「バイナリー ドメイン」，NPCとの絆の強さがゲーム展開を大きく変える。「信頼度」の概念と「Ripple Link」システムの概要が明らかに

　セガから2012年2月に発売予定のPlayStation 3/Xbox 360用ソフト「バイナリー ドメイン」で，「信頼度」の概念および，「Ripple Link」と呼ばれるゲームシステムに関する情報が，本日（9月9日）公開された。



　信頼度（TRUST LEVEL）は，仲間のNPCが主人公（＝プレイヤー）に対してどの程度信頼を寄せているかを示すパラメータで，後述するRipple Linkシステムによって発生したイベントの結果などに応じ，リアルタイムに変化する。例えば，誤って仲間を撃ってしまうと，信頼度は途端に低下するわけだ。
　信頼度の高さに応じて，ヒロインとのラブシーンが発生したり，仲間に裏切られてしまったりといった具合に，ゲーム展開がさまざまに変化する。本作にはマルチエンディング方式が採用されており，各キャラの信頼度の高さによって異なるエンディングを迎えるので，繰り返し楽しめそうだ。

上段と下段は同じシーンのスクリーンショットだが，同行するNPCの信頼度により，主人公に対するセリフが大きく異なっている

信頼度が高い場合に発生するイベントの例。信頼度が低いときは，この会話自体が発生しない

　Ripple Link（リップルリンク）は，ゲーム中，NPCがプレイヤーに対する呼びかけや提案，質問といった形でさまざまなイベントを発生させるシステム。
　例えば，物語の流れの中で他愛のない質問をしてきたり，戦闘時の緊迫した場面で戦い方を提案してきたりする。そのとき，プレイヤーは音声による会話でNPCに返答することができる。
　戦術の提案を受け入れた場合，NPCの戦い方が変化し，その戦術がうまくいくと信頼度が上昇する仕組みだ。ちょっとした質問に対応するときも，信頼度がどう変化するか考えながら返答したほうがいいだろう。

各キャラの信頼度が変化すると，上昇や下降を示すアイコンが表示される。このスクリーンショットでは，ボウの信頼度が上がり，フェイの信頼度が下がったことが分かる

　なお，Ripple Linkシステムでは，同じステージであっても，どのキャラと行動を共にするかによって異なるイベントが発生する。
　また，Ripple Linkシステムによって発生したイベントには，答え方により，あるNPCの信頼度は高まる一方，別のNPCの信頼度は下がってしまうというものもある。そのようなイベントが発生する前に，あらかじめそのNPCの信頼度を上げておくといった工夫をすることで，信頼度が低くなり過ぎないようにすることが可能だ。

　このように，信頼度とRipple Linkシステムには密接な関わりがあり，それらが相互に作用することでゲーム展開は大きく変化する。
　例えば，信頼度が低すぎると，主人公がピンチを迎えたとき，助けを求めても対処してくれなかったりするので，仲間達にどのように見られているか意識しながらプレイすることが重要だろう。



　ちなみに，Ripple Linkの「Ripple」は本来，「さざ波，波紋」という意味だが，Lip（唇）という単語もかけて，「唇を動かして発したセリフにより，物語がさざ波のように変化していく」といった意味合いを持たせているそうだ。
　さらに，Ripple Linkの頭文字は「R」（Right）と「L」（Left）であり，これは，プレイヤーの答え方次第で展開が左右されることを意味しているとのこと。

　今回，信頼度やRipple Linkシステムとはどんなものかを紹介するための画像が公開されているので，ひととおり目をとおしておこう。

「バイナリー ドメイン」公式サイト

画面の左側にある水色のバーが，信頼度の高さを示している（4段階）

これらは，Ripple Linkシステムによって発生したイベントを写したショットだ。ゲーム展開が変化するポイントが非常に多いことがうかがえる

「バイナリー ドメイン」公式サイト