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「Amazonプライムデー」で販売予定,メーカー想定売価約90万円のMSI製ノートPCを試す。当日の価格は要注目だ
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印刷2015/07/14 11:30

レビュー

プライムデー当日はいくらになる? 「メーカー想定売価約90万円」のノートPCを試す

MSI GT80 2QE Titan SLI Dragon Edition

Text by 宮崎真一


 2015年7月15日に,プライム会員限定で実施される特大セール「プライムデー」に向けて,Amazon.co.jpからは,販売される製品の予告が始まっているが,そこにゲーマー向けPCが含まれることは,すでにお伝えしているとおりだ(関連記事1関連記事2)。
 今回4Gamerでは,その第1弾製品として発表された,Amazon.co.jp限定販売となるMSI製ノートPC「GT80 2QE Titan SLI Dragon Edition」(型番:GT80 2QE(TITAN SLI)-408JP,以下,GT80 Titan DE)を入手できたので,いったいどれほどのポテンシャルを秘めたマシンなのか,プライムデーに先立って,そのテスト結果をお届けしてみたいと思う。

GT80 Titan DE
G Series


GT80 Titanをベースに,スペックを引き上げたモデルとなるGT80 Titan DE


 上で紹介した製品名と製品画像でピンときた人も多いと思うが,GT80 Titan DEは,SteelSeries製のメカニカルキーボードを搭載して注目を集めたMSI製ノートPC(の通常モデル)「GT80 2QE Titan SLI」(型番:GT80 2QE-051JP,以下 GT80 Titan)の,特別チューンアップ版という位置づけの製品である。MSIの日本法人であるエムエスアイコンピュータージャパンによる想定売価は,GT80 Titanが50万円前後のところ,GT80 Titan DEは88万8000円前後だ。プライムデーでは,当然のことながら,ここから大幅に割引きされるはずだが,限定モデルは,通常モデル比で約1.8倍の想定売価になっている点は,押さえておく必要があるだろう。

 では何が違うのかだが,外観デザインでは,GT80 Titanだと黒色天板を採用しているのに対し,GT80 Titan DEでは,ヘアライン加工された銀色に,赤色で龍が描かれる天板に変わっている。一目でDragon Editionだと分かるようになっているわけだ。

G Series

G Series
 もちろんそれだけではない。内部的には,3点でスペックの引き上げがある。まずCPUは,GT80 TitanがHaswell世代の「Core i7-4720HQ」(以下,i7-4720HQ)を採用していたのに対し,GT80 Titan DEではBroadwell世代の「Core i7-5950HQ」(以下,i7-5950HQ)へと変更になった。Broadwell世代なので,14nmプロセス技術の恩恵を受け,消費電力の低減を期待できるが,事実,i7-5950HQは,i7-4720HQと比べ,ベースクロックで300MHz,最大クロックで200MHz引き上げられているにも関わらず,TDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)は47Wのまま維持されている。
 また,メインメモリはPC3L-12800 DDR3 SDRAM 8GBが4枚,ストレージは内部インタフェースがSerial ATA 6GbpsでM.2接続型の容量256GBモジュールが4枚で,これにより合計1TBを実現しつつ,別途,容量1TBの2.5インチHDDを搭載している。MSI製ノートPCは,エンドユーザーレベルでのメモリモジュールやストレージ交換が一切許可されておらず,底板を開けただけでメーカー保証が失われるという残念な仕様なのだが,ここまで高いスペックであれば,底板を開ける理由がそもそもないわけで,これはありがたい。

Nahimicのユーザーインタフェース。非常にシンプルだ
G Series
 もう1つ,地味ながら大きな変更となるのが,サウンドプロセッサスイートが,GT80 TitanにおけるCreative Technology製の「Sound Blaster Cinema 2」から,GT80 Titan DEではNahimic製の「Nahimic Audio Software」(以下,Nahimic)に変更されていることだ。
 Nahimicでは,シンプルなユーザーインタフェースを使って,バーチャルサラウンドサウンドや音声の明瞭化,マイクのノイズリダクションといった機能を簡単に設定できる。時間の許す限り試した感じだと,ヘッドフォンやヘッドセット利用時におけるバーチャルサラウンドの臨場感はなかなか良好なので,ここは特徴ということになるだろう。

