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「Haswell Refresh」の「Core i7-4790」を動かしてみた。体感速度はHaswellと変わらず,消費電力はやや増加
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印刷2014/05/11 16:01

テストレポート

「Haswell Refresh」の「Core i7-4790」を動かしてみた。体感速度はHaswellと変わらず,消費電力はやや増加

Core i7-4790
Core i7・i5・i3-4000番台(Haswell)
 2014年5月11日16:01,10以上ものIntel製CPUが一斉に国内発売のときを迎えた。これらは「Haswell Refresh」(ハスウェルリフレッシュ)と呼ばれてきたもので,文字どおり,「Haswell」マイクロアーキテクチャに基づく“更新版”プロセッサとなる。
 販売開始時点で明らかになっている情報をまとめると,デスクトップPC向けにはCore i7・i5・i3およびPentium,Celeron,そして1ソケット版Xeonがあり,低消費電力版となる「S」「T」モデルも用意される一方,倍率ロックフリー版となる「K」モデルは今のところ用意されない。そして,動作クロックは置き換え対象となるHaswellよりもざっくり100MHz高い,といったところだ。つまり,非常に地味なアップデートということになるが,性能や消費電力に何らかの違いは生じているのだろうか。4Gamerでは,販売開始時点の最上位モデルとなる「Core i7-4790」(以下,i7-4790)を,発売直前のタイミングで独自に入手できたため,取り急ぎ,時間の許す限り実施したテスト結果をまとめてみたいと思う。


i7-4770K比では「Kなしで+100MHz」となるi7-4790


i7-4790。S-Specは「SR1QF」だった
Core i7・i5・i3-4000番台(Haswell)
Core i7・i5・i3-4000番台(Haswell)
 というわけで表1は,i7-4790の主なスペックを,Haswell世代のデスクトップPC向け最上位モデルとなる「Core i7-4770K」(以下,i7-4770K),そして,「Kなし」モデルの最上位モデルとなる「Core i7-4770」と比較したものだ。原稿執筆時点でi7-4790のTDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)に関して100%の確証は得られていないが,それを除けば,違いは倍率ロックフリーかどうかと動作クロックだけと述べて差し支えないだろう。

 i7-4770Kと比べた場合,i7-4790では,CPUの定格クロック,そして自動クロックアップ機能「Intel Turbo Boost Technology」による最大クロックがいずれも100MHz引き上げられ,定格3.6GHz,最大4.0GHzとなっている。そして,統合されるグラフィックス機能「Intel HD Graphics 4600」の最大クロックは逆に50MHz引き下げられているものの,それ以外のスペックはまったく同じである。


 そうなると当然,「本当にただCPUクロックが引き上げられただけなのか」という疑問は出てくると思う。そこで今回は,表2に示したテスト環境で,i7-4770Kと,その性能を比較してみることにした。
 なお,テストにあたってはGPUボトルネックを排除すべく,今回は「GeForce GTX 780 Ti」リファレンスカードを組み合わせている。


 テスト方法は4Gamerのベンチマークレギュレーション15.1準拠。ただし,冒頭でも軽く触れたように,筆者がi7-4790を入手できたのは発売の直前で,すべてのテストを行うことはできなかった。そこで今回は,「3DMark」(Version 1.2.362)と,比較的描画負荷が低く,CPU性能の違いが出やすいと思われる「BioShock Infinite」と「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」(以下,新生FFXIVベンチ キャラ編)のみを行っている。BioShock Infiniteでは「High」プリセット,新生FFXIVベンチ キャラ編では「標準品質(デスクトップPC)」でテストを実施する。

Z97チップセット(の性能評価用エンジニアリングサンプル)
Core i7・i5・i3-4000番台(Haswell)
 なお,表2で,「Intel Z97 Express」(以下,Z97)搭載のASUSTeK Computer(以下,ASUS)製ゲーマー向けマザーボード「MAXIMUS VII HERO」のBIOS表記が未確認となっているところに目を留めた人は鋭い。この点を説明しておくと,i7-4790の入手に合わせて入手したMAXIMUS VII HEROは「量産ラインで製造した,最終版の試作品」(ASUS)とのことで,製品版相当の性能が出るとされていたのだが,やはり試作品なのか,テストを繰り返していくとメモリモジュールを認識しなくなり,やがてUEFI画面に辿り着けなくなってしまったのだ。
 もちろん,製品版でこの問題は修正されているはずだが,以上の理由により,「最後に確認しよう」と思っていたBIOSバージョンはチェックできていない。また,当初は「i7-4790の動作クロックをi7-4770K相当に落とした状態」などでもテストを予定していたが,同様の理由からそれも行えていない。

Core i7・i5・i3-4000番台(Haswell)
 なお,ASUSのゲーマー向け製品ブランド「R.O.G.」(Republic of Gamers)の新作となるMAXIMUS VI HERO自体は,R.O.G.のZ97マザーボードシリーズにおいて,メーカーが言うところの「メインストリーム」,4Gamer読者に分かりやすく言い換えるとエントリー市場をターゲットにした製品だ(関連記事)。

MAXIMUS VII HERO
メーカー:ASUSTeK Computer
問い合わせ先:テックウインド(販売代理店) info@tekwind.co.jp
価格:未定(※原稿執筆時点)
Core i7・i5・i3-4000番台(Haswell)

CPUソケットの近くにM.2スロットが用意されている
Core i7・i5・i3-4000番台(Haswell)
 最大の特徴は,SSD用のインタフェースとして「M.2」(NGFF,Next Generation Form Factorともいう)スロットを採用していること。また,LAN端子にESD(Electro Static Discharge:静電気放電)対策を施してある点や,オンボードのサウンド機能「SupremeFX」が,CODECチップにEMI(Electro Magnetic Interference:電磁障害)ガードとなるニッケル製カバーを取り付けて,さらなるS/N比の向上を図った「SupremeFX 2014」へアップグレードされた点も,ハードウェア面での新要素といえそうだ。

