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「HTC J butterfly」や「isai vivid」など独自モデルの実力やいかに? KDDIの2015年夏モデルスマートフォンを触ってきた
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印刷2015/05/15 13:37

テストレポート

「HTC J butterfly」や「isai vivid」など独自モデルの実力やいかに? KDDIの2015年夏モデルスマートフォンを触ってきた

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 既報のとおり,2015年5月14日,KDDIは,auブランドの2015年夏モデルとなるスマートフォン7製品とAndroidタブレット2製品を発表した。ラインナップは下にまとめたとおりだが,前日に発表されたNTTドコモの2015年夏モデルに続く発表ということもあって,ラインナップのうち「Xperia Z4」と「Galaxy S6 edge」,「Xperia Z4 Tablet」の3製品は事実上,ほぼ同じ仕様となっている。だが,それ以外の端末は,むしろau独自色の強い製品になっており,「人気のハイエンド」+「独自色の強い個性派」で構成された,なかなか面白いラインナップといえるのではないだろうか。

スマートフォン
  • Galaxy S6 edge SCV31:販売中
  • Xperia Z4 SOV31:6月中旬発売
  • AQUOS SERIE SHV32:6月中旬発売
  • isai vivid LGV32:5月下旬発売
  • HTC J butterfly HTV31:6月上旬発売
  • TORQUE G02:7月上旬発売
  • URBANO V02:7月上旬発売
タブレット
  • Xperia Z4 Tablet SOT31:7月中旬発売
  • Qua tab 01:7月下旬発売

 今回は,そうした個性派スマートフォンの中から,「HTC J butterfly HTV31」と「isai vivid LGV32」,そして「TORQUE G02」の3製品をチェックしてみた。
 なお,Xperia Z4については,NTTドコモ版のテストレポートを,Galaxy S6 edgeは,掲載済みのレビュー記事を参照してほしい。


HTC J butterfly HTV31


HTV31の前面。上部センターにあるインカメラに目が行くデザインだ
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 まずは,HTC製のハイエンドスマートフォンであるHTC J butterfly HTV31(以下,HTV31)をチェックしてみたい。
 正面から見ると,上部センターに位置する1300万画素のインカメラにインパクトを感じる。スマートフォンのインカメラといえば,アウトカメラよりも撮像用センサーやレンズがチープなこともあって目立たないことが一般的だ。しかし,自撮り用にインカメラを強化したHTV31では,大きめのレンズが目立つようにデザインされているわけである。
 正面から見たときのデザインでいえば,写真で上下に装備されたステレオスピーカーもポイントだが,本体のカラーバリエーションによっては,それほど目立たないかもしれない。ちなみに,このステレオスピーカーは,Dolby Laboratoriesの技術によるバーチャルサラウンドに対応しているという。ただ,ゲームで役立つのかどうかまでは検証できていない。

 背面は分かりやすいラウンドフォルムになっており,中心線のやや上に,2つのレンズを備えたアウトカメラが配置されていた。このアウトカメラは,2014年夏モデルの「HTC J butterfly HTL23」で採用された「デュオカメラ」機能を備えており,2つのカメラから得られた奥行き情報を使って,写真に3D効果やピントの後調整をかけられるのが特徴となっている。

背面は,特徴的なデュオカメラが目立つ。ちなみに,デュオカメラの位置は,2014年夏モデルよりもやや下に移動しているそうだ。インカメラの大型化による部材の干渉を避けた結果とのこと
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 ラウンドフォルムのおかげで持ち心地は良好。ギュッと握っても誤タッチしにくいベゼル幅は具合がよく,ゲームに使うにはこれくらいのサイズや幅が最適解なのではないか,という印象を受けた。「最近のスマートフォンは,どうも握り心地がよくない」と感じている人は,HTV31を試してみるといい。

背面のラウンドフォルムがよく分かる上側面(左写真)。黒い部分はボタンではなく,赤外線ポートだ。下側面(右写真)にはキャップレス防水仕様のUSB Micro-B端子とヘッドセット/ヘッドフォン接続端子,マイク孔がある。ちなみに,USB Micro-B端子がちょっとセンターを外した位置にあるのは,HTC製スマートフォンのお約束
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左側面(左写真)には,トレイ式のSIMカードスロットとmicroSDカードスロットがある。右側面(右写真)にはボタン類が配置されていた。写真左から[電源/スリープ]ボタン,[音量調節]ボタンの並びだ。なお,HTV31にストラップホールは用意されていない
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SIMカードトレイ(写真上)とmicroSDカードトレイ(写真下)を引き出したところ。デュアルSIM構成なら,ちょっと変わった使い方ができたかもしれない
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 搭載されるSoC(System-on-a-Chip)は,2015年夏のハイエンドモデルにおける目玉といえるQualcomm製「Snapdragon 810」となっている。メインメモリ容量が3GBで,内蔵ストレージ容量が32GBというのは,最近のハイエンドモデルにおける定番のスペックといっていいだろう。
 バッテリー容量は,5インチ級としてはやや少ない2700mAhだが,気になるのはそれくらいだろうか。

