［AnimeJapan］虚淵玄氏が手がける人形劇「Thunderbolt Fantasy」のスペシャルステージをレポート。T.M.Revolutionによる主題歌がお披露目に

　PC向けストーリーノベル「鬼哭街」を手がけた虚淵玄氏が原案・脚本・総監修，キャラクターデザインをニトロプラスが担当し，TVシリーズとして2016年夏に放送が予定されている武侠ファンタジー人形劇「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」。そのスペシャルステージが2016年3月26日，アニメイベント「AnimeJapan 2016」のREDステージで開催された。


　本作は，台湾の人形演劇「布袋劇(ほていげき)」をベースとしたもので，布袋劇制作の老舗「霹靂社」も参加する日台合同映像企画だ。ステージには，虚淵氏に加えてメインキャラクター「凜雪鴉（リンセツア）」役の鳥海浩輔さん，「殤不患（ショウフカン）」役の諏訪部順一さん，主題歌アーティストのT.M.Revolutionこと西川貴教さんが登壇し，トークを繰り広げた。

　以前，台湾の博覧会で布袋劇を見て以来，その魅力に取りつかれたという虚淵氏は，これを知らない日本の人にぜひ見せたいとの思いで企画を立ち上げたと，本作への熱い気持ちを語った。鳥海さんと諏訪部さんは，アニメーションと異なり，人形の動きにセリフをシンクロさせる難しさを語り，ステージ上で実際に人形を使っての即興アフレコに挑戦。見事に演じきり，会場を沸かせていた。


　その後，西川さんが虚淵氏からの「勢いのある曲で」という要望に応えて作曲したという主題歌のPVが公開された。躍動感溢れる人形達の動きにマッチしたアップテンポの曲に，虚淵氏は大変満足した様子で，西川さんも喜びをあらわにしていた。

　ここでサプライズとして，西川さんをイメージして制作されたという人形が登場し，西川さん達は驚きの表情を見せた。しかも真っ赤な衣装を身にまとい，ひたすらハデな見た目の西川人形に，諏訪部さんが自分達の人形が霞むとクレームを入れるという一幕も。ただし，この西川人形の作中への登場は，今のところ予定されていないとのこと。残念。

　また，本作に造形アドバイザーとして参加しているグッドスマイルカンパニーから「凜雪鴉」のねんどろいどが発売されることが明らかにされ，そのイラストが公開された。発売日や価格は未定。なぜ「殤不患」がないのかと，すねる諏訪部さんに，虚淵氏から「順番です」との回答があったところを見ると，シリーズ化されるのかもしれない。


　最後に虚淵氏は，本作がきっかけになって「布袋劇」が日本で流行してくれることを願っていますと締めくくり，会場からは盛大な拍手が起こった。前述したように2016年夏に放送が予定されている本作。大の武侠好きで知られる虚淵氏がどのような物語を視聴者に提供してくれるのか，今後の情報に期待しよう。

■スタッフ＆キャスト

【出演】
凜雪鴉（リンセツア）CV：鳥海浩輔
殤不患（ショウフカン）CV：諏訪部順一
丹翡（タンヒ）CV：中原 麻衣
狩雲霄（シュウンショウ）CV：小山力也
捲殘雲（ケンサンウン） CV：鈴村健一
刑亥（ケイガイ） CV：大原さやか
殺無生（セツムショウ） CV：檜山修之
廉耆（レンキ） CV：山路和弘
殘凶（ザンキョウ） CV:安元洋貴
凋命（チョウメイ） CV:大川透
ナレーション：田中敦子

タイトル：『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』
ヨミ：サンダーボルトファンタジー トウリケンユウキ
ジャンル：武侠ファンタジー人形劇
放映日：TVシリーズ2016年夏予定
原作：Thunderbolt Fantasy Project
原案・脚本・総監修 ：虚淵玄（ニトロプラス）
操演・撮影：霹靂國際多媒體股份有限公司
キャラクターデザイン：ニトロプラス
造形アドバイザー：グッドスマイルカンパニー
制作 ：Thunderbolt Fantasy Project

「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」公式サイト