宝塚歌劇の「戦国BASARA」ではロマンスもあり!?　舞台「戦国BASARA3 瀬戸内響嵐」出演キャストが意気込みを語った「戦国BASARA」プロジェクト発表会をレポート

　2012年11月2日，カプコンは「戦国BASARA」プロジェクト発表会を東京ドームシティホールで開催した。
　本発表会では，先に「こちら」の記事でお伝えしたように，宝塚歌劇 花組公演として「戦国BASARA」が初のミュージカル化されることや，「バサラ祭2013〜春の陣〜」が2013年3月30/31日に両国国技館で開催されることなど，シリーズにおける新展開が発表されている。
　また本発表会には，11月2日より東京公演がスタートした舞台「戦国BASARA3-瀬戸内響嵐-」のキャスト陣が出演し，舞台にかける意気込みを語った。本稿では，キャスト陣のコメントとともに，発表会の模様をレポートしよう。

「戦国BASARA」シリーズポータルサイト

舞台「戦国BASARA」シリーズ公式サイト

現在，舞台「戦国BASARA3-瀬戸内饗嵐-」の追加席チケットが販売中。原稿執筆時点では，公演によってはまだ空席があるようなので，観覧希望の人は舞台「戦国BASARA」公式サイトにアクセスしてみてほしい

■舞台「戦国BASARA3〜瀬戸内響嵐〜」メインキャスト

浜尾京介さん：長曾我部元親役
小谷嘉一さん：毛利元就役
広瀬友祐さん：徳川家康役
中村誠治郎さん：石田三成役
久保田悠来さん：伊達政宗役
細貝 圭さん：真田幸村役
吉田友一さん：片倉小十郎役
村田洋二郎さん：猿飛佐助役
八代みなせさん：雑賀孫市役
川村ゆきえさん：鶴姫役
谷口賢志さん：天海役
宮下雄也さん：小早川秀秋役
新田健太さん：大谷吉継役
加藤靖久さん：立花宗茂役
浅倉祐太さん：大友宗麟役

構成・演出・振付：西田大輔氏
原作監修：小林裕幸氏，山本 真氏

「戦国BASARA」シリーズプロデューサー 小林裕幸氏

　最初に登壇したのは，「戦国BASARA」シリーズのプロデューサーである小林裕幸氏だ。小林氏は，通算で5回目の開催となる今回の舞台は，メインキャストが15名，東京公演は東京ドームシティホールでの公演と，過去最大規模にパワーアップしたとコメント。
　ちなみに，東京会場での1公演あたりの席数は不明だが，東京ドームシティホールの収容能力は3000人超となるため，過去の公演で使用されたシアターGロッソ（765席）やル・テアトル銀座（750席）と比べ，その規模は4倍近くなったと言える。

　ステージに上がった舞台「戦国BASARA3 -瀬戸内饗嵐-」のメインキャスト陣が，それぞれ舞台にかける意気込みを語った。以下にそのコメントを紹介しよう。

浜尾京介さん（長曾我部元親役）：
　僕は今回の作品が，舞台「戦国BASARA」の初出演となります。舞台「戦国BASARA」ならではのオリジナルの部分がたくさん出せていると思います。笑いあり涙ありのシーンも組み込まれていますので，楽しんでいただけたらと思っています。精一杯がんばって全力でいきます。

小谷嘉一さん（毛利元就役）：
　前回，「戦国BASARA3」の舞台にも出演させていただいたのですが，またこの場に戻ってくることができて，とても光栄です。最後まで全力で頑張って，ケガなく公演を走り抜けたいと思っています。

広瀬友祐さん（徳川家康役）：
　今回で，個人的には3回目の出演になるんですけど，「戦国BASARA」を盛り上げる1人として，精一杯頑張りたいと思います。

中村誠治郎さん（石田三成役）：
　みんなで力を合わせて，今までやってきたことは間違いではないという自信を持って，公演に臨みたいと思います。

久保田悠来さん（伊達政宗役）：
　僕は，今回で5回目の独眼竜ということなんですけども，千秋楽には本物の“竜”になれるように頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。

細貝 圭さん（真田幸村役）：
　公演を重ねるごとに，ますますパワーアップしていく舞台「戦国BASARA」。今回も全身全霊を込めて，最高の舞台にしたいと思っております。

吉田友一さん（片倉小十郎役）：
　この舞台は，単なるコスプレ舞台ではないということを，来ていただいた方に示したいです。僕らのほかにもたくさんの出演者がいますので，そのメンバーと11月18日の千秋楽まで，精一杯やっていきたいです。「ここに来れば戦国時代を味わえる」という風に，お客様を魅了させたいと思っています。

村田洋二郎さん（猿飛佐助役）：
　ますます大きくなっていく舞台「戦国BASARA」ですけど，今回はさらにグレードアップして，最大動員数の記録を伸ばしています。殺陣の数もかなり増えていて，「そろそろギネスに申請した方がいいんじゃないかな？」って思うくらい，ずっと立ち回りをやっています。
　よく，演出の西田さんに「死ぬまではやるな，ただ，死ぬ限界ギリギリのところまでは努力しろ」と言われています。ちょっとピークを越えちゃっている人もいるんですが，多分18日までは，誰一人として欠けることなく，駆け抜けることができるのではないかと思っています。

八代みなせさん（雑賀孫市役）：
　今回，「戦国BASARA」の舞台に出るのは初めてなんですけど，精一杯頑張りたいと思っています。
　女性のキャラは少ないですが，男性に負けないぐらい迫力のあるアクションを頑張っています。どのシーンも，すごくスピードのあって迫力があるものになっています。力の限り，演じさせていただきたいです。

