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[Gamescom]あのブッ飛びFPSが帰ってくる。「Borderlands 2」,デモプレイのレポート&開発スタッフインタビューを掲載
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印刷2011/08/18 17:24

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[Gamescom]あのブッ飛びFPSが帰ってくる。「Borderlands 2」,デモプレイのレポート&開発スタッフインタビューを掲載

画像集#002のサムネイル/[Gamescom]あのブッ飛びFPSが帰ってくる。「Borderlands 2」,デモプレイのレポート&開発スタッフインタビューを掲載
 Gamescom会場内の2K Gamesのビジネスブースにおいて,先日開発が発表されたばかりの新作「Borderlands 2」PC/PlayStation 3/Xbox 360)のデモプレイを見てきた。ゲーム内容を説明してくれたのは,開発元であるGearbox Softwareの設立メンバーで,現在は副社長を務めているSteve Gibson(スティーブ・ギブソン)氏だ。


「Borderlands 2」公式サイト


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今回のデモプレイで説明を行った,Gearbox SoftwareのSteve Gibson副社長
画像集#009のサムネイル/[Gamescom]あのブッ飛びFPSが帰ってくる。「Borderlands 2」,デモプレイのレポート&開発スタッフインタビューを掲載
 Borderlands 2の舞台は,前作「Borderlands」PC/PlayStation 3/Xbox 360)から5年が経過した惑星Pandora。武器メーカーの一つHyperionを乗っ取り,好き放題やらかしている“Handsome Jack”という敵を倒すため,新たに4人の男女が立ち上がるというストーリーだ。

 今回のデモプレイで見せてもらったのは,ストーリーを3分の1ほど進めたあたりのミッション「A Dam Fine Rescue」で,盗賊によって占拠されたダムを奪還するという内容だった。
 使用されたプレイヤーキャラクター「Salvador」は,前作の「Berserker」の進化形である「Gunzerker」というキャラクタークラスに分類される。デモプレイでは,岩陰から飛びかかってくる盗賊達を小気味良く倒していくシーンが随所に見られた。

 Salvadorが持っている武器は,ファンのあいだで“Borderlands界のWal-Mart(ウォルマート)”とも呼ばれるTidiore製。同社製の武器にはプラスチック素材が多用されており,手軽に入手できることがウリ。弾が切れてもリロードできず,最終的にはそれ自体を手榴弾のように使用できる設計で,今回のデモプレイでは敵に向かって投げつけるシーンが何度も確認できた。

 今回,スキルシステムについての詳しい説明は行われなかったが,各キャラの個性を引き立たせるべく改良されているという。スキル関連のインタフェースを少しだけ確認できたのだが,前作よりずっと洗練されている印象だ。

 なお,前作の4人のプレイヤーキャラは,本作にはNPCとして登場する。実際,デモプレイで使われたミッションの最終目標は,Hyperion社内に捕われているRolandを救い出すというものだったし,Rolandが強力なエネルギー体に包まれて運ばれていくシーンもあった。

 ところでBorderlandsでは,独特のタッチで表現されたゲーム画面が好評を博した半面,敵の動きが単調であることや,ステージ内にほとんど動きがないことを欠点とする声が聞かれていた。今回のデモプレイを見た限り,そういったポイントはしっかり改良されているようだ。
 例えば,今回登場した敵のうち,「Arctic Bullywong」は周囲の岩や廃車を持ち上げ,こちらに向けて投げ飛ばしてくる。また,前作にも登場したMorauder達は,仲間を援護したり,グループを組んで迂回しながら近づいてきたりする。さらには,コンテナに飛び乗る,建物をよじ登るといったアクションを繰り出すMorauderも確認できた。

 また,ゲーム内に登場する自動車の動きも秀逸で,凹凸のある場所を通過したり,倒れている敵に乗り上げたりするとき,車体を大きく揺らしつつ進む様子がよく表現されていた。
 このほか,旗がはためく様子や,油田採掘機がせわしなく稼動するシーンなども描かれており,全体に,ゲーム世界をダイナミックに描くことへのこだわりが見て取れた。

 なお,このミッションに登場する盗賊は,「Bloodshot Bandits」というクランの一員として描かれていた。説明によれば,本作には複数のクランが登場し,それぞれ異なるスタイルで攻撃を繰り出してくるそうだ。

画像集#007のサムネイル/[Gamescom]あのブッ飛びFPSが帰ってくる。「Borderlands 2」,デモプレイのレポート&開発スタッフインタビューを掲載

 見ていてとくに楽しかったのは,運ばれていくRolandを救うため,次々と現れるロボットと戦いつつ輸送機の破壊を試みるシーン。
 このロボットは,空に浮かぶPandoraの衛星から撃ち込まれてくるカプセルに入っている。説明によると,Handsome JackはPandoraのみならず,衛星までも支配下に収めているそうで,画面をよく見てみると,確かに衛星の表面には「Handsome Jack」の頭文字「H」をかたどった巨大な施設群が建っている。そこから次々にカプセルが飛来してはロボットが出てきて,プレイヤーの前に立ちはだかるのだ。こんな突拍子もない設定も,Borderlandsの魅力といっていいだろう。
 なお,Handsome Jackが率いるHyperionは,盗賊クランのBloodshot Banditsと対立関係にある。そのためこのシーンでは,ロボットと盗賊によるバトルもそこここで繰り広げられていた。

 ダム施設の高台に立って周囲を見回すシーンでは,かなり遠くまで描かれていることが確認できた。例えば,プレイヤーが通ってきた雪に覆われた山岳地帯だけでなく,砂漠や,湖に囲まれた都市,草原などがしっかり描き込まれているのだ。

 さて今回,Borderlandsシリーズのコンセプトアーティストを務めるScott Kester(スコット・ケスター)氏に,短い時間ではあったがインタビューする機会を得た。Borderlandsにセルシェーダが採用された経緯や,Borderlands 2の開発裏話など,興味深い話が聞けたので,最後まで目をとおしてほしい。

4Gamer:
 前作Borderlandsは,発表当初,欧米のメディアからもそれほど大きくは取り上げられていなかったと記憶しています。開発に携わる身として,そのような状況をどう見ていましたか?

