4Gamer 女子部（仮）
イベント
ファンの投票で物語が作られる。緑川 光さん，森川智之さんら，豪華声優陣が登場した「ときめきメモリアル Girl's Side DAYS 2013 〜デートに行こう！〜」3月9日夜公演の模様をレポート
 会場となった舞浜アンフィシアター。東京ディズニーリゾート内という，イベントのコンセプトにぴったりの場所だ |
「みんなで遊園地デート」というコンセプトで行われたこのイベントは，ファンがデートの選択肢を投票することによって，“見る”だけではなく“参加する”という，興味深い内容となっていた。
イベントは3月9日と10日の2日間にわたって計4公演行われ，それぞれ違う出演陣が登場したが，本稿では，声優の緑川 光さん（葉月 珪役），森田成一さん（佐伯 瑛役），森川智之さん（若王子貴文役），鈴木千尋さん（氷上 格役）が登場し，トークに歌にと会場を盛り上げた3月9日の夜公演をレポートしよう。
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登場キャラクター
葉月 珪（1st），氷室零一（1st），鈴鹿和馬(1st），佐伯 瑛（2nd），若王子貴文（2nd），氷上 格（2nd）
出演者（敬称略）
緑川 光（葉月 珪役），森田成一（佐伯 瑛役），森川智之（若王子貴文），鈴木千尋（氷上 格役）
定刻通りに客電が落ちると，ステージには司会の森一丁氏が登場。軽快な語り口で，注意事項などを説明した。
そしていよいよイベントのスタート。キャラクターが次々に登場するプロモーションビデオが流れ，会場が一気にヒートアップしたところでその熱気をさらに高めるかのように声優陣がステージに登場した。
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挨拶も兼ねたオープニングトークもそこそこに，さっそくデートへ。冒頭で触れたように，本イベントは，ファンがデートシナリオの選択肢を投票で決め，自分達でストーリーを作りあげていくのだ。
デート部分は，Live2Dによって作られた新規アニメーションで進行。途中で選択肢が表示されると，ファンが投票パネルか携帯電話で投票し，一番多く票を集めた選択肢が採用される。
最初のデートのお相手は葉月 珪。「Girl's Side」シリーズの中でも屈指の人気を誇るキャラクターがいきなり登場とあって，ファンは大興奮。デート中，主人公（＝ファン）に，しつこく絡むスカウトマンを，葉月が「さっと消えろ。本気で言ってるんだ，失せろよ」と追い返すと，黄色い歓声が飛びまくっていた。
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そんなデート中に表示された選択肢は「ほら，次，おまえが行きたいところ，行くぞ。どうする？」という問いかけに対する以下の3つ。
葉月「ほら，次，おまえが行きたいところ，行くぞ。どうする？
1 お化け屋敷にいこうよ！
2 アイスクリーム，食べない？
3 ぜったい，メリーゴランド！
投票結果は，圧倒的多数で2のアイスクリームだった。
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 告白シーンでは，カッコ良すぎる葉月に観客から絶え間ない歓声が |
デート終了後は，葉月役の緑川さんがステージに登場して森氏とミニトーク。「コレクションしたいものはありますか？」との森氏の問いに，緑川さんは「意外に可愛いものが好きなんですよね」と回答。「自分が演じているキャラクターのグッズが好きなので，ファンの方がグッズを送ってくれたときはすごく嬉しかったですね」と語った。
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続いて登場したのは鈴鹿和馬。ちょっぴりぶっきらぼうながらも，真っ直ぐな気持ちを見せる彼にファンはメロメロ。デートでは，バンジージャンプに果敢に挑戦するなど，行動派な一面も見せていた。ここでの選択肢は，バンジーを終えたあとの主人公に対して，鈴鹿が「どうした？ 大丈夫か？」と気遣ったときに出現。
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鈴鹿「どうした？ 大丈夫か？」
1 大丈夫，でも，まだ，ドキドキしてるよ……
2 ぜんぜん平気！ ほら，もう一回いくぜ！
3 うん。でも次はゆっくり楽しめるのがいいな。
結果は，2が多くの票を集めてトップとなった。
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お次は氷室零一とのデート。いつものように堅い感じの氷室だが，デートが進むにつれ，次第に主人公に心を開いていく。デートを「社会見学」と言いつつも，主人公を楽しませようと気遣う姿勢に，観客の目は釘付けとなっていた。選択肢は以下の通り。
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氷室「さて，本日の見学対象だが，何か希望はあるか？ 君は，どうしたい？」
1 バンジージャンプに決まってます！
2 ゴーカートなんてどうですか？
3 お化け屋敷じゃなくていいんですか？
結果は，3がトップとなった。
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氷室とのデートが終わったところで，声優陣の座談会へ。ここでは，「ときめきメモリアル Girl's Side」シニアプロデューサーの内田明理氏が登場。
トークは，ファンから届いた質問にゲスト陣が答えるという形で進められた。まずは「自分のキャラにキャッチコピーを付けるとしたら？」というもの。これに対し鈴木さんは，「星空の生徒会長」と氷上の趣味を前面に推したあだ名を付ける。森田さんは「くらえツンチョップ，味わえデレチョップ」と，“ツンデレ”を含ませた佐伯のあだ名を披露。森川さんは「キャッチコピーって何？ カラーコピーとは違うの？」とボケつつ，若王子を「恋のピンポンダッシュ」と名付け，会場を爆笑の渦にたたき込んでいた。
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お次は，「『ときめきメモリアル Girl's Side』が好きすぎて辛いです。どうしたらいいですか？」という質問（悩み相談？）。
