［TGS 2011］俺の小宇宙ではアルデバランの角が折れなかった。「聖闘士星矢戦記」プレイレポート

タイトル画面。「『ペガサス幻想』が流れていてほしいなあ」と思いながら備え付けのヘッドセットを耳に当ててみたところ，本当にペガサス幻想が流れていた。しかもボーカル付き

　東京ゲームショウ 2011のバンダイナムコゲームスブースで行われたプレス向けの試遊会にて，2011年11月23日に発売が予定されているPlayStation 3用ソフト「聖闘士星矢戦記」を体験プレイできたので，レポートしたい。

　本作は，「聖闘士星矢」アニメ化25周年を記念したタイトルで，原作の“聖域（サンクチュアリ）十二宮編”をモチーフに作られたアクションゲームだ。今回の試遊では，「金牛宮への道」「金牛宮」「獅子宮への道」という3つのステージが用意されている。

　まず，金牛宮への道は，ペガサス星矢を操作して大量の雑魚キャラを倒し，金牛宮を目指していくという内容だ。本作は簡単な操作で爽快なアクションを繰り出せるので，とくに難しいことは考えずとも，バッサバッサと敵をなぎ倒していける。
　［□］ボタンの弱攻撃，［△］ボタンの強攻撃を適当に押しているだけでも十分に敵は倒せるが，やはりどうせなら必殺技をぶちかましたい。今回のプレイでは，［○］ボタンを押すとおなじみの「ペガサス流星拳」，［R1］ボタンを押すと「ペガサス彗星拳」，［○］［R1］ボタンを同時に押すと「ペガサスローリングクラッシュ」が繰り出せた。

　一通りの必殺技で雑魚を倒して楽しんでいたところ，どうやら試遊版には時間制限が設定されていたようで，ステージの途中で終了となってしまった。ならば次のステージへ，ということで，続けて金牛宮を選択してみた。
　金牛宮では，引き続きペガサス星矢を操作し，黄金聖闘士「アルデバラン」と戦うことになる。アルデバランは戦闘中は腕を組んで構えており，攻撃する時だけその構えを解く。腕を組んでいる間はこちらの攻撃が無効化されてしまうので，アルデバランが攻撃する瞬間を狙わなければならないのだが，その攻撃は回避するだけでも難しく，反撃する暇がない。

アルデバランの必殺技「グレートホーン」。普通に戦っていると，この技を破るのはそうとう厳しい

　そこでうまく使っていきたいのが，［L2］ボタンで発動する「セブンセンシズ」だ。セブンセンシズの効果中は，敵の動きがゆっくりになるので，アルデバランが構えを解いたタイミングで発動させれば，こちらに攻撃が届く前に接近し，必殺技をぶちかませるのである。
　攻略法さえ分かってしまえばこちらのものだ。隙を見つけては接近してペガサス流星拳を叩き込んでいくと，アルデバランの体力はもりもり減っていく。これならいけるぞ，燃え上がれ俺の小宇宙！
　……と思ったのだが，残りの体力を4割ほどまで削ったところで，時間切れになってプレイは終了となってしまった。原作どおりの展開なら，この後アルデバランの角をへし折って，先に進めるはずなのだが。ううむ，さすがは黄金聖闘士，非常にくやしい。

　気を取り直して，3つめのステージである獅子宮への道をプレイしてみた。このステージのポイントは，プレイヤーキャラクターが星矢ではなく，黄金聖闘士「アイオリア」であるということ。黄金聖闘士だけあって，スピード，火力ともに，星矢よりも明らかに優れている。さらに，広範囲を攻撃できる強力な必殺技「ライトニングプラズマ」を連発できるので，操作していてかなり爽快だ。
　獅子宮への道は大量の雑魚が出現するタイプのステージなので，黄金聖闘士の強さを存分に楽しめた。

　以上が，今回の試遊版でプレイできた内容だ。今回筆者はプレス向けの試遊会で本作に触れてみたが，バンダイナムコゲームスブースでは一般向けにも本作がプレイアブル展示されているので，聖闘士星矢ファンはぜひプレイしてみてほしい。
　ちなみに，ブースのスタッフに聞いたところ，うまくやれば試遊版の時間制限内にアルデバランを倒せるらしい。筆者に代わって，アルデバランの角をへし折ってもらえると幸いだ。

「聖闘士星矢戦記」公式サイト