G Series
GT80 Titanのキーボードを検証した記事より,キーボード部&タッチパッドに寄ったところ。キーボードは「Cherry MX Brown」スイッチ採用の日本語106キー配列ベースで,配列は標準的。写真ではタッチパッド部を10キーユニット化してある
G Series
こちらもGT80 Titanのキーボードを検証した記事より。キーボードはやや高い位置にあり,そのままでは押下しづらいのだが,製品には標準でパームレストが付属しており,これを使えばとくに違和感はない
 一方で,これ以外のスペックは,GT80 Titanを完全に踏襲している。最大の特徴となるSteelSeries製メカニカルキーボードを採用し,その右隣にはの10キーユニットとしても利用できるタッチパッドを配置する仕様はまったく同じ。
 Maxwellアーキテクチャに基づくノートPC向けハイエンドGPU「GeForce GTX 980M」(以下,GTX 980M)を2基搭載し,内部でSLI接続を行う点や,NVIDIA独自のスイッチャブルグラフィックス機能「Optimus」を採用しておらず,ユーザーが任意で切り替えスイッチを押すことでGTX 980MのSLIと,Intel製CPUの統合型グラフィックス機能「Iris Pro Graphics 6200」を手動で切り替えられるようになっているため,意図せずSLIを利用できなくなるようなことがないという,ゲーマー向けノートPCにとってうれしい仕様もそのままだ。

 ネットワークコントローラが,Rivet Networks製の1000BASE-T対応モデル「Killer E2200」と,IEEE 820.11ac対応の「Killer N1525」を搭載する「Killer DoubleShot」仕様なのもGT80 Titanから変わっていない。

GT80 Titan DEとGT80 Titanでは底面の仕様も変わっていないので,ここでもGT80 Titanの写真だが,向かって右に見える四角い枠の部分がサブウーファだ
G Series
 変わってほしかったのは,18.4インチでノングレア(非光沢)の液晶パネルが,解像度1920×1080ドットに留まっており,せっかくのGPU性能を活かせない可能性が高いところと,底面に搭載されるサブウーファが本体向かって左に寄っており,しかもそこから重低域より上の帯域の音が出力されるため,スピーカー出力時に音が左へ寄ってしまっている点だ。ここは,約90万円というメーカー想定売価に似つかわしくないポイントとして,指摘しておく必要があるだろう。
 ここまでを整理する意味で,GT80 Titan DEとGT80 Titanのスペックをまとめたものが表1となる。


 なお,GT80 Titanで採用された性能モード切り替え機能「SHIFT」は,GT80 Titan DEでも用意されており,キーボードの[Fn]+[F6]〜[F8]キーもしくはプリインストールされた設定ツール「Dragon Gaming Center」の「Device Setting」から,「Sport」「Comfort」「Green」の3段階を切り替えられるようになっている。
 Sportは,GPUとCPUを何の温度的制約もなしに動作させるという,最も高い性能を期待できるモードで,ComfortはGPU温度が89℃以下になるようGPUクロックの制御を行うモード。最後にGreenは,GPUとCPUの温度が85℃を下回るようにするモードで,このときはCPUの自動クロックアップ機能「Intel Turbo Boost Technology」も無効となる。

 そこで,「3DMark」(Version 1.4.828)の「Fire Strike」を3モードでそれぞれ1回実行し,「CPU-Z」(Version 1.72.1)と「GPU-Z」(Version 0.8.4)を用いて,CPUとGPUの動作クロックの推移を調べてみた。すると,SportモードでのCPUとGPUの最大動作クロックは3693.84MHzと1126.4MHz,Comfortモードではそれぞれ3693.84MHzと1037.8MHz,Greenモードでは2895.17MHzと1037.8MHzと徐々に動作クロックが抑えられていくことが分かった。


GTX TITAN XおよびGTX 980搭載のデスクトップPCを比較対象として用意し,3モードで比較


 GT80 Titan DEの性能をチェックするにあたって,SHIFTの動作モードは3つすべてを採用。比較対象としては,表2に示したとおりのデスクトップPCを用意した。Haswell世代で低消費電力の「Core i7-4770T」と,「GeForce GTX 980」(以下,GTX 980)または「GeForce GTX TITAN X」(以下,GTX TITAN X)を組み合わせた構成だ。
 用いたグラフィックスドライバは,GT80 Titan DEともども,テスト開始時の最新版となる「GeForce 353.30 Driver」。比較対象として用意したPCのスペックはは表2のとおりとなる。


