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印刷2011/12/17 00:00

インタビュー

PS Vitaの影の話題作,スクウェア・エニックス「地獄の軍団」開発陣と,ウワサの“魔王”様に,本作の魅力と開発秘話を聞いた

インパクトのあるビジュアルとサウンドが独特の世界観を演出


地獄の軍団
4Gamer:
 「地獄の軍団」はビジュアルも印象的ですが,こちらはどなたが手掛けているんですか?

柴氏:
 メインビジュアルやキャラクターデザインなどを含めたアートディレクションは,イラストレーターの高村英彰さんにお願いしました。僕が手掛けている「ロード オブ ヴァーミリオン」のカードイラストなども描いていただいている方で,本作のイメージは,まさに彼のどストライクなんですよね。本人は迷ったと話していましたが,そんな気配は微塵も感じさせない仕上がりでした。

4Gamer:
 イメージ通りの仕上がりでした?

柴氏:
 もうまったく問題なしですね。高村さんは,自分からもアイデアをいくつか提供してくれたんですよ。彼の場合,ラフ画の時点で動きなども指定してくれるので,こちらとしてはすごくありがたかったんですよね。

4Gamer:
 そんなインパクトのあるビジュアルの一方,HR&HM(ハードロック&へヴィメタル)のド派手なサウンドもすごかったですが,今回サウンドにUNITEDというバンドを起用したきっかけはどこにあったんですか?

柴氏:
 もともとHR&HMが本作に合うということはイメージしていたので,サンプル時点の仮曲として,海外の有名なHR&HMの曲を載せて開発していたんです。でも実際には,それらの曲を使うのは難しいので,スタッフに相談したところ,UNITEDのみなさんと親しい人物がいて,それがきっかけで声をかけさせていただきました。
 もちろんUNITEDさんは,ゲーム音楽の専門家ではないので,ゲーム向け音楽の作曲をお願いするのではなく,UNITEDさん監修のもと,全国のジャパニーズHR&HMバンドの曲を募って,数百曲の中からチョイスさせていただきました。

4Gamer:
 豪華な展開ですねぇ。試遊時にBGMを聴いた限りでは,すべてのステージにボーカルが入っていましたが,あれは意図したものなんですか?

柴氏:
 そうですね。全ステージの曲がボーカル入りです。同じステージでも,ボス戦で曲が変わったりするので,それらも含めて全15曲チョイスさせていただいて,さらにUNITEDさんの書き下ろし曲を2曲収録しています。

4Gamer:
 曲はイメージ通りに仕上がりましたか?

柴氏:
 最終的に素晴らしいものになりましたが,楽曲の制作過程ではかなり苦労しました。僕らとしては普段と同じ感覚で「こういうゲームのメニュー画面で何分ぐらいの曲を」という調子で発注してしたんですが,UNITEDさんはゲームをほとんど遊ばないので,「メニュー画面とは一体何なのか」というところから説明しなくてはなりませんでした。そんなやりとりを繰り返して,テストの曲だけでも7〜8曲用意してもらいましたので。

4Gamer:
 そんな苦労の甲斐もあって,納得いくものが完成したわけですね。

柴氏:
 制作の苦労を忘れてしまうほどの,会心のデキでしたね。聴いていて思わずニヤニヤしてしまうような(笑),素晴らしい曲に仕上がって嬉しく思っています。

丹沢氏:
 HR&HMをあまり聴いたことがない僕でも,違和感なく楽しめました。

4Gamer:
 いろいろなゲームに触れていますが,本作ほどビジュアル,サウンド,ゲーム性が合致したタイトルは,ほかにはなかなか思いつきません(笑)。

丹沢氏:
 ありがとうございます。僕なんか,開発中に今回の収録曲を耳にしていたことで,HR&HMが好きになって,勉強がてらCDを借りたりもしてますから(笑)。実際に普段聴かない人がHR&HMのファンになるきっかけにもなると思いますよ。

地獄の軍団

柴氏:
 HR&HMがゲームにも合うことを証明できたのと同時に,国内のHR&HMバンドのみなさんの曲を収録したことで,普段このジャンルを聴かない人の耳に届けられることが,協力いただいたバンドのみなさんへの恩返しだと思っているんです。この地獄の軍団をきっかけに,お客さんがバンドのライブに行ってくれたりすると,僕らも嬉しいですね。

4Gamer:
 ちなみに,それらを収録したサウンドトラックを出す予定はないんですか?