Core i7・i5・i3-4000番台(Haswell)
基板上で他の部分から独立させ,アナログ段のノイズを抑えようとしているサウンド技術たるSupremeFXが,2014年仕様へと進化
Core i7・i5・i3-4000番台(Haswell)
1000BASE-T LANコネクタには,落雷&静電気対策が施されている。ちなみにコントローラはCPU使用率の低さに定評あるIntel製
Core i7・i5・i3-4000番台(Haswell)
2本の赤いPCI Express x16スロットは,2-way SLI&CrossFireに対応
Core i7・i5・i3-4000番台(Haswell)
チップセットのヒートシンクにはLEDが埋め込まれ,通電時に光る


ゲームにおけるi7-4770Kとの性能差はほとんどない

消費電力はクロック分だけ順当に増加


 テスト結果を見ていこう。グラフ1は3DMarkの総合スコアをまとめたものだが,「Fire Strike」では,より動作クロックの低いi7-4770Kがわずかながらi7-4790を上回る結果になった。ただ,「Extreme」プリセットでは立ち位置が逆になっているので,総合スコアはほぼ互角と述べて差し支えないだろう。


 続いてグラフ2は,3DMarkの総合スコアから,Bullet PhysicsベースのCPUベンチマークとなる「Physics test」のテスト結果を抜き出したものだが,ここでの結果も総合スコアを反映したものとなっている。


 実際のゲームタイトルから,BioShock Infiniteのテスト結果がグラフ3,新生FFXIVベンチ キャラ編のテスト結果がグラフ4となる。すべてのテスト条件でi7-4790がi7-4770Kを上回るスコアを示しているものの,その差は最大でも1%(未満)。これを体感できる人はいないと述べていい。

※グラフ4は,グラフ画像をクリックすると,平均フレームレートベースのグラフを表示します
Core i7・i5・i3-4000番台(Haswell)

 消費電力はどうだろうか。ログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」を利用して,システム全体での消費電力を比較してみよう。
 テストにあたっては,OSの起動後30分放置した時点を「アイドル時」,3DMarkのPhysics testを30分間連続実行し,その間に最も高い消費電力値が記録された時点は「3DMark時」,そして,システムに100%の負荷をかけ続けるストレスツール「OCCT」(Version 4.4.0)の30分間連続実行を行い,やはり最も高い消費電力値の記録された時点をと「OCCT時」とする。

 その結果がグラフ5だ。アイドル時は65Wで揃っているのが分かるが,アイドル時の動作クロックはi7-4790,i7-4770Kとも800MHzまで下がっていたので,これは妥当な結果といえる。
 一方,3DMark時とOCCT時はi7-4790が8〜9W程度高いスコアを示した。動作クロックが定格,最大ともに100MHz高い以上,こちらも妥当な結果に落ち着いたといえそうである。


付属のリファレンスCPUクーラーは低背の小型タイプだった
Core i7・i5・i3-4000番台(Haswell)
 最後に,アイドル時と3DMark時,OCCT時におけるCPUの温度を「HWMonitor PRO」(Version 1.19)から取得したものがグラフ6となる。テストは室温24℃の環境下で,PCケースに組み込まず,いわゆるバラック状態に置いて行ったが,ここでも消費電力と同じく,i7-4790がi7-4770Kよりわずかに高いという結果になった。
 なお,3DMark時とOCCT時の温度が90℃超えというのはなかなかインパクトがあるが,これは,i7-4790およびi7-4770Kのリファレンスクーラーがいずれも小型だからだろう。高負荷な環境下でも問題のない温度で使いたい場合は,サードパーティ製のCPUクーラーを用意したほうがいいと思われる。



Haswell Refreshは「新味を出すための製品更新」以上でも以下でもない


製品ボックス
Core i7・i5・i3-4000番台(Haswell)
 以上,時間の都合で小規模なテストにはなったが,得られたテスト結果から述べる限り,スペック同様,その性能においても,倍率ロックフリーかどうかを除いて,i7-4790はi7-4770Kとほとんど変わらない。動作クロックが上がった分だけ消費電力も増えていることから,消費電力面での最適化もこれといって行われていないと見ていいだろう。
 Haswell Refreshは,市場において新味を出すのが目的の,「新製品とするための新製品」であり,そこに技術的な新しさはない。そのため,エンドユーザーからすれば,旧Haswellでも今回のHaswell Refreshでも,好きなほう(≒同じようなスペックなら価格の安いほう)を選べばいいということになるはずだ。

CPU情報表示ツール「CPU-Z」(Version 1.69.2)を実行したところ,i7-4790とi7-4770Kはいずれも「C0ステッピング」と表示された。CPU-Zがi7-4790のステッピングを正しく表示できていない可能性もあるにはあるが,消費電力のスコアを見ても,ステッピング変更はなされていない可能性が高そうだ
Core i7・i5・i3-4000番台(Haswell) Core i7・i5・i3-4000番台(Haswell)

 マザーボードメーカー筋の話によると,Intelは遠くない将来に,「K」付きのHaswell Refreshとなる「Devil's Canyon」(デヴィルズキャニオン)を投入する計画があるという。「Intelの目新しいCPU」としては,ひとまず,それを待つことになるのではなかろうか。

IntelのCPU情報一覧ページ(英語)

ASUSのMAXIMUS VII HERO製品情報ページ

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    Core i7・i5・i3-4000番台(Haswell)

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