 テスト方法は4Gamerのベンチマークレギュレーション17.0に準拠。ただし,時間的都合から「Crysis 3」「EVOLVE」「GRID Autorport」の3つは省略した。また,GT80 Titan DEがGTX 980Mの2-way SLI仕様であることから,グラフィックス設定はより高いほうのみを用いること,GT80 Titan DEのパネル解像度が1920×1080ドットのみに限ることをお断りしておきたい。これは,時間的制約もさることながら,GT80 Titan DEで,わざわざグラフィックス設定や解像度を落としてゲームをプレイするというシチュエーションを想像しづらいためだ。


CPUスペックの向上と最適化の進んだドライバにより,SLIの効果が向上


 以下,グラフ中においてGT80 Titan DEの3モードは「GT80 Sport」「GT80 Comfort」「GT80 Green」と表記し,比較対象のシステムは文中,グラフ中とも「CPU名+GPU名」で表記することを断りつつ,テスト結果を順に見ていこう。
 グラフ1は「3DMark」(Version 1.5.915)の結果だ。今回は「Fire Strike」と「Fire Strike Extreme」に加えて,「Fire Strike Ultra」のテストも実施したが,GT80 Titan DEは,Greenモードでさえ,すべてのテスト条件でi7-4770T+GTX 980を凌駕し,Sportモードにいたってはi7-4770T+GTX TITAN Xを超えるスコアを示している。GT80 Titanを評価したときは,Greenモードだとi7-4770T+GTX 980を下回っていたので,GT80 Titan DEにおけるCPUスペックの引き上げか,新しいグラフィックスドライバのどちらか,もしくは両方がよい効果を生んでいるという理解でよさそうだ。


 念のため,Fire Strikeで「Graphics Score」「Physics Score」をチェックしたのがグラフ2で,これを見ると,CPUスペックの向上とドライバの最適化,その両方がいい結果につながっている可能性が高いと分かる。


 続いてグラフ3は「Far Cry 4」の結果となる。Far Cry 4では,2-way SLIの効果が大きく,実際,GT80 Titan DEのGreenモードですらi7-4770T+GTX TITAN Xに対して約22%高いスコアを示している。Sportモードに至っては約41%ものスコア差だ。


 一方,グラフ4の「Dragon Age: Inquisition」(以下,Inquisition)では,3DMarkの結果を踏襲するスコアが得られた。GT80 Titan DEのGreenモードはi7-4770T+GTX 980を上回るものの,i7-4770T+GTX TITAN Xには届かない。Comfortモードでも大勢に影響はないが,温度制限を取り払ったSportモードで,フレームレートが一気に向上し,i7-4770T+GTX TITAN Xを超えてきた。


 「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」(以下,FFXIV蒼天のイシュガルド ベンチ)の結果となるグラフ5でも,スコア傾向は3DMarkおよびInquisitionと近い。
 ただ,GT80 Titan DEとi7-4770T+GTX TITAN Xのスコア差は5%未満。また,その平均フレームレートは100fps超であり,相当に“重い”環境でも快適にプレイできる可能性が高いことを示している点は注目しておきたい。

※グラフ画像をクリックすると,別ウインドウで平均フレームレートベースのグラフを表示します
G Series

 さて,GT80 Titan DEが持つ特徴の1つに,Serial ATA 6GbpsベースのM.2接続型SSD計4枚によるRAID 0アレイの存在が挙げられる。MSIはこれを「SuperRAID 3」と呼んでいたりするわけだが,その性能はいかほどか。「CrystalDiskMark」(Version 4.1.0)を実行した結果がグラフ6〜9となる。
 ここでは,テスト回数を5回,テストサイズを1000MB,テストデータをランダムに設定し,それを5セット繰り返した平均をスコアとして採用したが,PCI Express接続型のSSDに迫る,立派な数字が得られているのが分かるだろう。ランダムアクセスではやや弱みを見せているが,このあたりは,帯域幅の制限を抱えるPCH経由なので,致し方ない部分でもある。逐次アクセスの結果は端的に述べて良好だ。



