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白熱の戦いとなった「SUPER LEAGUE 3rd Season GRAND FINAL」,別ゲームのような「シューターモード(仮)」や美少女キャラなどアップデート情報も公開
2014年6月からスタートした「SUPER LEAGUE 3rd Season」は,国内の競技レベルを向上させるというコンセプトで行われている公式大会だ。その決勝トーナメントが8月9日に行われた「GRAND FINAL」となる。オンライン予選を勝ち抜いた「Quibble」「Regia」「Rylaiz」「SurvivalFlag」(アルファベット順)の4クランが集い,最強の座を争った。
「シューターモード(仮)」や武器のバランス調整など,最新アップデート情報公開
●既存武器のバランス調整
何度も仕様変更が続けられている「SIG551」「K2」だが,「ヘッドポイント範囲縮小」「ヘッドポイント一撃キル率調整」といった修正が加えられ,「ヘッドショット時に一撃キルしやすくなるが,より正確な射撃精度が求められる武器」という方向で調整される。久東氏によれば「弱くなることはないと考えていただいていいと思います」とのこと。「Type89」については,集弾にランダム性が高いという意見を受け,「運に左右されすぎてしまう部分を調整」されていくという。
●「スピードブーツ」にデメリットを付与
プレイヤーキャラクターの移動速度がアップするという「スピードブーツ」では,アンケートで「ゲームバランスに大きな影響を及ぼすわけではない」「デメリットをつけてほしい」といった声があったことから, 着用時に「APが下がる」というデメリットが付与されるようになる。
●別ゲームのような「シューターモード(仮)」
普段は一人称視点でゲームが展開するスペシャルフォース2だが,別ゲームのような見下ろし視点の「シューターモード(仮)」が追加される。詳細は明かされなかったが,「ミニゲーム的な要素として楽しんでいただければと思います」(久東氏)とのことだ。
●さまざまな新武器
「Galil」「AN94」「M40A1」といった新銃器に加え,「焼夷手榴弾」「クナイ」といった,一風変わった武器が実装予定であることが明かされた。
「焼夷手榴弾」は,着弾点で炎がしばらく燃え続ける武器だ。「クナイ」は,忍者が使うような短剣で,久東氏によれば「KukriKnifeとCROSSBOWの中間のようなイメージの特殊武器となる」そうである。
●各国の美女が揃う新キャラクター
新キャラクターとして,さまざまな国の美女が実装予定で,軍服のアメリカ美女に加え,日本の美少女も登場する。日本の美少女についてはシルエットのみの公開となったが,アイドル的な可愛らしい容姿になるという。
●新規マップ4種追加
新マップとして「セーフハウス(仮)」「ロケット(仮)」「南極基地(仮)」「キャッスル(仮)」が追加される。いずれも一風変わったテーマとなっており,戦いにメリハリをつけてくれそうだ。
「セーフハウス(仮)」が2014年秋,「ロケット(仮)」が同年冬に実装される予定。「焼夷手榴弾」と「シューターモード(仮)」,そしてAPダウンの調整が施された「スピードブーツ」はそれぞれ近日実装予定で,このほかのものに関しては時期未定とのこと。
最強クランの座を争い,強豪たちが激突した「SUPER LEAGUE 3rd Season GRAND FINAL」
ここからは「SUPER LEAGUE 3rd Season」の決勝トーナメント「GRAND FINAL」の様子をお伝えしていこう。
イベントではお馴染みのハンゲ太郎さん |
実況のStanSmithさん(左)と,解説のYamatoNさん(右) |
見事オンライン予選を勝ち抜いて会場で決勝トーナメントを戦うことになったのは,Quibble,Regia,Rylaiz,SurvivalFlagの4クランだ。
前回の「SUPER LEAGUE 2nd Season」では,AX-Fivestars有利の下馬評を覆して優勝し,日中韓の代表クランが戦う「SPECIAL EXHIBITION MATCH 2013 ASIA」でベスト3に食い込むなど,めざましい活躍を見せるRylaiz。そして,メンバー5人のうち3人までがオフライン大会初出場というQuibbleに注目が集まった。