 それではベンチマークテストを始めよう。今回もまた,Android版「3DMark」によるグラフィックス性能計測と,メインメモリおよびストレージアクセス性能を計測する「A1 SD Bench」,連射測定アプリケーション「ぺしぺしIkina」による連打の応答性計測,「CPU-Z」を使った各CPUコアの挙動観察という4種類のテストを実施している。

 まずは3DMarkだが,Ice Storm Unlimitedプリセットでのスコアは「18457」となった。NTTドコモの2015年夏モデルテストレポートで明らかになったように,現時点でSnapdragon 810を搭載する端末は,とくにグラフィックス性能面でバラツキが大きい状況にある。その中にあって,HTV31のスコアは高いほうだといえるが,まだまだドライバソフトに最適化の余地は残っている印象だ。製品版での性能向上に期待したい。

3DMark Ice Storm Unlimitedの結果
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 CPU-Zで挙動を観察してみたところ,常時8基のCPUコアすべてが動いていた。ただ,全CPUコアを平等に駆使しているわけではなく,主にbig.LITTLE構成におけるLITTLE側のCPUコアを中心に動かしている気配だった。Webブラウジングやダウンロード,アプリのインストールといった動作をさせてもその傾向は変わらず,たまにbig側のCPUコアにも仕事をさせるといった様子が見られる。
 NTTドコモのテストレポートで評価した,同じSoCを採用するXperia Z4 SO-03GやARROWS NX F-04G,AQUOS ZETA SH-03Gとは明らかに異なる挙動であり,スマートフォンメーカーのノウハウや製品コンセプトの違いが現れているわけで,実に面白い。

CPU-ZでCPUコアの動作を確認してみたところ,LITTLE側と思われるCPU0〜3を中心に使用する動きを見せた。あれこれとバックグラウンドで動かしてみたが,CPU4〜7の動作クロックは変動しなかった
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 次にA1 SD benchをテストしてみた。メインメモリ性能を計測する「RAM copy」は5081.59MB/s。内蔵ストレージの性能を計測する「Internal memory」は,Read(読み出し)が234.59MB/sで,Write(書き込み)は123.94MB/sという結果になっている。全般的に優秀だが,とくにWriteが高いのはポイントだろう。

 ぺしぺしIkinaは,連打回数が93〜96になるように連打して,スコアは「77」となった。21タップめで最初の飽和が起きたあとは,28,34,40タップめといった具合に飽和が連続して続き,それ以降は77までストレートにカウントするという,難解な挙動を示している。複数回試行しても,飽和のタイミングが集中するという傾向は変わらないので,連打を要求するゲームには,あまり向いていないかもしれない。

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A1 SD benchの結果
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ぺしぺしIkinaの結果

 インカメラの強化などを除くと,HTV31は,基本的に2014年モデルをブラッシュアップした製品といった印象で,デザインも,より垢抜けたように感じられた。今までのHTC製品には惹かれなかったという人も,改めて見直す価値のある製品となっているのではないだろうか。

●HTC J butterfly HTV31の主なスペック
  • メーカー:HTC
  • OS:Android 5.0(Lollipop)
  • ディスプレイパネル:5.2インチ液晶(「Super LCD3」),解像度1440×2560ドット
  • プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 810 MSM8994」(4+4 CPUコア,最大CPU動作クロック2GHz,Adreno 430 GPUコア)
  • メインメモリ容量:3GB
  • ストレージ:内蔵(容量32GB)+microSDXC(最大200GB)
  • アウトカメラ:有効画素数約2020万画素
  • インカメラ:有効画素数約1300万画素
  • バッテリー容量:2700mAh
  • LTE待受時間:約370時間
  • LTE連続通話:約1120分
  • LTE通信周波数帯:2GHz,800MHz
  • LTE-Advanced対応:225Mbps対応
  • 無線LAN対応:IEEE 802.11n/ac
  • Bluetooth対応:4.1
  • 本体サイズ:73(W)×151(D)×10.1〜10.7(H)mm
  • 本体重量:約162g
  • 本体カラー:Rosso,Silk,Indigo
  • 主な対応サービス&機能:au VoLTE,WiMAX 2+,Eメール(@ezweb.ne.jp),グローバルパスポート(LTE/GSM/UMTS),ワンセグ,フルセグ,おサイフケータイ,Wi-Fiテザリング(同時接続数8台),防水(IPX5,7),防塵(IP5X)


