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Corsairのゲーマー向け周辺製品シリーズ「Vengeance」デビュー。マウスとキーボード,ヘッドセット計7製品が11月中旬発売
さっそく製品ラインナップを見ていこう。
Vengeance M90
価格:6980円(税込)Vengeance M90が備えているボタンはなんと計15個。左右メイン,センタークリック機能付きスクロールホイール,左メインボタン脇×2,マウスの“山頂部”×1に加え,左サイドに9個ものボタンが配置されているのだ。
サイドの9ボタンは,マウスを握る親指を囲むようなデザインになっており,率直に述べてなかなか押し分けにくい。慣れれば問題ないのかもしれないが,慣れるにはかなりの時間がかかりそうな気配である。
筐体の表面はプラスチック素材だが,土台となる底面および骨組みにアルミ素材を採用し,耐久性を確保しているとのこと。アルミ素材を採用しているせいか,重量は165gと重めである。
Vengeance M90が備えているボタンは計15個とかなり多く,左側面には親指を取り囲むように9個のボタンが配置されているのが大きな特徴だ。この9個のボタンにはマクロを割り当てることも可能となっている。
残りのボタン6個の内訳は,左右メイン,クリック機能付スクロールホイール,スクロールホイールの手前に1つ,左メインのすぐ隣に2つとなる。
ちなみに9個用意されたサイドボタンはマクロの登録に対応しており,付属のソフトウェアから設定したり,オンザフライで設定したりできる。設定したマクロは本体内蔵のフラッシュメモリに記録される仕様になっており,一度記録してしまえば,ドライバソフトウェアがインストールされていないPCでも機能するようになるという。このあたりは,ゲーム側の規約を無視してマクロを利用できるマウスとして,物議を醸すことになるかもしれない。
上部から見たところ。ホイールにチルト機能はない |
底面部にはPTEE素材のソールが前後2か所貼り付けられている |
●Vengeance M90の主なスペック
- 基本仕様:レーザーセンサー(Avago Technologies製「ADNS-9500」)搭載,ワイヤードタイプ
- ボタン:左右メイン,センタークリックボタン機能付きスクロールホイール,左サイド×9,左メイン脇に×2,スクロールホイール手前×1
- トラッキング速度:380cm/s(約150IPS)
- 最大加速度:30G
- 画像処理能力:未公開
- フレームレート:未公開
- トラッキング解像度:最大5700DPI
- レポートレート:125/250/500/1000Hz(※ソフトウェアから変更可)
- リフトオフディスタンス:未公開
- データ転送フォーマット:未公開
- 本体サイズ:165(W)×245(D)×65(H)mm
- 重量:165g
- マウスソール:PTEE
- ケーブル長:1.8m
- 対応OS:Windows 7・Vista・XP
- 発売予定時期:2011年11月中旬
- 店頭措定売価:6980円(税込)
Vengeance M60
価格:5980円(税込)Vengeance M60は,Vengeance M90と同じセンサーユニットを採用しつつ,FPS向けが謳われているワイヤードマウスだ。筐体にプラスチック素材とアルミ素材が用いられている点も同様だが,重量は160gと少し軽くなっている。
Vengeance M60が備えるボタンは計8つ。左右メイン,クリック機能付スクロールホイール,スクロールホイールの手前に2つ,そして左側面に3つとなっている。なかでも特徴的なのは左側面の[スナイパー]ボタンと呼ばれる赤いボタンだが,これは,押すたびに,通常のDPI設定と,「スナイプモード」と呼ばれる低DPI設定を切り替えるようになっているという。他社のマウスでも似たような機能はよく見られるが,目玉機能としてわざわざ専用ボタンまで用意してきたのはなかなか珍しい。スナイプモードに切り替わったときにはDPIが自動的に下がるため,照準を合わせやすくなるとのこと。
なお,現在のところ,スナイプモードのDPI設定がどうなっているかは分からないとのことだった
そのほかVengeance M90と異なるのは,マクロに非対応な点と,重量調整が可能な点を挙げられるだろう。
