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ソニー,ハイエンドスマホ「Xperia Z4」を発表。今夏以降に日本市場で発売
Xperia Z4は,厚さ約6.9mm,重量約144gという薄型ボディに,5.2インチ,解像度1080×1920ドットの液晶パネルを搭載し,従来製品から引き続いての「オムニバランス」デザインを採用したスマートフォンだ。SoC(System-on-a-Chip)にはQualcomm製の「Snapdragon 810」を,OSにはAndroid 5.0(Lollipop)を採用する。
むしろ,薄型化のためなのか,内蔵バッテリー容量がXperia Z3の3100mAhから2930mAhへと,若干だが減っているほうが気にかかる。気になるバッテリー駆動時間の情報は,今のところ公開されていない。
スペックでの注目点であるSnapdragon 810は,64bit ARMv8アーキテクチャに対応するCPUコアARM製CPUコア「Cortex-A57」および「Cortex-A53」を採用した製品だ。Qualcomm製SoCでは初めて,64bit CPUコアによるbig.LITTLEに対応している。SoCの詳細は関連記事を参照してほしいが,Cortex-A57とA53をそれぞれ4基ずつ集積した,8コア(オクタコア)CPUとなっている。GPUコアには,こちらも最新世代の「Adreno 430」を採用。残念ながら今回はベンチマークテストを実施できなかったのだが,CPUコアと合わせてどの程度の性能を発揮するのか,今から楽しみだ。
ゲーマーにとって注目の機能としては,Xperia Z3で導入された「PS4 リモートプレイ」への対応が挙げられるだろう。DUALSHOCK 4と組み合わせてPlayStation 4用ゲームを自宅のどこででも楽しめる機能である。ただ,Xperia Z4で新しく追加されたという要素はないようだった。
また,いわゆるハイレゾサウンド再生にも対応した高音質のワイヤレスサウンド技術「LDAC」への対応もアピールされている。LDAC対応のソニー製Bluetoothヘッドセット「MDR-1ABT」や,Bluetoothスピーカー「SRS-X33」「SRS-X55」などと組み合わせれば,ハイレゾ音源の音楽を高音質で再生できるとのことだ。
SoCの強化は注目に値するとはいうものの,Xperia Z3と比べて大きく変わったといえる要素は逆にそれくらいで,あとはいささか小粒な機能強化が中心となっているのがXperia Z4のポイントともいえる。他社製スマートフォンユーザーにわざわざ選択しようと思わせるだけのパンチ力には欠けているかもしれない。そう考えると,既存のXperiaユーザーが「次に買うスマートフォンも,またXperiaに」と考えたときの買い換え対象として適当な製品というところだろうか。
●Xperia Z4の主なスペック
- メーカー:ソニー・モバイルコミュニケーションズ
- OS:Android 5.0(Lollipop)
- ディスプレイパネル:5.2インチ液晶,解像度1080×1920ドット
- プロセッサ:Snapdragon 810(8コア,最大CPU動作クロック2GHz)
- メインメモリ容量:3GB
- ストレージ:内蔵(容量32GB)+microSDXC(最大128GB)
- アウトカメラ:有効画素数約2070万画素
- インカメラ:有効画素数約510万画素
- バッテリー容量:2930mAh
- LTE対応:あり
- SIMスロット:nano SIM
- 無線LAN対応:IEEE 802.11ac
- Bluetooth対応:4.1
- 本体サイズ:146(W)×72(D)×6.9(H)mm
- 本体重量:約144g
- 本体カラー:ホワイト,ブラック,カッパー,アクアグリーン
- そのほかの搭載インタフェース:USB Micro-B(USB 2.0),3.5mmミニピン ヘッドフォン端子
ソニー・モバイルコミュニケーションズによるニュースリリース
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