isai vivid LGV32


 世界的には大手のスマートフォンメーカーであるLG Electronics(以下,LG)。そのLGが世界市場で販売している「LG G4」というスマートフォンを日本向けにカスタマイズしたモデルとなるのが,「isai vivid LGV32」(イサイ ビビッド LGV32,以下,isai vivid)である。

 isai vividの特徴としてまず挙げられるのは,「量子ドットIPS液晶」パネルの採用だ。2015年1月の2015 International CESでは,量子ドット液晶パネルを採用したテレビというのがいくつも展示されていたのだが,そんな新しいパネルがさっそくスマートフォンでも採用されたというわけである。

isai vividの前面(左写真)と背面(右写真)。前面はシンプルなので,5.5インチの液晶パネルが最大の特徴ということになるだろう。一方背面には,アウトカメラの下に,[音量調節]ボタンに挟まれる形で[電源/スリープ]ボタンが配置されている。慣れないと押しにくく感じるかもしれないが,画面をノックするだけでロックを解除できる「ノックコード」という機能もあるので,背面の[電源/スリープ]ボタンを押す必要はあまりないかも
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 量子ドット(Quantum Dot)というのは,簡単にいうと,量子力学ベースの独特な光学特性を持つ材料のこと。筆者の専門外なので,理解できた範囲で語らせてもらうと,液晶パネルにおいては,青色LEDからの光を,波長変換によって望みの色に変換できる機能を提供するものとなっており,色域の拡張と消費電力の低減に効果があるという。isai vividにおいては,NTSC比は107%,DCI比では98%という色域を実現し,一般的な液晶パネルよりも色彩が豊かな映像を表現できるようになっているそうだ。
 LGによれば,コントラスト比も1500:1と高く,バックライト光を透過しやすい「高透過率ディスプレイ」なるものを組み合わせてあるため,色彩が豊かで細部も鮮明,かつ奥行き感もある絵を表現できるとのことだった。

isai vivid(写真左側)と,2014年冬モデルの「isai VL LGV31」(写真右側)の液晶パネルを比較するデモ。実際に見るとかなりの違いがあるのだが,写真では分からないと思うので,実機のデモ展示が始まったら,ぜひそちらで確かめてほしい
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 実機を見ても,この言い分は決して大袈裟なセールストークではないと感じられた。写真ではなかなか表現しにくい要素なので,実機のデモ展示が始まったら,気になる人はぜひ自分で確認することをお勧めしたい。最近流行の擬人化系ゲームをプレイするときに,普通の液晶パネルよりも高い満足感が得られるだろう。筆者は最近,「家電少女」に夢中なので,だいぶグラっときた。

上側面(左写真)には,キャップレス防水仕様のヘッドセット/ヘッドフォン接続端子が,下側面(右写真)にはキャップレス防水仕様のUSB Micro-B端子があるだけだ。背面がラウンドフォルム形状をしているのが分かるだろう。なお,左右側面には何もない
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ラウンドフォルムのおかげで,5.5インチ級としては,とても持ちやすい。このクラスだと,フラットよりもこのほうが正解のように思える
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背面パネルはユーザーによる取り外しが可能。microSDカードスロットやSIMカードスロットもこちらにある。NFCアンテナの面積は広い

 液晶パネルと並んで,isai vividで注目すべきポイントは,搭載SoCにQualcomm製の「Snapdragon 808」を採用していることだ。Snapdragon 810の弟分的位置付けにあるこのSoCは,CPUコアとして2基のCortex-A57と4基のCortex-A53を集積するという,ちょっと変則的なbig.LITTLE構成を採用している。今夏の新製品で,このSoCを採用するスマートフォンは,今のところisai vividだけだ。