Pandoraの世界観を生み出した,Gearbox Softwareのリードアーティスト,Scott Kester氏
画像集#010のサムネイル/[Gamescom]あのブッ飛びFPSが帰ってくる。「Borderlands 2」,デモプレイのレポート&開発スタッフインタビューを掲載
Scott Kester氏(以下,Kester氏):
 2007年のGames Conventionで,Borderlandsを初披露しました。確かに当時は,私達が期待していた反応は得られませんでした。うちのRandy Pitchford(ランディ・ピッチフォード/Gearbox Software社長)はその頃,Borderlandsの面白さを一生懸命伝えようとしていましたが,ゲームファンには,たくさん存在するFPSの一つくらいにしか認識されませんでした。

4Gamer:
 そういった状況を打破すべく,セルシェーディング技術を用いる思い切った方向転換を行ったわけですね。

Kester氏:
 ええ。Borderlandsで採用した,「アニメ風グラフィックス」というコンセプト自体は,私達アート部門のスタッフが,それ以前からこっそり実験を重ねていたものなんです。見た目を大きく変えることはリスクを伴いますが,受け入れてくれた会社やパブリッシャには感謝しています。

4Gamer:
 Pitchford氏はその後,「アーティスト達の反乱にあった」と笑いながら話していましたが(関連記事),Kesterさんがその反乱を扇動していたわけですね?

Kester氏:
 まあ,5〜6人いたうちの一人だったと言っておきましょう(笑)。

4Gamer:
 前作で結果的に成功を収めた画風が,Borderlands 2に引き継がれていますね。

Kester氏:
 Borderlandsの独特の世界観をさらに際立たせるべく改良を重ねています。またBorderlands 2では,よりダイナミックな表現に注目してほしいと思っているんです。荒涼とした砂漠ばかりで寂しかった前作のPandoraと異なり,スコットランドのような緑が広がる丘陵地帯から,今回のデモプレイで見てもらったツンドラ地帯まで,さまざまなロケーションが登場します。
 BorderlandsではPandoraに関する細かいバックストーリーは用意していませんでしたが,今回はそういう部分もしっかり作り込みました。ストーリーとグラフィックス,アニメーションの調和がとれていると思います。

画像集#008のサムネイル/[Gamescom]あのブッ飛びFPSが帰ってくる。「Borderlands 2」,デモプレイのレポート&開発スタッフインタビューを掲載

4Gamer:
 ところで,先ほど聞いた話では,前作のキャラはNPCとして登場するそうですが,愛着のあるキャラを使いたいというファンもいるかもしれません。

Kester氏:
 ファンの皆さんからは,前作のキャラを使えるようにしてほしいとのリクエストがありましたが,検討を重ねた結果,新たなキャラクターを登場させることにしました。同じキャラということになれば,レベルやスキルを前作からどのように引き継ぐかといった問題や,ゲームシステムを大きく変えられないといった弊害が生じるからです。
 とはいえ,ファンが好む戦い方は,タンクやスナイピングなどに限られていますので,前作から大きく変えているわけではありません。主人公SalvadorのクラスはGunzerkerですが,Berserkerに銃器を持たせた進化形だということは,その名前からも想像できるでしょう。

4Gamer:
 主人公であるSalvadorや,今回のデモプレイで少しだけ確認できた「Maya」には,バックストーリーなどは用意されているんですか?

Kester氏:
 現時点ではまだ詳しく話せませんが,銃器マニアという設定で,身に着けるイヤリングは弾丸でできています。非常に多くの武器が登場するBorderlandsシリーズにピッタリの役どころでしょう?
 Mayaは,前作から引き継がれている唯一のクラス「Siren」のキャラですが,彼女には前作の「Lilith」とはまったく異なる生い立ちや能力があるんです。

4Gamer:
 最後に,4Gamerの読者に一言お願いします。

Kester氏:
 とにかく,たくさんのゲームファンに遊んでもらいたい作品です。そのために,惑星Pandoraが醸し出す独特のムードに磨きをかけていくつもりです。

画像集#006のサムネイル/[Gamescom]あのブッ飛びFPSが帰ってくる。「Borderlands 2」,デモプレイのレポート&開発スタッフインタビューを掲載


 アニメタッチのグラフィックスが目を引くBorderlands 2は,今のところ,2K Gamesの2013会計年度内(2012年4月1日から2013年3月末日まで)に発売される予定とのこと。個性豊かな登場人物や,膨大な数の武器,大きく進化したAIなどをウリとする本作は,第1作よりもグッと遊び応えのあるゲームになりそうだ。
 実際にプレイできるのはまだまだ先となりそうだが,FPSファンにとって要注目の一作といえるだろう。

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