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MSIが国内ゲーマー向けデスクトップPC市場へ参入。第1弾としてGTX 1060 6GB搭載の小型PC「Trident 3」を4月に発売
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印刷2017/03/29 20:12

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MSIが国内ゲーマー向けデスクトップPC市場へ参入。第1弾としてGTX 1060 6GB搭載の小型PC「Trident 3」を4月に発売

説明会場に展示中のMSI製ゲーマー向けデスクトップPC。同社は今まで,国内市場にはゲーマー向けデスクトップPCを投入したことがなかった
画像集 No.002のサムネイル画像 / MSIが国内ゲーマー向けデスクトップPC市場へ参入。第1弾としてGTX 1060 6GB搭載の小型PC「Trident 3」を4月に発売
 2017年3月29日,MSIは,東京・秋葉原にてPC新製品説明会を開催し,同社としては初めて,ゲーマー向けデスクトップPCを国内市場に投入すると発表した。
 その第1弾となるのが,「コンソールサイズ」を謳う小型筐体にグラフィックスメモリ6GBモデルの「GeForce GTX 1060」搭載カードを内蔵するゲーマー向けデスクトップPC「Trident 3」(トライデント スリー)である。2017年1月のCES 2017で発表となった製品が,日本市場投入第1弾となるわけだ。

 Trident 3は,4月10日に予約受け付けを開始し,2週間程度で出荷を開始するとのこと。メーカー想定売価は,19万8000円(税込)となっている。本稿では,説明会で披露されたTrident 3以外の製品も合わせて紹介したい。


容積約4.72ℓの筐体にデスクトップPC向けグラフィックスカードを内蔵


 まずはTrident 3の外観からチェックしてみよう。
 Trident 3は,サイズが346.25(W)×232.47(D)×71.83(H)mmで,容積約4.72ℓ,重量約3.17kgという小型軽量の本体に,デスクトップPC用GeForce GTX 1060を内蔵する製品だ。

Trident 3
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 本体のサイズと重量だけなら,マウスコンピューターから登場した「NEXTGEAR-SLIM」のほうが小型軽量ではある。ただ,NEXTGEAR-SLIMがノートPC向け「GeForce GTX 1070」を搭載するのに対して,Trident 3は,奥行きが短いタイプのデスクトップPC向けグラフィックスカードを内蔵する点が大きな違いだ。

 そのうえ,Trident 3は横置きだけでなく,専用スタンドを使った縦置きにも対応している。スタンドを使って縦置きした場合,Trident 3のフットプリントは97.56(W)×251.35(D)mmとなるので,同じくスタンド使用時のフットプリントが124(W)×385(D)mmとなるNEXTGEAR-SLIMよりも,省スペースというのはポイントだろう。

Trident 3を縦置きした状態。写真左側が前面に当たる
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 MSIがCES 2017で発表したゲーマー向けPCは,VRヘッドマウントディスプレイ(以下,HMD)への対応を大きくアピールしていた。Trident 3もそうした製品の1台で,VR用途を考慮した装備として,本体前面にVR HMD接続用のHDMI出力「VR Port」を備えているのが特徴の1つである。
 これは,グラフィックスカードのHDMI出力を背面にあるVR Port用HDMI入力(VR Link)につなぐと,前面のVR Portから映像を出力できるようになるというものだ。この仕組みによって,VR HMDをPCの背面側でなく,前面のVR PortとUSBポートにつなげるようになるので,VR HMDが使いやすくなりますよというのがMSIによるアピールポイントというわけだ。

Trident 3の特徴を示したスライド。「VR Ready」を強くアピールしている
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本体前面(左)。USB 3.1 Gen.1 Type-C×1やUSB 3.0 Type-A×2と並んで,VR HMD接続用のHDMI出力(VR Port)がある。本体背面(右)には,USB 3.0 Type-A×1やUSB 2.0 Type-A×4,1000BASE-T用のRJ-45×1,VR Port用のHDMI入力(VR Link)などが並ぶ。なお電源には,出力230Wの付属ACアダプターを使用する
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左写真は横置きにした状態の左側面で,縦置き時は天面になる。赤く発光しているLEDは,MSIのLEDイルミネーション機能「Mystic Light」で発光色や発光パターンを制御できるとのこと。右写真は縦置き時の底面側で,吸気用のスリットが見える
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横置き時の天面側には大きな開口部があり,グラフィックスカードの空冷ファンが見える(左)。右写真は付属のスタンドで,エアフローを確保するためのスリットが並んでいる
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 スペックも確認しておこう。搭載GPUは,グラフィックスメモリ6GB版のGeForce GTX 1060で,CPUには「Core i7-7700」(4C8T,定格3.6GHz,最大4.2GHz,共有L3キャッシュ容量8MB)を採用。メインメモリ容量は8GB×2で,ストレージはNVM Express接続で容量128GBのM.2 SSDと,Serial ATA接続で容量1TBのHDDとなっている。

