「神撃のバハムート」配信2周年記念のプロレスイベントが勃発。武藤敬司選手が“バッハ武藤”に進化し，「バハムート級王座」を見事に防衛

　ディー・エヌ・エーは2013年9月10日，東京のベルサール秋葉原にて，「『神撃のバハムート』 2周年記念スペシャルマッチ バハムート級王座決定戦」を開催した。同イベントはソーシャルカードゲーム「神撃のバハムート」の配信2周年を記念したプロレスイベントで，「バハムート級王座」をめぐり，“バッハ武藤”ことプロレスラーの武藤敬司選手と，お笑い芸人のスギちゃんのタッグが，西口プロレスの選手達と激突したのだ。

　武藤選手と言えば，新日本プロレス在籍時には天才レスラーとして人気を集め，また全日本プロレスに移籍後も，さまざまな団体のマットに進出して激闘を展開した，日本マット界を代表する名レスラーの一人だ。去る9月8日には新団体WRESTLE-1を旗揚げし，ボブ・サップ選手と組んで，レネ・デュプリ選手，ゾディアック選手組を見事打ち破るなど，縦横無尽の活躍を見せている。顔に不気味なペイントをし，毒霧を吹きかける怪奇レスラー「グレート・ムタ」としての雄姿を覚えている人も多いのではないだろうか。
　2013年7月からは，音楽家のバッハを思わせるカツラを被り，「バッハ武藤」として神撃のバハムートのテレビCMに出演。「バハムート級」の王者として今回の大会に挑んだ。
　バッハ武藤選手はイベントの冒頭で，ゲストとして招かれたモデルの鈴木奈々さんと共にリングに上がり，「皆さんこんにちは！バッハ武藤です。（カツラのせいで）若干，頭が暑いですが，一生懸命頑張りますのでよろしくお願いします」と大会の開会を宣言した。

“バッハ武藤”こと，プロレスラーの武藤敬司選手

モデルでタレントの鈴木奈々さん

鈴木さん（左）と武藤選手（右）

　イベントは，まず「バハムート級」王座への挑戦者を決めるための，西口プロレスの選手達によるタッグマッチからスタート。王座を狙うのは，長州小力選手＆ジャイアント小馬場選手のペアと，アントニオ小猪木選手＆焙煎TAGAI選手のペアだ。伝説のレスラーをリスペクトする選手が集う，豪華な（？）マットとなった。

ジャイアント小馬場選手（左）と長州小力選手（右）	焙煎TAGAI選手（左）とアントニオ小猪木選手（右）
ポーズを決めるアントニオ小猪木選手	ゴングが鳴る前から，両チームは気合い充分だ

　先発した長州小力選手とアントニオ小猪木選手は，プロレスの定石通りに試合を展開しようと，“手四つからの力比べ”をしようとしても，うまく手を組めなかったり，“ロープに振られてから相手の上を飛び越える”はずが，なぜか二人して飛び上がってしまったりと，なかなかうまくいかない。試合そっちのけで互いに罵り合う両選手を，見かねたポーク林レフェリーが「マジメにやれ！」と一喝してから，ようやくエンジンが掛かったようだった。

プロレスの定石をことごとく失敗する長州小力選手とアントニオ小猪木選手を，ポーク林レフェリーが一喝！

　長州小力選手は，アントニオ小猪木選手を首投げしてから，エルボーや得意の“小太鼓乱れ打ち”を叩き込み，アントニオ小猪木選手を圧倒する。だがアントニオ小猪木選手も負けてはいない。長州小力選手をダウンさせてからリバース・インディアン・デスロックを決めるなど，反撃をかける。

エンジンの掛かった長州小力選手が，アントニオ小猪木選手を攻撃

アントニオ小猪木選手も，本家ばりのリバース・インディアン・デスロックを披露

ロープワークから腕を絡めてダンス状態になってしまう長州小力選手とアントニオ小猪木選手

　両チーム互角の状態でジャイアント小馬場選手と焙煎TAGAI選手に交代するが，ジャイアント小馬場選手は動きがとにかくゆったりしていて，焙煎TAGAI選手とうまくかみあわない。攻撃しても痛みが伝わるのが遅れるし，ロープに振ってもなかなか帰ってこないなど，とにかくやりづらそうだった。

ジャイアント小馬場選手のスローモーさに，焙煎TAGAI選手もやりづらそう

ジャイアント小馬場選手のゆっくりとしたチョップが，さまざまな方向から焙煎TAGAI選手に襲いかかる

　このままだと試合がいつ終わるのか分からないような状態だったが，焙煎TAGAI選手がジャイアント小馬場選手の顔に張り手を飛ばすと，ジャイアント小馬場選手がいきなり凶暴化。雄叫びと共に動きが素早くなって試合のテンポもアップした。

ジャイアント小馬場選手は，ロープ渡りを披露。会場を沸かせた	アントニオ小猪木選手，長州小力選手にコブラツイスト！
ジャイアント小馬場選手が手招きすると，相手は何故か吸い込まれてしまい，そのままかわず落としを決められてしまう

　最後は両チームの4人がリング上に入り乱れた所で，長州小力選手がアントニオ小猪木選手にラリアットをたたき込み，そのまま流れるような体固めからの3カウント。長州小力選手＆ジャイアント小馬場選手組が勝利を掴んだ。

長州小力選手がアントニオ小猪木選手から3カウントを奪い，「バハムート級王座」への挑戦権を獲得

　長州小力選手はマイクを掴み，「このままベルトを賭けて，オレとやれ！」とバッハ武藤選手を挑発。バッハ武藤選手がこれに応じたことから，そのままバハムート級王座決定戦がスタートした。

長州小力選手の挑発に応え“バッハ武藤”選手が登場

　バッハ武藤選手は，「本当は（2対1の）ハンディキャップマッチでもいいんだけど，自分は武藤敬司じゃなく，バッハで進化した“バッハ武藤”だから」ということで（？），相棒のスギちゃん選手とのタッグマッチを提案。

バッハ武藤選手（左）とスギちゃん選手（右）

　バッハ武藤選手＆スギちゃん選手組vs.長州小力選手＆ジャイアント小馬場選手組の試合がスタートした……その瞬間，バッハ武藤選手は得意のフラッシングエルボーを長州小力選手に決め，そのままフォール。「試合が始まったと思ったら決着が付いていた」という，鮮烈な秒殺劇でバハムート級の王座を見事に防衛した。

バッハ武藤選手が長州小力選手を秒殺！　残念ながら，スギちゃん選手の出番はなかった

　バッハ武藤選手は，鈴木さんからベルトを受け取ってご満悦。「ウチ（WRESTLE-1）のリングで，本当にチャンピオンシップをやる？」と西口プロレスの選手達に呼びかけるなど，王者としての貫禄を見せた。


　婚約中の鈴木さんは，「私はゲームをあまりやらないんですが，友達が神撃のバハムートに凄くはまっています。カードが凄く美しいですね。私も，今日からフィアンセといっしょにゲームを遊びたいです！」と高らかに宣言。用意されたバッハのかつらで“バッハ鈴木”となり，バッハ武藤選手と共にポーズを決めた所で，大会は幕引きとなった。

バッハのカツラをかぶって“バッハ鈴木”となった鈴木さん

バッハ武藤選手，全くはたらかなかったスギちゃん選手に怒りのスリーパー!?

スギちゃん選手（左）とバッハ武藤選手（中央），鈴木さん（右）。バッハのカツラをかぶった“バッハファミリー”でポーズ

「神撃のバハムート」公式サイト