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NVIDIA,GPU仮想化技術「VGX」に対応するハイエンドカード「VGX K2」を発表
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印刷2012/10/17 21:13

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NVIDIA,GPU仮想化技術「VGX」に対応するハイエンドカード「VGX K2」を発表

画像集#002のサムネイル/NVIDIA,GPU仮想化技術「VGX」に対応するハイエンドカード「VGX K2」を発表
 北米時間2012年10月17日,NVIDIAは,同社のGPU仮想化技術「VGX」に対応するカードで,ワークステーションクラスの性能を求めるユーザーに向けたものとされる製品「VGX K2」を発表した。Kepler世代で1536 CUDA CoreのGPU 2基と合計容量8GBのグラフィックスメモリを1枚の基板に搭載する,“GTX 690風”の仕様が特徴だ。搭載サーバーは,2013年はじめ以降,順次登場の予定になっているという。

VGX K2の主なスペック。外部出力インタフェースを持たないVGX専用カードである。1536 CUDA Core仕様のGPUを2基搭載するので,「Quadro K5000」(あるいは「GeForce GTX 680」)のデュアルGPUカードということになる。消費電力は225Wとされているので,TDP 300Wの「GeForce GTX 690」と比べると,動作クロックは抑えられているのだろう
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Quadro 2枚分を1枚のカードに収めたとするスライド
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Cisco SystemsやDell,Hewlett-Packardなどから搭載サーバーが登場予定

 なおNVIDIAは合わせて,先に「VGX Board」として発表されていた,192 CUDA Core仕様のGPUが4基載るカードを,「VGX K1」として,VGX K2ともども市場投入することも明らかにしている。こちらは企業で画像処理ソフトやオフィススイートを使うユーザーが対象の製品だ。

VGX K1の主なスペック。192 CUDA CoreのGPUを4基搭載し,GPU 1基あたり容量4GBのグラフィックスメモリと組み合わせた製品だ。消費電力は150Wとされる
画像集#006のサムネイル/NVIDIA,GPU仮想化技術「VGX」に対応するハイエンドカード「VGX K2」を発表

NVIDIAのVGX公式ページ



#### 以下,リリースより ####

NVIDIA 業界初となるクラウドベースのGPUを発表
ワークステーションのグラフィックス機能があらゆるスクリーンで利用可能

ワークステーションのパフォーマンスを活用しつつ、
どこでも、どのようなデバイスを使っても
デザイナーやエンジニアの仕事ができるNVIDIA VGX K2が登場

2012年10月17日 - カリフォルニア州サンタクララ − NVIDIA(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO: ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、クラウドベースのNVIDIA® VGX™ K2 GPUを発表しました。今後は、エンジニアやデザイン・プロフェッショナルが、GPU搭載ワークステーションのコンピューティング性能とグラフィックス性能を活用する形で、自分の好きな場所で好きなデバイスを使えるようになります。

このGPU、VGX K2は、スピードも効率も世界一のGPUアーキテクチャー、NVIDIA Kepler™アーキテクチャーを採用しているほか、今年発表されたNVIDIA VGXプラットフォームで前代未聞のワークステーション機能を実現することができます。

NVIDIA VGXプラットフォームでは、GPUを活用して、リッチなマルチメディアや3Dグラフィックスなど、ワークステーションのパフォーマンスと機能を仮想化し、スマートフォンやタブレット、PCへ効率的に提供することができます。2個のGPUを搭載したVGX K2ボードを搭載すれば、パフォーマンスやアプリケーションの互換性を犠牲にすることなく、ユーザー密度を高められるのです。

NVIDIA VGX K2には、このほかにも次のようなメリットがあります。

●高速インタラクティビティ:VGX K2はGPUあたりで4GBのグラフィックス・メモリーを搭載しているため、高いグラフィックス性能を要求するデザイン用アプリケーションやコンテンツ制作アプリケーションもスムーズに走ります。

●ローレイテンシなリモート・ディスプレイ:仮想デスクトップ・コンピューティングでは、いままで、ラグの発生が避けられませんでしたが、それを特許出願中のリモート・ディスプレイ・テクノロジで最小限に抑えることができます。

●データセンターの電力効率:革新的なストリーミング・マルチプロセッサー、SMXが使えるVGX K2なら、1ワットあたりかつてないほど高いパフォーマンスをエンタープライズ・データセンターで実現できます。

NVIDIAプロフェッショナル・ソリューション・グループ担当ジェネラルマネージャーのジェフ・ブラウン(Jeff Brown)は、次のように述べています。「VGXプラットフォームは、リッチでインタラクティブなグラフィックスをエンタープライズ仮想デスクトップのユーザー全員に届けたいと思って開発したものです。VGX K2をデータセンターに採用すれば、会社の中核となる知的財産を作るデザイナーやエンジニアが、ワークステーションクラスのパフォーマンスを活用しつつ、好きなデバイスから知的財産へアクセスできるようになります。」

NVIDIAとCitrix、ワークステーションクラスの仮想デスクトップにおけるエンタープライズ・プレゼンスを拡大
HDX 3DPro対応Citrix XenDesktopでは、NVIDIA VGXテクノロジを活用して、高速でインタラクティブなユーザー体験が提供されます。Citrix XenDesktopとCitrix XenAppとの組み合わせでNVIDIA VGX K2ボードを使うと、グラフィックス・アプリケーションも、高いGPUコンピューティング能力を必要とするアプリケーションも、フルの互換性とパフォーマンスで利用できるのです。また、HDX 3D関連ではCitrix Readyパートナーによるエコシステムがあり、そちらでも、VGX K2を活用してワークステーションクラスのパフォーマンスが提供されるようになるでしょう。

Citrix社でマーケティングとパートナー・エンゲージメントを担当する副社長、クリシュナ・サブラマニアン(Krishna Subramanian)氏は、次のように述べています。「経済はグローバル化とモバイル化が進行しており、デスクトップ仮想化に注目する企業が増えています。そのため、Citrixは市場最先端となる仮想化ユーザー体験を提供しようと、NVIDIAと協力してきました。エンタープライズでも要求が特に厳しいユーザーにワークステーションクラスのパフォーマンスを届けたい、同時に、データセンターにおけるユーザー密度を高めたいと考えて開発したのが、NVIDIA VGXによるXenDesktopの高速化なのです。」

サポートパートナーのコメント
NVIDIAのテクノロジ・パートナーであるCiscoの副社長、サティンダー・セティ(Satinder Sethi)氏は、次のように述べています。「Ciscoはクラウドを通じて仮想デスクトップとリッチメディアのアプリケーションを提供し、シンプルでスケーラブル、かつ、セキュリティの高い仮想化ソリューションをエンタープライズの顧客が活用できるよう、お手伝いをしたいと考えていますが、NVIDIAのGPU仮想化テクノロジは、そのようなCiscoのビジョンを前進させてくれるものだと言えます。」

供給状況
仮想ワークステーションを実現するNVIDIA VGX K2プラットフォームは、2013年の初めごろ、大手サーバOEMメーカーから発売される予定です。詳しい情報は、http://www.nvidia.co.jp/object/vgx-boards-jp.html をご覧ください。
  • 関連タイトル:

    NVIDIA RTX,Quadro,Tesla

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