Corsair，独Elgato Systemsのゲーマー向け製品部門を買収。キャプチャデバイスや関連製品をラインナップに追加へ

　北米時間2018年6月27日，CorsairとドイツのElgato Systems（以下，Elgato）は，Elgatoのゲーマー向け製品部門「Elgato Gaming」をCorsairが買収することで合意に至ったと発表した。買収金額は明らかになっていない。
　Elgato Gamingは，「Elgato Game Capture 4K60 Pro」のようなゲーマー向けキャプチャデバイスやキャプチャ関連製品，加えてThunderbolt 3接続のノートPC向けドッキングステーションといった製品を展開しているブランドだ。買収の意図についてCorsair側からのコメントは出ていないようだが，Elgato Gamingの製品ラインナップは，Corsairの製品ラインナップには存在しないものであるため，既存事業と競合することなく，ビジネスの拡大に寄与するという判断があったのではないだろうか。

Elgato Gamingのキャプチャ製品一覧。ほかにも映像合成用のバックスクリーンや，ドッキングステーションなどを扱っている

　一方，Elgatoの事業にはゲーマー向け製品以外に，ネットワーク接続機能を備えてPCやスマートフォンから制御できる家電，いわゆる「スマートホーム」と呼ばれる分野も存在するが，今回，そちらはCorsairによる買収対象となっていない。Elgatoは社名をEve Systemsに変更したうえでスマートホーム事業を継続していくとのことなので，ゲーマー向け製品部門を切り離してスマートホーム事業にリソースを集中するのだろう。

Elgatoのスマートホーム向け製品ラインナップ。遠隔制御できる照明や各種センサー，自動散水機なども扱っているようだ。たしかにゲーマー向け製品とのシナジーは少なそうである

Corsairの当該プレスリリース（英語）

Elgatoの当該プレスリリース（英語）