 なお,MSIでは近い将来の製品として,「GeForce GTX 1070」搭載グラフィックスカードを採用するTrident 3の上位モデルも企画しているとのことだ。
 また,Trident 3の筐体色を白色に変えた「Trident 3 Arctic」という製品も予定しているという。これらの,発売時期や価格は未定である。

筐体を開けた状態で参考出展されていた,GeForce GTX 1070搭載のTrident 3上位モデル。上側がCPU,下側がグラフィックスカードの領域に分かれている
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搭載するグラフィックスカードは,MSI製の「GeForce GTX 1070 AERO ITX 8G OC」という国内未発売の製品だ(左)。カード長は約175mmとのこと。単体販売も予定されている(右)
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白い筐体の「Trident 3 Arctic」も登場の予定。残念ながら実機の展示はなかった
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 ノートPCのコンポーネントをそのまま使ったNEXTGEAR-SLIMとは,まったく方向性が異なるとはいえ,個性的なデザインと実用的なスペックを備えた省スペースなゲーマー向けPCとして,Trident 3も注目に値する製品といえそうだ。こうした特徴のある製品が出てくると,ゲーマー向けデスクトップPCも,また面白くなるのではないだろうか。

●Trident 3の主なスペック
  • CPU:Core i7-7700(4C8T,定格3.6GHz,最大4.2GHz,共有L3キャッシュ容量8MB)
  • チップセット:Intel H110
  • メインメモリ:PC4-19200 DDR4 SDRAM 8GB×2
  • グラフィックス:GeForce GTX 1060(グラフィックスメモリ容量6GB)
  • ストレージ:SSD(NVMe M.2接続,容量128GB),HDD(Serial ATA接続,容量1TB)
  • 無線LAN:IEEE 802.11ac+Bluetooth 4.2(Intel Wireless-AC 3168)
  • 有線LAN:1000BASE-T(Intel I219V)
  • 外部インタフェース:USB 3.1 Gen.1 Type-C×1,USB 3.0 Type-A×3,USB 2.0 Type-A×4,HDMI出力×1,HDMI出力(VR Port)×1,HDMI入力(VR Link)×1,3極3.5mmミニピン×2(※ヘッドフォン出力,およびマイク入力用)など
  • ACアダプター:230W
  • 公称サイズ:346.25(W)×232.47(D)×71.83(H)mm
  • 重量:3.17kg
  • OS:64bit版Windows 10 Home


ロボ顔のデスクトップPC「Aegis Ti3」と「Aegis X3」も参考出展


 説明会場にはTrident 3のほかに,今後国内発売予定のデスクトップPCとして,フォトレビューを掲載したミドルタワーPC「Aegis Ti3」と,ミニタワーPC「Aegis X3」も展示してあった。
 これらの発売時期や価格は未発表だが,正式発表もそう遠いことではなさそうだ。期待して待ちたい。

ロボ顔のデスクトップPCとして話題になったAegis Ti3。来場した報道陣やMSIスタッフの間でも,何に似ているかで盛り上がっていた
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ミニタワーサイズのAegis X3。ロボというかメカっぽい前面や前傾姿勢の筐体は,Aegis Ti3ゆずりだ
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残念ながら内部は確認できなかったが,筐体左側面のパネルを外すと,マザーボードの裏側にあるメモリスロットやM.2スロットにアクセスできる(左)。マザーボードの右手側には,3.5インチHDDも見える。マザーボードはMini-ITX仕様のようだ(右)
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MSIのTrident 3 製品情報ページ

MSI 日本語公式Webサイト

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