丹沢氏:
 サントラはちょっと難しいかもしれませんが,ゲーム中に,サウンドに関するちょっとした仕掛けを入れています。楽曲を提供いただいたバンドのみなさんに,それぞれパスコードをお渡ししていて,それが何らかの形で発表されることで,ゲーム中の魔王様の姿とBGMに,ちょっとした変化が起こるようになっています。

4Gamer:
 そのパスコードはどこで発表されるんですか?

丹沢氏:
 どう発表するかはバンドさんにお任せしましたので,現時点では僕らにもまったく分からないんです(笑)。公式サイトで発表されるかもしれないし,ライブで突然明かされるかもしれません。

4Gamer:
 柴さんと丹沢さんがまったく分からないって,コラボ展開に関しても尖りまくりですね……。


話題の“魔王”様について


4Gamer:
 もう一つ,本作で欠かすことができないのは,Twitterで話題の魔王様の存在ですね。

柴氏:
 僕らも気になってるんですよ(笑)。すごくいい人なんだよね。

4Gamer:
 発言の弾けっぷりを見て,最初は柴さんが中の人なのかと思っていたんですが,そういうわけではないんですよね。

柴氏:
 僕ら2人は魔王様の下僕ですから。地獄の軍団が売れることで,魔王様にしばかれずにすむんです。あんな面白いこと,僕には到底つぶやけませんしね。企画段階では魔王様も気を遣って,どんなことをつぶやくのかを僕らに相談してくれていたんですけど,TGS初日で見事に裏切られました(笑)。そして最近はまったくの自由です。

4Gamer:
 まったくの自由……。何があっても,魔王様自身の責任なんですね(笑)。

丹沢氏:
 本人は結構楽しそうにやっていますよ。最近つぶやくのが忙しくて,この前なんか終電がなくなったこともあったみたいです(笑)。

4Gamer:
 魔王様は電車で通勤されてるんですね。ということは,このスクウェア・エニックスの社内に魔王様の部屋があったりするんでしょうか?

丹沢氏:
 いやー,部屋があるほどの感じではないですね。とあるフロアに席はあります。

4Gamer:
 席なんですね(笑)。つぶやきを見ていると,オバマ大統領をはじめ,結構いろんな有名人や関係者にからんでいますよね。とくに「塊魂ノ・ビ〜タ」の王様とのやりとりには驚かされました。

柴氏:
 あれは本当に,バンダイナムコゲームスさんと打合せをしていないんですよ。こっちも驚きました。まぁ魔王様はいろいろやっているんですが,意外と相手からのリプライを見逃しがちなんですよね。けっこう有名な方から声を掛けていただいているのに,無視したり雑に返してたりして(笑)。

4Gamer:
 ちなみに,ゲームの発売後も,魔王様はしばらく活躍される予定なんでしょうか。

柴氏:
 魔王様の気分や,通常業務次第ですね。海外版の発売ぐらいまではつぶやくんじゃないでしょうか。正月は休んでいると思いますけど(笑)。



PS Vitaの発売日というお祭りを本作で盛り上げたい!


4Gamer:
 今回,新ハードで発売する完全新規のローンチタイトルということで,ターゲットが絞りにくいところがあるかもしれませんが,どんな方に,どんなふうに遊んでもらいたいですか?

丹沢氏:
 僕としては,PS Vitaを初日に買うような,コアゲーマーの方にしっかり遊んでもらいたいです。その上で,忌憚のない意見を聞かせていただきたいですね。新規のハードでチャレンジをした結果,いろいろな反応があることは間違いないと思っていますので,その声を魔王様にでも届けていただければ幸いです。

柴氏:
 そんなコアゲーマーの方に遊んでもらいたい一方で,魔王様を中心に巻き起こったちょっと面白いムーブメントから興味を持った人にも,楽しく遊べるように作っていますので,世界観や雰囲気などに興味を持ったなら,ぜひ触っていただきたいです。

4Gamer:
 ちなみに,ゲームの難度設定は可能なんですか?

丹沢氏:
 難易度は選択できないんですが,死んだゴブリンから入手できる素材を使って回復アイテムを作れるようになっており,難度を下げる工夫をしています。逆に上手い人ほど,回復アイテムを入手する機会が少ないということですね。

4Gamer:
 なるほど,面白いバランシングですね。
 それでは最後にお二方から,本作に期待しているみなさんへメッセージをお願いします。

丹沢氏:
 開発当初から,しっかりとしたアクションゲームを目指して作ってきましたので,まずはその気持ち良さを味わっていただいて,感想をお聞きしたいですね。遊んでくれた方に聞いてみたいところはいろいろあるんですよ。ぜひTwitterで,魔王様に報告してください。

