ソニーモバイル，約6.4インチの大画面スマートフォン「Xperia Z Ultra」を発表。世界市場では今夏以降発売予定

　2013年6月25日，ソニーモバイルコミュニケーションズは，約6.44インチサイズの液晶パネルを搭載しつつ，6.5mmの薄さを実現したスマートフォン「Xperia Z Ultra」を発表した。現在のところ，メーカー想定売価や，日本市場で発売されるか否かは明らかになっていないが，「今夏以降各市場での発売が予定」（※リリースより原文ママ）されているという。

Xperia Z Ultra

女性が片手に持っているイメージ写真。これだけ大きいとスマートフォンには見えない

　Xperia Z Ultraが搭載する6.44インチの液晶パネルには，「トリルミナス ディスプレイ for Mobile」という名称が与えられている。これは広い色域や高い輝度が特徴とされるパネルで，ソニー製ノートPC「VAIO Duo」「VAIO Pro」に採用されている液晶パネルと同じものだ。
　ちなみに解像度は従来製品である「Xperia Z」と同じく1080×1920ドットになっている。

6.44インチ/フルHD解像度の液晶パネルを採用。広い画面でゲームも快適？

　6.44インチ液晶パネルを搭載することもあって，本体サイズは179.4（W）×92.2（D）×6.5（H）mmと，さすがに大きめ。そこに，3000mAhのバッテリーを搭載するため，重量も約212gと重めだ。ざっくり比較すると，Xperia Zと比較して長辺は約40mm長くなり，重量は約1.5倍となった一方で，高さ（≒厚み）は1mm強も小さくなったことになる。

　SoC（System-on-a-Chip）には，Qualcommの「Snapdragon 800」を採用し，これを最大2.2GHzで動作させるとのこと。Snapdragon 800の詳細は1月18日掲載の記事を参照してほしいが，Qualcomm独自のクアッドコアCPU「Krait 400」と，同じく独自のGPUコア「Adreno 330」を統合した最新SoCである。
　従来のハイエンドSoCである「Snapdragon S4 Pro」に統合された「Adreno 320」と比べて，2倍の描画性能を誇ると謳われているだけに，ゲームでのグラフィックス性能にも期待が高まりそうだ。

　そのほか，OSにはAndroid 4.2（Jelly Bean）を採用し，内蔵ストレージは16GB。防水・防塵機能を備えるほか，NFC機能も内蔵，さらにアウトカメラ用として，約810万画素のソニー製撮像素子「Exmor RS for mobile」を搭載するといった特徴が挙げられている。本体のカラーバリエーションは，ブラック，ホワイト，パープルの3色が用意されるとのこと。

　冒頭でもお伝えしたように，現時点では日本での発売は明言されていないものの，Xperiaシリーズの通例どおりならば，ワールドワイドでの発売からそれほど遅れることなく，Xperia Z Ultraも日本市場に投入されるのではないかと期待される。これだけの画面サイズがあれば，7インチサイズのタブレット端末代わりに使うこともできそうなだけに，「タブレットとスマートフォンの2台持ちは面倒だ」というユーザーや，既存のスマートフォンでは飽き足らないユーザーの注目を集めそうだ。

●Xperia Z Ultraの主なスペック

• メーカー：ソニーモバイルコミュニケーションズ
• OS：Android 4.2（Jelly Bean）
• ディスプレイパネル：6.4インチ液晶，解像度1080×1920ドット
• プロセッサ：Qualcomm製「Snapdragon 800」（クアッドCPUコア，最大CPU動作クロック2.2GHz）
• GPUコア：Adreno 330
• メインメモリ容量：未公開
• ストレージ：内蔵（容量16GB）＋microSDXC（最大64GB）
• アウトカメラ：有効画素数約810万画素
• インカメラ：有効画素数約200万画素
• バッテリー容量：3000mAh
• 連続通話/3G待受時間：約14時間/約530時間
• LTE対応：あり
• 無線LAN対応：対応（詳細未公開）
• 本体サイズ：179.4（W）×92.2（D）×6.5（H）mm
• 本体重量：約212g
• 本体カラー：ブラック，ホワイト，パープル
• 主な対応サービス＆機能：GPS，NFC，Bluetooth（Version.4.0），Wi-Fiテザリング，防水，防塵

Xperia Z Ultraのプレスリリース

ソニーモバイルコミュニケーションズ