重量調整用には本体の底面に3つの穴が用意されており,そこに4.5g重の錘(おもり)を1〜3個搭載することで,単純な重さだけでなく,前後左右の重量バランスも取れるようになっているのだが,“160gもあるFPS用マウス”をこれ以上重くするニーズがどこにあるのかというと,かなり疑問だ。
●Vengeance M60の主なスペック
- 基本仕様:レーザーセンサー(Avago Technologies製「ADNS-9500」)搭載,ワイヤードタイプ
- ボタン:左右メイン,センタークリックボタン機能付きスクロールホイール,左サイド×3,スクロールホイール手前×2
- トラッキング速度:380cm/s(約150IPS)
- 最大加速度:30G
- 画像処理能力:未公開
- フレームレート:未公開
- トラッキング解像度:最大5700DPI
- レポートレート:125/250/500/1000Hz(※ソフトウェアから変更可)
- リフトオフディスタンス:未公開
- データ転送フォーマット:未公開
- 本体サイズ:165(W)×245(D)×65(H)mm
- 重量:160g
- マウスソール:PTEE
- ケーブル長:1.8m
- 対応OS:Windows 7・Vista・XP
- 発売予定時期:2011年11月中旬
- 店頭想定売価:5980円(税込)
Vengeance K90の主なスペック
価格:1万2980円(税込)Vengeance K90は,“Cherry赤軸”と呼ばれるZF Electronics製キースイッチを採用した英語105フルキーボードである。公開されている資料によれば,公称押下圧は45gで,ストロークは4mm(スイッチは約2mm押し込んだところで反応),20キーロールオーバー対応とのこと。レポートレートは1000Hzだ。
Vengeance K90はMMOゲーム向けとされているのだが,その最大の根拠となっているのが,メインキーボードの左にずらりと計18個並んだマクロキーだ。別途用意された3つのマクロ切り替えキーと組み合わせると最大54個のマクロを登録できるのがポイントとされている。
ちなみにVengeance K90のマクロ周りは,登録できるマクロの数を除けば,Vengeance M90とまったく同じ。こちらも物議を醸しそうだ。
本体左側に18個のマクロキーを搭載。計54個のマクロを登録できる |
右上部にあるのは音楽などの再生や停止ができるメディアキーだ |
●Vengeance K90の主なスペック
- 接続インタフェース:USB
- 基本キー数:英語105キー+マクロキー18+マクロ切り替えキー3+メディアキー6
- キーピッチ:未公開
- キーストローク:4mm(スイッチングポイントまで2mm)
- 押下圧:45g
- キーロールオーバー:最大20キー
- キー耐久性:5000万回
- ポーリングレート(レポートレート):125/250/500/1000Hz(※ソフトウェアから変更可)
- マクロ機能:あり
- バックライト:あり
- サイズ:502(W)×210(D)×27(H)mm(※パームレスト装着時)
- 重量:1390g
- ケーブル長:2m
- 対応OS:Windows 7・Vista・XP
- 付属品:パームレスト
- 発売予定日:2011年11月中旬
- 店頭想定売価:1万2980円(税込)
Vengeance K60
価格:1万1980円(税込)Vengeance K90と同じキースイッチを採用しつつ,マクロキーを廃してきたキーボードだ。こちらはキー配列が英語104仕様となっている。
本製品はFPS向けとされるが,上の写真で分かるとおり,[W/A/S/D]キーを中心とした操作系に対応すべく,大型のリストレストが付属するのが大きな特徴である。このリストレストに[1〜6]キーと[W/A/S/D]キーの赤い交換用キートップが収納されており,写真のように付け替えて利用できるのもポイントといえそうだ。
●Vengeance K60の主なスペック
- 接続インタフェース:USB
- 基本キー数:英語104キー+メディアキー6
- キーピッチ:未公開
- キーストローク:4mm(スイッチングポイントまで2mm)
- 押下圧:45g
- キーロールオーバー:最大20キー
- キー耐久性:5000万回
- ポーリングレート(レポートレート):125/250/500/1000Hz(※ソフトウェアから変更可)
- マクロ機能:なし
- バックライト:なし
- サイズ:438(W)×165(D)×27(H)mm(※リストレストを含む奥行きは257mm)
- 重量:1240g
- ケーブル長:2m
- 対応OS:Windows 7・Vista・XP