川村ゆきえさん（鶴姫役）：
　私は，2回目の鶴姫としての出演になります。今回はオリジナルのセリフが多いので，鶴姫のイメージを壊さないようにして，さらにパワーアップできるように，可愛く演じたと思います。歴代の舞台作品に負けないよう，一番を目指していきます。

谷口賢志さん（天海役）：
　舞台「戦国BASARA」は，キャスト，脚本，スタッフ，最強で最高のメンバーが揃っているなといつも思っています。舞台「戦国BASARA」のメンバーである自覚と誇りを持ち，「戦国BASARA」エンターテイメントを，お客様すべてに届けたいと思います。

宮下雄也さん（小早川秀秋役）：
　天海様が言ったとおり，最高なんですよ！　みんないい顔してるでしょう？　
　僕は東京に来て7年経つんですけど，東京にいると心が枯れるんですよね。だから，この「戦国BASARA」で！　乾いた心に！　水を注いでやろうと僕は思っています!!　「戦国BASARA」，どうぞお楽しみください！

新田健太さん（大谷吉継役）：
　僕は今回が初参戦なんですけど，本当にすごいパワーです。それをお客さんに届けて，楽しんでもらえたらなと思います。精一杯頑張ります。

加藤靖久さん（立花宗茂役）：
　立花宗茂は，大友宗麟とともに今回が初登場となるキャラクターです。このキャラクターが加わることによって，これまで舞台「戦国BASARA」シリーズが培ってきた熱気，お祭り感をさらにパワーアップさせることができたらなと思っております。

浅倉祐太さん（大友宗麟役）：
　宗麟は，宗茂とともに今回初めて登場するキャラクターです。皆さんに負けないよう，僕も信者を勧誘するくらい頑張りたいと思います。


　ここで，舞台「戦国BASARA」シリーズの構成/演出/振り付けを担当している西田大輔氏が登壇し，来場者に向けて挨拶をした。
　西田氏は，通算5回めとなる今回の舞台が，前回の舞台「戦国BASARA2」からわずか4か月での新作公演になったとコメント。今回は瀬戸内にスポットを当て，新たな「戦国BASARA3」の世界観となり，今までの頼もしいメンバーに新メンバーが加わったことで，舞台「戦国BASARA」史上最高のメンバーになったと話す。
　アクションはもちろん，内容も小林氏とじっくりと作り，たくさんの新要素を取り入れたことで，新たな舞台，エンターテイメントになっているので楽しみにしてほしいと，自信の程をうかがわせた。

　最後に小林氏から，これまでの舞台「戦国BASARA」シリーズでは長曾我部と毛利が描かれることは少なかったが，今回この2人がメインとなって「瀬戸内響乱」を舞台でできることをたいへん嬉しいとコメント。舞台「戦国BASARA2」に続き，今年2回目となる「瀬戸内饗嵐」に期待して欲しいと述べ，舞台挨拶を締めくくった。

　次に行われた「戦国BASARA」プロジェクト発表会では，まず，テレビドラマ「戦国BASARA-MOONLIGHT PARTY-」に未放映話を加えリミックスした映画が公開されることが発表された。そのタイトルは「戦国BASARA-MOONLIGHT PARTY-Remix」で，東京ではシナリーブル池袋で2012年11月24日より，大阪ではテアトル梅田で2012年12月15日から公開予定となっている。

　また，「戦国BASARA-MOONLIGHT PARTY-」については，Blu-ray/DVDボックスが2013年2月2日に発売されることが明らかにされた。こちらには，全9話＋未放映のサイドストーリー「第10話 outlaws」や，メイキング映像など120分の映像特典が収録される。

　「戦国BASARA」ファンにとっては恒例のイベントの開催日も決定。「バサラ祭2013〜春の陣〜」は，2013年3月30日/31日に両国国技館で開催され，森田成一さん（前田慶次役），保志総一朗さん（真田幸村役），置鮎龍太郎さん（豊臣秀吉役），石野竜三さん（長曾我部元親役）の出演決定が発表された。


　最後に用意されたサプライズは，宝塚歌劇による「戦国BASARA」公演だ。主演は花組の蘭寿とむさん，蘭乃はなさんが務め，2013年6月15日からが7月1日にかけて東急シアターオーブで開催される。なお，チケットの一般販売は2013年4月21日の予定。
　小林氏は，「戦国BASARA」初のミュージカル化となる本公演について，宝塚歌劇ならではの“ロマンス”もある，華やかな舞台になるだろうとコメントしていた。
　「戦国BASARA」シリーズのロマンス要素といえば，筆者は上杉謙信とかすがの2人を思い浮かべるが，果たしてどのような公演になるのか，今後の情報公開に期待したいところだ。

2013年春にアスキー・メディアワークスから「戦国BASARAマガジン」が，講談社から「戦国BASARA3」の小説第2期（全4冊）が刊行されることも発表された

　最後に小林氏は，2012年に「バサラ祭2012〜夏の陣〜」や舞台「戦国BASARA3-瀬戸内饗嵐-」などを展開してきたが，2013年も「バサラ祭2013〜春の陣〜」，宝塚歌劇によるミュージカル公演なども続く。これ以外にもさまざまな展開を計画しているので，今後の「戦国BASARA」シリーズに期待をしてほしいとコメントし，発表会を締めくくった。

　なお，舞台「戦国BASARA3-瀬戸内響嵐-」の公演期間は，東京公演が2012年11月2日から11日まで，大阪公演が2012年11月16日〜18日までとなっている。2012年11月18日の千秋楽には，大阪公演のライブビューイングが行われるので，気になる人は舞台「戦国BASARA」の公式サイトをチェックしてほしい。

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