「Beyond: Two Souls」のインタビューで，女優のエレン・ペイジさんが10か月を超える“ゲーム演劇”の体験を語る

　Sony Computer Entertainmentの公式ブログ「Playstation.Blog」で「Beyond: Two Souls」のディレクターであるデイビッド・ケイジ（David Cage）氏と，主人公ジョディを演じる女優エレン・ペイジ（Ellen Page）さんに対して行われたインタビューの模様が公開された。これは，2012年7月にサンディエゴで開催された「Comic-Con 2012」で収録されたものであるとのこと。

「Beyond: Two Souls」公式サイト

Playstation.Blog「Ellen Page and David Cage Dive Into the World of Beyond」

　Beyond: Two Soulsは，主人公ジョディ・ホームズと，彼女と行動を共にする霊的存在“エイデン”の15年にわたる物語を描いた作品だ。ケイジ氏が率いるフランスのデベロッパ，Quantic Dreamは，2010年の「HEAVY RAIN -心の軋むとき-」で大きな話題を獲得したメーカーで，その技術力には定評がある。
　新作となるBeyond: Two Soulsでも，「PlayStation 3で，まだここまで表現できるのか」と驚かざるを得ないグラフィックスを誇る作品に仕上がりつつあるのだ。


　そんなQuantic Dreamでも，とくに注目できるのが自社の専用スタジオで制作されたモーションキャプチャーアニメーション。インタビューでは，ペイジさんが映画のセットや演劇の舞台とはまったく異なるスタジオでの，10か月を超える演技に戸惑いつつ，女優である自分の殻を破るような貴重な体験であったことを告白している。まだ撮り終わっていないシーンもあるらしいのだが，ムービーでは，顔中にセンサーをつけながら泣く演技をする場面など，さまざまなシーンをゲーム画像と対比する形で紹介されており，非常に興味深い内容になっている。


　Beyond: Two Soulsは今のところ，2013年第1四半期にリリースされる予定だ。クイックタイムイベントによるインタラクティブドラマ的なゲームで，プレイヤーは限られた時間でさまざまな判断を委ねられることになる。多くのゲーマーにとって，今後の情報に注目したい期待作だろう。