- 付属品:とくになし
- 発売予定日:2011年11月中旬
- 店頭想定売価:1万1980円(税込)
Vengeance 1500
価格:7980円(税込)PCとの接続はUSBで,ケーブルの途中には,音量調節とミュートが可能なインラインリモコンを備えている。
●Vengeance 1500の主なスペック
- 基本仕様:USB接続ワイヤードタイプ
- 本体サイズ:188(W)×103(D)×208(H)mm
- 重量:約380g
- ケーブル長:3m
- 接続インタフェース:USB
- 主な付属品:とくになし
- 発売日:2011年11月中旬
- 店頭想定売価:7980円(税込)
- 周波数特性:20Hz〜20kHz
- 感度:95dB
- インピーダンス:32Ω
- スピーカードライバー:直径50mm
- 周波数特性:100Hz〜10kHz
- 感度:-44dB±3dB
- インピーダンス:2.2kΩ
- 指向性:単一方向
- ノイズキャンセリング機能:あり
Vengeance 1300
価格:5980円(税込)●Vengeance 1300の主なスペック
- 基本仕様:アナログ接続ワイヤードタイプ
- 本体サイズ:188(W)×103(D)×208(H)mm
- 重量:約375g
- ケーブル長:3m
- 接続インタフェース:3.5mmステレオミニピン
- 主な付属品:とくになし
- 発売日:2011年11月中旬
- 店頭想定売価:5980円(税込)
- 周波数特性:20Hz〜20kHz
- 感度:95dB
- インピーダンス:32Ω
- スピーカードライバー:直径50mm
- 周波数特性:100Hz〜10kHz
- 感度:-41dB±3dB
- インピーダンス:2.2kΩ
- 指向性:単一方向
- ノイズキャンセリング機能:あり
Vengeance 1100
価格:3980円(税込)●Vengeance 1100の主なスペック
- 基本仕様:USB接続ワイヤードタイプ
- 本体サイズ:157(W)×67(D)×143(H)mm
- 重量:約153g
- ケーブル長:1.8m
- 接続インタフェース:USB
- 主な付属品:とくになし
- 発売日:2011年11月中旬
- 店頭想定売価:3980円(税込)
- 周波数特性:20Hz〜20kHz
- 感度:94dB
- インピーダンス:32Ω
- スピーカードライバー:直径40mm
- 周波数特性:200Hz〜10kHz
- 感度:-44dB±3dB
- インピーダンス:2.2kΩ
- 指向性:単一方向
- ノイズキャンセリング機能:あり
Corsair担当者がVengeance Gamingシリーズをアピール
2011年11月1日に都内で開催された発表会では,Corsairでアジア営業を統括するScott Thirlwell(スコット・サールウェル)氏と,Corsairで日本カントリーマネージャーを務める園部英生氏が登壇し,Vengeance Gamingシリーズ開発の経緯や製品の紹介を行った。
Scott Thirlwell氏 |
園部英生氏 |
- Power Gamer テクノロジーに精通し,ゲームに対して妥協はしない
- Opportunistic Gamer 従来は非常に多くの時間をゲームに費やしていたが,現在はほかのことに時間を割いている(元Power Gamer)
- Social Gamer コンソールゲームを中心にグループや友人同士で楽しむ
- Leisure Gamer カジュアルゲームやブラウザゲームをPCでプレイする
- Incidental Gamer 携帯電話や携帯端末で時間つぶしのためにゲームをプレイする
氏によると,Power GamerとOpportunistic Gamerに属するほとんどの人がゲーマー向け周辺機器を購入する傾向にあるとのことで,今回のVengeance Gamingシリーズは,まさにこれらのゲーマーに向けた製品とアピールしていた。
ちなみにCorsairでVengeanceといえばメモリモジュールを思い浮かべる人が多いと思うが,Vengeance Gamingとの関連性はとくに説明されなかった。
Corsair公式Webサイト(英語)
リンクスインターナショナル公式Webサイト
- 関連タイトル:
Corsair Gaming(旧称:Vengeance Gaming)
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