 それでは,isai vividの実力をベンチマークテストで検証してみよう。まずは3DMarkからだが,残念なことにIce Storm Unlimitedプリセットのスコアは「11749」と,2015年の新製品としては低い結果だった。前述のHTV31と比べたところ,Physics scoreは大差がないにも関わらず,Graphics scoreが半分程度しかない。
 GPUコアであるAdreno 418の性能がそもそも低いためか,isai vividがGPUコアの性能を生かし切れていないかの,どちらかが理由と考えられる。

3DMark Ice Storm Unlimitedの結果
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 CPU-Zで確認したところ,GPUコアの最大動作クロックは300MHzだった。これが本当にAdreno 418の最大動作クロックであるなら,そもそもGPUコアの性能が足りていないということはあり得るだろう。
 CPUコアの挙動も見てみたが,インストールやダウンロード時では,動作クロックが384MHzから960MHzの間をウロウロする様子が見られた。big側と思われるCPU4〜5は,384MHzに貼り付いたままで,画面切り替え直後など,CPU負荷が一時的に高まる場面でも,クロックが変動する様子は見られなかった。
 体感動作は快適で,動作に引っかかりを感じることはなかったから,要所要所で動作クロックを適切に上げているのだと思われる。

CPU-Zで動作を確認している様子。左写真はアイドル時で,右写真はアプリのインストール中。CPU0〜3のみがよく動くといった状況だった
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A1 SD benchの結果。Internal memoryのWriteだけが遅い結果となったが,アプリのインストールを実行してみたところ,それほど遅いようには感じなかった
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ぺしぺしIkinaの結果は「87」。細かい飽和が22タップめと40タップ,51タップに確認できた程度で,連打への応答性はおおむね優秀といえる結果だ

 isai vividは,色彩豊かな液晶パネルや,大きくても持ちやすいボディという利点を有する一方で,ゲームに重要なグラフィックス性能が低いという気になる問題点も抱えた製品といえそうだ。発売時期が5月下旬予定ということもあり,製品版までに最適化が進んで性能が大きく改善される可能性は低いだろう。

●isai vivid LGV32の主なスペック
  • メーカー:LG Electronics
  • OS:Android 5.1(Lollipop)
  • ディスプレイパネル:5.5インチ液晶(AH-IPS),解像度1440×2560ドット
  • プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 808 MSM8992」(2+4 CPUコア,最大CPU動作クロック2GHz,Adreno 418 GPUコア)
  • メインメモリ容量:3GB
  • ストレージ:内蔵(容量32GB)+microSDXC(最大128GB)
  • アウトカメラ:有効画素数約1600万画素
  • インカメラ:有効画素数約210万画素
  • バッテリー容量:3000mAh
  • LTE待受時間:約380時間
  • LTE連続通話:約1300分
  • LTE通信周波数帯:2GHz,800MHz
  • LTE-Advanced対応:225Mbps対応
  • 無線LAN対応:IEEE 802.11n/ac
  • Bluetooth対応:4.1
  • 本体サイズ:76(W)×150(D)×10.3(H)mm
  • 本体重量:約150g
  • 本体カラー:シャンパン,ホワイト,ブラック
  • 主な対応サービス&機能:au VoLTE,WiMAX 2+,Eメール(@ezweb.ne.jp),グローバルパスポート(LTE/GSM/UMTS),ワンセグ,フルセグ,おサイフケータイ,Wi-Fiテザリング(同時接続数8台),防水(IPX5,7),防塵(IP6X)


TORQUE G02


 最後に取り上げる「TORQUE G02」(以下,TORQUE)は,あらかじめ断っておくと,性能面でゲーマーの選択肢に上がるような製品ではない。ただ,独特のデザインと耐久性重視の仕様にはほかのスマートフォンにはない魅力があるので,あえてここで取り上げる次第だ。

TORQUEの前面(左写真)と背面(右写真)。ずんぐりむっくりしたボディに,三角形や台形のハードウェアボタン。背面に開いた孔など,なんとも魅力的な外観。なお,液晶パネルのガラス面が振動してスピーカーとなる「スマートソニックレシーバー」機能も備えている
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TORQUEが備える耐久性能の一覧。耐海水に加えて,耐氷結や耐荷重が新要素とのこと
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 TORQUEは,防水に防塵,防湿,耐衝撃に耐振動,耐荷重,耐日射,耐氷結などなど,実に多くの要素に対する耐久性を備えたスマートフォンである。さらに今回の新型は,海水に対する耐久性も備えていることが大きなポイントとなっている。防水と何が違うのかを説明員に聞いてみたところ,海水中に溶け込んでいる塩分やミネラルといったものに対する耐久性を備えているのだそうだ。
 また,単に海水が機器内部に侵入しないというだけでなく,海水が蒸発したときに残る塩分などからも,機器を守れる仕様になっているとのこと。ウィンタースポーツやマリンレジャーはもちろん,あらゆるアウトドア環境に対応できるスマートフォンといえそうだ。