消費電力値はまずまず

GPU冷却はプライマリ優先か


 ログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」を用いて,システム全体の消費電力も確かめておこう。テストにあたっては,各アプリケーションベンチマークを実行したとき最も高い消費電力値を記録した時点を,タイトルごとの実行時の結果としている。GT80 Titan DEではバッテリーパックを取り外せないため,取り付けたままテストしているので,あくまでも参考値となるが,この点はご了承を。
 というわけで結果はグラフ10のとおり。アイドル時のスコアは実にノートPCらしく,液晶パネルという大きな消費電力を抱えながら,比較対象となるデスクトップ比でざっくり20W低いスコアを記録した。

 一方のアプリケーション実行時だが,まずGT80 Titan DEのSportモードは,さすがにi7-4770T+GTX 980より47〜54W高いスコアとなったが,それでもi7-4770T+GTX TITAN Xよりはは7〜28W低い。2基のハイエンドGPUを搭載することを考えれば,上々と述べていいのではなかろうか。
 また,Greenモードのスコアも目を惹くところで,Sportモードから94〜107Wも消費電力が低減し,i7-4770T+GTX 980すら大きく下回ってくるところは,オンラインゲームを長時間プレイしたりする前提に立ったとき,見逃せない結果だといえる。


 CPUとGPUの温度もチェックしておこう。今回は,室温24℃の環境で,GT80 Titan DEもしくはバラック状態の比較対象システムを机上に置き,3DMarkの30分間連続実行時点を「3DMark時」として,アイドル時ともども,「HWMonitor Pro」(Version 1.23)で計測を行った。
 その結果はグラフ11,12のとおりで,GT80 Titan DEはGreenモードであってもアイドル時が50℃近く,3DMark時は80℃オーバーと全体的に高め。もちろん,これは狭い筐体であるノートPCであるがゆえなのだが,実際のところこの程度の温度であれば支障のないレベルだったりもする。

 一方のGPU温度だと,GT80 Titan DEにおいて,プライマリ側のGPU温度が露骨に低いのが見て取れる。アンバランス,と言ってもいいだろう。SLI構成の場合,プライマリのGPUがセカンダリ以降を“引っ張る”傾向が強いので,理にかなっている気がしないでもないが……。
 なお,セカンダリGPUの温度はSportモードでも88℃なので,CPU同様,こちらもとくに問題ないレベルにあるとはいえる。


 なお,気になるGT80 Titan DEの動作音だが,これだけハイスペックなノートPCにも関わらず,筆者の主観であることを断ってから続けると,それほど大きくはなかった。ちろん,Sportモードでファンの回転数が最大に達するとそれなりの音にはなるが,それでも「うるさくて耐えられない」というレベルではないので,密閉型のヘッドセットやヘッドフォンをしていれば,まったく気にならないだろう。


解像度とスピーカー設定以外はほぼ完璧

あとはプライムデーの価格次第?


 以上,GT80 Titan DEは,現状考えられる最高スペックを詰め込んだノートPCと言っても過言ではない。とくにゲームにおいては,ほぼすべてのゲームを快適にプレイできるだろう。優秀なメカニカルキーボードも標準搭載なので,あとはお気に入りのゲーマー向けマウス(と,必要に応じてゲームパッド),ヘッドセットあるいはヘッドフォンを用意するだけで,一線級のPCゲーム環境ができあがるわけで,その価値は大きい。
 惜しいのは,液晶パネルの解像度が1920×1080ドットに制限されるところと,スピーカー出力が正しくないこと。この点は画竜点睛を欠くものの,メモリやストレージも,普通にゲームで使っていくならば,まずもって十分な容量があるため,「ノートPCでできる限り完璧なゲーム環境を構築したい」という要求に対して,最もベストの正解に近い存在だとはいえるだろう。

 88万8000円前後(税込)というメーカー想定売価だと,さすがに諸手を挙げてお勧めというわけにはいかないが,そこはプライムデー。明日の価格発表を楽しみに待ちたいところだ。

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メーカー想定売価90万円が「プライムデー」でなんと10万円。MSI製の超ハイエンドゲームノートPCが5台限定で発売

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