manhattanのオフスクリーンではほぼ互角となったものの,いずれのテストでもNexus 9がSHIELD Tabletを下回った。今回は低レベルテストまで行って詳細に分析する時間が取れなかったのだが,Nexus 9のグラフィックス性能は高いものの,SHIELD Tabletには及ばない程度ということになりそうだ。


 最後のテストであるぺしぺしIkinaだが,筆者はせいぜい秒間7連射程度が限界で,林 佑樹氏のような安定した高速連射ができないため,機械の力を借りることにした。といっても大した話ではなく,HORIの指装着型連射装置「オレコマンダー ブラック」(以下,オレコマンダー)を付けて,人差し指で連射しただけである。

オレコマンダー装着によるぺしぺしIkinaの計測結果。スコアも優秀だが,顕著な飽和を起こさないのも優れている
Nexus
 オレコマンダーは3段階の連射速度を設定できるので,今回は最低段階にセットして画面を連射してみた。なお,スペック情報では最大時で秒間約20連射という数字があるだけで,最低段階ではどの程度の連射速度になるのかは公開されていない。そのため,安定したスコアが出るまで何回か測定している。
 その結果だが,右の画像にあるとおり,10秒間で130を超える程度のスコアを安定して記録した。このスコアは,別の連射測定アプリ「連射カウンター」でも同程度の数値を記録しているので,信用していい数字だと思う。連射のカウントを観察していても,顕著な飽和は見られることなく,安定して連射を測定できていた。これならば激しい連射を要求する音ゲーでも,問題なくプレイできそうだ。


ゲームによっては動作に問題がある可能性も。ゲーマーはしばらく様子見が正解か


 さて,SHIELD Tabletにベンチマークテスト結果では及ばないものの,Nexus 9は充実した性能を持つゲーマー向きのタブレットであるように思える。しかし,ゲーム用途でNexus 9を選ぶのはまだ早いかもしれない。ゲームによっては,動作に問題が起きる可能性があるのだ。

 筆者が問題を確認したのは「スクールガールストライカーズ」で,Nexus 9にインストールして実行すると驚くほど画面表示が遅いのだ。音声とキャラクターの動きが同期ずれを起こしてしまうこともあるほどで,正直にいってプレイするのは難しいほどだった。
 Android 5.0は,アプリケーション実行環境として新しい「ART」が標準になっている。それが原因なのかと,SHIELD TabletでもARTを有効にしてスクールガールストライカーズを実行してみたのだが,とくに問題は起きなかった。そうなると,原因がどこにあるのか――64bit版Tegra K1なのか,それともAndroid 5.0なのか――は判然としない。
 スクールガールストライカーズの「Android版推奨端末」には,従来のNexusシリーズ各製品の名前はあるものの,発売されたばかりのNexus 9の名前はまだない。他のNexusシリーズで動作検証が行われているとなれば,Nexus 9でも同様に検証が行われる可能性は高そうに思えるが,筆者が確認した問題が確認されるか,そして問題が解消されるかどうかは不明だ。

 一方で,先に画面を掲載したモダンコンバット5ではとくに問題を感じなかったほか,ベンチマークプログラムも正常に動作していた。そのため,動作検証が行われて対応が施されれば,Nexus 9で問題の出たゲームが正常に動作するようになる可能性はあるだろう。現時点ではそれに期待するしかない。

Nexus
 Nexus 9は高輝度で視野角にも優れた液晶パネルとTegra K1の性能によって,ゲーマー向けとしても適したタブレットになる素質を持っているように思える。しかし,ゲームによって動作に問題が生じる可能性がある以上,今すぐ買うことを勧められる製品ではないというのが正直なところだ。プレイしたいゲームがNexus 9に対応しているのかどうか,それを確認してからでも手を出すのは遅くないだろう。

●Nexus 9(Wi-Fi,16GBモデル)の主なスペック
  • OS:Android 5.0(Lollipop)
  • ディスプレイパネル:8.9インチIPS液晶,解像度2048×1536ドット
  • プロセッサ:NVIDIA製「Tegra K1」(「Denver」×2+「GK20A」,最大CPU動作クロック 2.3GHz)
  • メインメモリ容量:2GB
  • ストレージ:内蔵(16GB)
  • アウトカメラ:有効画素数約800万画素(オートフォーカス対応,LEDスピードライト内蔵,開放F値2.4)
  • インカメラ:有効画素数約160万画素(開放F値2.4)
  • バッテリー容量:6700mAh
  • バッテリー駆動時間:Wi-Fi利用時最大9.5時間,LTE接続時最大8.5時間,動画再生時最大9.5時間,Wi-Fiスリープ時最大30日
  • SIMスロット:なし
  • 無線LAN対応:IEEE 802.11ac(2x2 MIMO)
  • Bluetooth対応:4.1(NFC対応)
  • 搭載センサー:GPS,周辺光,ジャイロ,加速度,磁力
  • 本体サイズ:228.25(W)×153.68(D)×7.95(H)mm
  • 本体重量:約425g(Wi-Fiモデル)
  • そのほか搭載インタフェース:USB Micro-B(USB 2.0)3.5mmミニピン,デュアルスピーカー(「HTC BoomSound」機能搭載)

GoogleのNexus 9製品情報ページ

  • 関連タイトル:

    Nexus

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