柴氏:
 ゲームの中身はもちろんですが,PS Vitaの発売というお祭りにいちばんマッチしたタイトルだと自負しています。人に見せたら驚いてもらえる,笑ってもらえるようなネタの一つとしても,新ハード発売日というお祭りを盛り上げてほしいですね。

4Gamer:
 ありがとうございました。楽しみにしております。


 PS Vitaという新たなハードの発売日に,完全新規タイトルを投入することは,サードパーティにとっては小さくない決断である。さらに,これまでにあまり例のないゲームシステムや世界観,そしてHR&HMを採用したハードなサウンドなど,新しいことに積極的にチャレンジしている本作は,ある意味で「スクウェア・エニックスらしくない作品」なのかもしれない。しかし,企画段階からブレていないコンセプトや,緻密に設計されたゲーム仕様など,見どころは多数ある。
 コアゲーマーだけでなく,ライト層にまでアピールできる「変なゲーム」としての側面を持つ本作は,どこか初代PlayStationの時代に発売された名作(迷作?)の面影を残す,懐かしくも新しいアクションゲームに仕上がっている。開発陣の想いや狙いが空回りすることなく,爽快感溢れるアクションゲームとして完成していることを,PS Vitaでぜひ実際にチェックしてみてほしい。そしてプレイ後の感想は,Twitterの魔王様に直接届けることをお忘れなく(正月はお休みする予定らしいので,ぜひ年内に)。

「地獄の軍団」公式サイト

魔王公式Twitter


 ……という具合に締めようと思ったところで,なんと魔王様本人がインタビュールームに降臨。わずかな時間ではあるが,恐縮した柴氏,丹沢氏を含む全員が直立不動で静聴する中,我々の質問に答えてくれたので,その内容を最後にお届けしよう。

4Gamer:
 さきほど柴氏,丹沢氏から「魔王様はいい人」とうかがったのですが,実際のところどうなんでしょうか。

暗所での撮影をご希望された魔王様。何かの接触が悪かったのか,両目が紅く輝くまでに少々時間がかかったが,さすがの迫力である。偶然手が触れた頭頂部が,赤ちゃんのように柔らかかったのが印象的だった
魔王様:
 あやつらは人類史上5本の指に入るペテン師であるゆえ,やつらの発言をそう簡単に信ずるでない。まあ,我は世界を支配すること以外にはまったく興味がないのでな。貴様らが我をどう思おうが,我は一向に構わん。

4Gamer:
 柴氏,丹沢氏の発言を信じないと,このゲームのインタビューが成立しないのですが……さすが魔王様ですね。以後気を付けることにします。ところで,米国のオバマ大統領に挨拶された時のことですが,何か意図があったのでしょうか。

魔王様:
 うむ。地獄の王として,大国の大統領には挨拶をせねばと思ったのだ。いずれこの世界も我のものになるが,礼接を欠いては支配者としてやっていけぬ。

4Gamer:
 なるほど。勉強になります。ちなみに,これからも著名人や各ゲームメーカーの方々に挨拶(?)はされるんですよね。

魔王様:
 いや。我輩,個々の人間にはあまり興味がないのだ。そもそも,我の目から見ると貴様ら人類はゴブリンに似ておるため,最初のうちは区別がつかなかったわ。

4Gamer:
 では新垣結衣さんもゴブリンに見えるんですか。

魔王様:
 新垣結衣さんは新垣結衣さんに見えますね。眼,大丈夫ですか?

4Gamer:
 ……失礼いたしました。ではゲームについてお聞きしたいと思います。ずばり,このゲームを一言で表わすと?

魔王様:
 「絆」。

4Gamer:
 えー,「一字」でいただいてしまいましたね。奇しくも今年の漢字「絆」とかぶっていますが,それはマルチプレイのことを指しているんでしょうか。

魔王様:
 うむ。マルチプレイは相当良くできておる。4人での協力プレイが可能だ。まあ,貴様のような友達の少ない輩は,まずシングルプレイで思う存分遊ぶと良いだろう。

4Gamer:
 お気遣いありがとうございます。それでは最後に,本作に期待している読者の皆さんへ,メッセージをお願いします。

魔王様:
 ドイツ語とアイルランド語,どっち?

4Gamer:
 日本語でお願いします。

魔王様:
 いよいよ発売となった「FINAL FANTASY XIII-2」PlayStation 3 / Xbox 360)。貴様らの期待を裏切ることはないだろう。これを読み終わったなら,いますぐ小売店に行くがいい!

4Gamer:
 ……ありがとうございました。

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    地獄の軍団

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