マップは「デザートキャンプ(爆破)」「バイオ研究所(奪取)」「工事現場(脱出)」「衛星(爆破)」「ピースホーク(爆破)」の5種類が使用された。
マップによってルールが変化するのがスペシャルフォース2の醍醐味だ。攻撃側が爆弾を仕掛ける「爆破」,対象物を奪って脱出する「奪取」,ヘリを呼び出して安全地帯へ移動する「脱出」という三つのルールが存在しており,プレイヤーには柔軟な対応力が求められる。
試合に先立って両クランの代表者が箱の中からプレートを引き,色付きプレートを当てた側のクランに,「マップ選択権」もしくは「陣営(先攻・後攻)の選択権」が与えられる。試合がスタートする前にどのマップを選ぶかも見どころとなっているのだ。
準決勝第1試合は,Quibble対SurvivalFlagだ。
SurvivalFlagは,第1マップのデザートキャンプで圧勝。しかしQuibbleも,Qui*.Wesker選手が3対1という不利な状態を跳ね返して敵を全滅させるなど,堂々たる戦いぶりで第2マップのバイオ研究所で勝利する。さらにQuibbleは,第3マップの衛星においても,不利とされる防御側でも一歩も引かず,先攻のSurvivalFlagの攻撃を凌ぎきって勝負をものにした。
準決勝第2試合はRegia対Rylaizだ。お互いに精密なエイムを得意とする,いわば個人技のクラン同士である。
第1マップのデザートキャンプでは,Ryz_DarkMioN選手が閃光手榴弾で視界を奪われつつも相手を倒すといった活躍が光り,Rylaizが勝利した。第2マップの衛星では,ラウンドを連取するRylaizに対し,連携重視の作戦にシフトしたRegiaが食い下がるという互角の展開となり,Regiaが星を取り返す。しかし,第3マップのバイオ研究所は,Rylaizが尻上がりに調子を上げ,6-2という圧勝で,決勝へと駒を進めた。
Regiaの[1]_MonsterElNas選手が見事な裏取りを決めて第1マップのデザートキャンプをものにすれば,第2マップの工事現場ではSurvivalFlagが続けざまに3ラウンドを取って勝負を決め,お互いにまったく譲らない。
第3マップの衛星で,SurvivalFlagはRegiaに1ラウンドも取らせぬまま5連勝するなど,勢いに乗り,見事に3位の座を手に入れた。
第1マップはデザートキャンプになった。精密エイムに基づいた個人技で,Rylaizが4ラウンド連取したのも見事なら,敵の勢いに呑まれることなく一気に追い上げてタイスコアに持ち込んだQuibbleの戦いぶりも素晴らしい。ギリギリの死闘となったが,Rylaizがこれを制し,2連覇の野望へと一歩近づいた。
Rylaizは,2ラウンド続けてトリプルキルを決めたRyz_SaSRaI選手をはじめとして個人技で魅せる戦いを展開するも,Quibbleはこれを上回る連携を見せて勝利し,決着は第3マップへもつれこむ。
準決勝戦,3位決定戦,決勝戦,そのすべてが第3マップまでもつれ込んだという,白熱の戦いとなった「GRAND FINAL」。優勝したQuibbleへの合同インタビューの様子をお伝えして,本稿の締めくくりとしよう。
――優勝おめでとうございます。決勝戦では準決勝よりも動きが良くなっていたように見受けられますが。
Quibble:
最初はみんな緊張していたんですが,決勝戦では緊張が解けて自分達らしいプレイができたと思います。
――オフライン大会の経験者は2人だけということですが,実際に舞台の上で戦ってみてどう思いましたか。
Quibble:
自宅とは環境が違うので大変でした。オフラインでは初顔合わせとなるメンバーもいましたが,緊張というよりはクランの皆と一緒にプレイできる嬉しさがありました。勝った瞬間には凄くテンションも上がりましたが,舞台を降りる頃には疲れとやりきった達成感で満たされていましたね。
――次の目標は何ですか?
Quibble:
例年通りだと年末に世界大会(「SPECIAL EXHIBITION MATCH」)があるはずなので,そこへ向けて調整していきます。昨年は日本代表が勝ちましたが,今年も勝ってアジアを獲りたいです。
――ありがとうございました。
前回大会の覇者であり,個人技に優れたRylaizを倒したQuibble。バランスの良いクランと評されているが,その総合力で世界大会でも日本に勝利をもたらしてくれることに期待しよう。
「スペシャルフォース2」公式サイト
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