鈴木さんは「作り手に回ればいいのでは？」と回答。緑川さんも同様で，キュンキュン辛い気持ちをプラスに変えて，新たな「ときめきメモリアル」を作ってほしいとアドバイスした。
森田さんは「ときめきメモリアル Girl's Side」について，「すごくリアルな恋愛を描いているので，恋愛の教科書としても使える」と絶賛。質問に対しては「『ときめきメモリアル』が好きすぎて辛いのであれば，実際にそういう恋愛をしてみるといい」と，独自の視点から助言を送っていた。
 ファンから届いた手紙の一部。実際にはこれの何倍もの量が届いたらしい |
続いては，自分達がかつて付けられていたあだ名を白状するコーナーへ。森川さんはかつて，同級生に「社長」と呼ばれ，森川さんはその同級生を「部長」と呼んでいたらしい。森川さんは現在，アクセルワンの代表取締役社長であるため，会場から「ええ〜！」と驚きの声が上がっていた。そのときからすでに，社長になることを運命付けられていたのかもしれない……。
続く森田さんは，恥ずかしそうに「森ポン」と呼ばれていたと告白。子どものころ好きだった女の子に「森ポンだって，くすっ」とバカにされたことがあるらしく，それがトラウマになっているそうだ。
内田氏は「明理」，緑川さんは「光」，鈴木さんは「千尋」という中性的な名前にコンプレックスを持っていたとし，それぞれちょっぴり苦いエピソードを披露していた。
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座談会はこれにて終了となり，イベントも後半戦。今度のデートは佐伯 瑛だ。若王子やほかの生徒とバッタリ遭遇して慌てまくる佐伯だったが，そんな壁（？）を乗り越えつつデートは進む。主人公の提案で，嫌がりつつもメリーゴーランドに乗ると「学校の奴らに見られなくてよかった。もし見られててたら，俺は山に籠もる……」と，ビクビクしている様子。ここで選択肢が出現した。
佐伯「なんでもない。そんで，次どうする？」
1 お土産が見たいな
2 観覧車に乗ろうよ
3 もちろん，ジェットコースター！
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デート終了後は，森田さんのトークへ。選択肢では「お土産が見たいな」が人気だったのだが，森田さんはジェットコースターを推していた。というのも，ジェットコースターなら「吊り橋効果」でテンションアップは間違いないらしく，それに続いて観覧車に乗れば，間違いなくいい雰囲気になるのだという。
また，トークでは，森田さんが自身のバイク好きを披露。あまりにもマニアックなバイクトークに，観客が置いてけぼりになってしまう一幕もあったほどだった。
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続くデートは，氷上 格。選択肢は以下の3つだ。
氷上「うん，早速，今日のルートを相談したいんだけど，君の希望を教えてくれ」
1 じゃあ，お化け屋敷に行こうか
2 ジェットコースター乗ってみたいな
3 ゴーカートで走ろう！
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ここでは，3がほかの2つに大きな差を付けた。デートはその後も進み，2人は観覧車へ。2人が乗ったゴンドラがちょうど一番上にきたとき，氷上は「水平線の上に，一番星が見える。夜までこうしてここにいれば，きっとまた2人で満天の星空を見られるのかな」と，語りかけ，非常にいいムードに。
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続けて，「（主人公の好きなところについて）部位のことと捉えるなら，それは目だ。キラキラしていて，直に見るのが辛い時すらあるくらいだ。でもそれでいて，深宇宙のように怖いくらい深い。……君の目が好きなんだ」と気持ちを告白。もちろん，会場は大きな歓声に包まれていた。
デート終了後に行われた鈴木さんのトークでは，子供のころ集めていたものに関する話題へ。森氏が「かみつきばあちゃんって知ってます？」と，鈴木さんに水を向けると，鈴木さんは「知ってます！」と即答。同い年ならではの懐かしトークで盛り上がった。
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最後のデート相手は，若王子貴文。選択肢は以下の3つだ。
若王子「じゃあ，次は，君が行きたいところです。どこ？」
1 何か食べましょうか？
2 メリーゴランドにしましょう
3 観覧車に乗りましょう
ここでの投票は，2がトップに。デートの後半では若王子が「気がついたら，もうこんな時間です。やっぱり寂しいものですね。こうして今日が終わるのは。きっと僕は，思っていたよりずっと，今日を楽しみにしてたんだろうな」と1人の男性として率直な意見を述べた。
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最後はナイトパレードを見に行き，告白タイムへ。「（主人公といて，一番幸せを感じる瞬間について）のんびり，科学準備室でコーヒーを飲んでいるとき。何も話すことがなくても楽しくて，その瞬間が永遠に続くような気がする」と男性としての本音を語りつつ，「君が豊かな人間になっていくのを感じる。こんなに楽しい仕事はありませんよ。これからもじっくり大人になってください。先生，ずっと待ってますから」と続け，会場を感動で包んだ。
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森川さんとのトークでは，ジェットコースターが怖いという意外な弱点が発覚。また「大人になってよかったことは？」と聞かれると，「好きな仕事ができる」ことを挙げ，逆に嫌だったことを聞かれると，苦笑いしつつ「ぎっくり腰になったりとか？」とコメント。ゆるいトークで会場を盛り上げていた。
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……という感じですべてのデートが終了。ステージには声優陣が集合し，この日のために作られたというイベントソング「いつも心にときめきを」を熱唱した。会場は色とりどりのペンライトで埋め尽くされ，この日一番の盛り上がりに。
イベントの最後には，ゲスト陣が一言ずつ挨拶し，華やかなフィナーレとなった。
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