上側面(左写真)にある頑丈なカバーを開けると,中にヘッドセット/ヘッドフォン接続端子がある。下側面(右写真)にも同じように,防水カバーを開けるとUSB Micro-B端子が顔を出す
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左側面(左写真)は,[音量調節]ボタンと,アプリの起動を割り当てられる[オプション]ボタン,ストラップホールが並ぶ。右側面(右写真)には,シャッターボタンと[電源/スリープ]ボタンがあるなど,TORQUEはハードウェアボタンがやたら多い
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 先代のTORQUEである2014年モデルが備えていた,手袋をしたままタッチ操作ができる「グローブタッチ」という機能が継承されている点も押さえておきたい。手袋なしではつらいような,気温0℃の屋外でも動作するので,「Ingress」のエクストリームなプレイをしたい人にも適する,というのは言い過ぎだろうか。

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前面下部に並ぶハードウェアボタンは,より装飾的なデザインになった
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「持つ」というより「握る」といったほうが適切なホールド感も独特だ

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防水機能のデモ用水槽があったので,水没させてみた様子
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背面のパネルは二重になっていて,バッテリーやSIMカードスロットを保護している


 さて,冒頭でも触れたように,TORQUEのスペックはおよそゲーマー向きとはいえないものだ。搭載SoCは,Qualcommがローエンド向けに位置付ける「Snapdragon 400」。メインメモリ容量は2GB,内蔵ストレージ容量は16GBと,これらの要素は,2014年モデルと少しも変わらない。スペック面での進化点は,最大通信速度150MbpsのキャリアアグリゲーションやWiMAX 2+といった,KDDIのスマートフォンでは必須の機能をサポートしたことくらいだ。

 このようなスペックなので,ベンチマークテストをひととおり実行してみても,お寒いスコアしか出ない。ぺしぺしIkinaのスコアが「85」と,やけにいいことだけが目を引く程度だ。ドライバソフトの最適化などはこれからとのことなので,製品版ではもう少し性能が向上していることを期待したいものだが,そもそもゲームを楽しむための端末ではないので,性能を求めるほうが野暮かもしれない。

3DMark Ice Storm Unlimitedのスコア(左写真)は「4706」。大手キャリアが2015年に発売する製品で,この低スコアはなかなかお目にかかれない。A1 SD benchの結果(右写真)も当然低い
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なぜか優秀だったぺしぺしIkinaの結果。微小な飽和が連続している感じはあり,取得漏れらしき挙動は50タップめ以降に集中していた
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CPU−Zを眺めていた限りでは,4基あるCPUコアの2基分しか動いていなかった。説明員によると,ソフトウェアはまだ調整されていないそうだ

●TORQUE G02の主なスペック
  • メーカー:京セラ
  • OS:Android 5.1(Lollipop)
  • ディスプレイパネル:4.7インチ液晶(「IGZO」),解像度720×1280ドット
  • プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 400 MSM8928」(4 CPUコア,最大CPU動作クロック1.4GHz,Adreno 305 GPUコア)
  • メインメモリ容量:2GB
  • ストレージ:内蔵(容量16GB)+microSDXC(最大128GB)
  • アウトカメラ:有効画素数約1300万画素
  • インカメラ:有効画素数約500万画素
  • バッテリー容量:2910mAh
  • LTE待受時間:未公開
  • LTE連続通話:未公開
  • LTE通信周波数帯:2GHz,800MHz
  • LTE-Advanced対応:150Mbps対応
  • 無線LAN対応:IEEE 802.11n/ac
  • Bluetooth対応:4.1
  • 本体サイズ:72(W)×147(D)×14.2(H)mm(※暫定値)
  • 本体重量:未公開(※測定中)
  • 本体カラー:グリーン,レッド,ブラック
  • 主な対応サービス&機能:au VoLTE,WiMAX 2+,Eメール(@ezweb.ne.jp),グローバルパスポート(LTE/GSM/UMTS),ワンセグ,おサイフケータイ,Wi-Fiテザリング(同時接続数10台),防水(IPX5,8),防塵(IP6X),耐海水,耐氷結

KDDI 2015年夏モデル新製品 特設ページ


  • 関連タイトル:

    HTC

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