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MSI,GTX 980M・970M搭載ゲーマー向けノートPCの特徴を説明。性能と消費電力のバランスを簡単に切り替える「Shift」機能がウリ
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印刷2014/10/09 00:00

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MSI,GTX 980M・970M搭載ゲーマー向けノートPCの特徴を説明。性能と消費電力のバランスを簡単に切り替える「Shift」機能がウリ

3台の液晶ディスプレイを接続して同時表示中のGT72
画像集#002のサムネイル/MSI,GTX 980M・970M搭載ゲーマー向けノートPCの特徴を説明。性能と消費電力のバランスを簡単に切り替える「Shift」機能がウリ
 2014年10月8日,MSIの日本法人であるエムエスアイコンピュータージャパン(以下,MSI)は,東京都内にて新製品内覧会を開催し,10月7日にNVIDIAから発表された新型GPU「GeForce GTX 980M」(以下,GTX 980M)または「GeFroce GTX 970M」(以下,GTX 970M)を採用するゲーマー向けノートPC計3製品を発表した。登場した製品は「GT72 2QE Dominator Pro」(以下,GT72)「GS70 2QE Stealth Pro」(以下,GS70)「GS60 2QE Ghost Pro」(以下,GS60)の3シリーズだ。
 GT72とGS70は,パソコンショップ アークマイルストーンが10月11日から発売の予定。GS60は,10月下旬〜11月初頭に国内発売される見込みとのことだ。

 本稿では,内覧会で説明された新ノートPCの特徴をレポートしよう。なお,GTX 980M・970Mの特徴については,両製品の解説記事を参照してほしい。

NVIDIA,第2世代MaxwellベースのノートPC向けGPU「GeForce GTX 980M」「GeForce GTX 970M」を発表



独自のSHIFT機能で性能とバッテリー駆動時間のバランスを調整


 今回発表された3製品のおおまかな特徴に触れておこう。まずGT72は,17.3インチサイズ・解像度1920×1080ドットの液晶パネルを採用し,GPUにGTX 980M,CPUには「Core i7-4710HQ」を搭載するハイエンドノートPCだ。新型筐体を採用したこともあり,今回はこの製品を中心に説明された。
 一方,GS70とGS60は,既存製品の搭載GPUをGTX 970Mに変更した製品である。GS70は厚さが21.8mm,GS60に至っては厚さ19.9mmと,ゲーマー向けノートPCとしては薄型のボディを採用する特徴は,従来機種からそのまま継承したものだ。ただし,ボディデザインは若干変更されているとのこと。
 搭載液晶パネルは,GS70が17.3インチサイズ・解像度1920×1080ドット,GS60はMSIが“3K”と呼ぶ15.6インチサイズ・解像度2880×1620ドットのものとなっている。なお,搭載CPUは両製品ともCore i7-4710HQだ。

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GS70
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GS60

GS70の本体左側面(左)と右側面(右)。17.3インチ液晶パネルとGTX 970を搭載しながら,22mmを切る薄さは魅力的だ。もっとも,重量は約2.66kgもあるので,日本人の感覚ではモバイルノートとは言い難い
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 さて,今回の主役であるGT72は,2014年6月に開かれた「COMPUTEX TAIPEI 2014」で披露されたものだ(関連記事)。海外ではGPUに「GeForce GTX 880M」を搭載するモデルがすでに販売されていたのだが,日本市場ではGTX 980Mのリリースを待っての登場となった。

 そんなGT72の特徴は,なんといってもGTX 980Mの搭載にあるのだが,MSI営業部システム営業課 課長の三好正行氏の説明によると,ユーザーの用途に応じてGPUとCPUの動作を切り替える「Shift」機能も特徴の1つだという。なお,この機能は今回発表された3製品すべてに搭載されている。

 Shift機能とは,GPUとCPUの最大温度や動作状態を規定した動作モードを,キーボード操作やMSI製ユーティリティから簡単に切り替えられるというものだ。
 用意された動作モードは「Sport」「Comfort」「Green」の3種類。Sportは最大限の性能を発揮させるモードで,CPUやGPUの動作温度はプロセッサメーカーによる規定値まで上げられるという。一方,ComfortはGPUにやや制限が入るモードで,動作温度は最大89℃までとなる。省電力を重視したGreenでは,GPUとCPUの動作温度が最大85℃までに制限されるほか,CPUのIntel Turbo Boost Technologyも無効化されるとのことだ。
 動作モードの切り替えは,キーボードの[Fn]+[F7]キーを押すか,PCの動作状況表示や動作モード切り替えを行うプリインストールユーティリティ「Dragon Gaming Center」から行える。

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左写真:SHIFT機能で用意された3モードの概要。Sportモードなら一切制限なく,GPUとCPUの性能を利用できるが,それ以外のモードでは制限をかけることで,消費電力を低減できる
右写真:GT72にプリインストールされているDragon Gaming Centerの「System Monitor」でGPUとCPUの温度やPC全体の消費電力といった動作状況を確認できる

 実際に動作モードをComfortに切り替えて,「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」(以下,新生FFXIVベンチ)を動作中の様子(※動作モードは未確認)を観察してみたが,GPU温度は意外にもすぐには上がらず,せいぜい60℃台に留まっていた。新生FFXIVベンチを何時間も動かし続ければ別だろうが,描画負荷の軽いゲームであれば,それほど温度が上がることもなさそうで,Comfortモードのままでも十分快適にプレイできそうに思えた。制限がかかった状態でもGTX 980Mの性能は高い,ともいえるだろう。
 ちなみに,各モードの動作設定はあらかじめ決められたものしか選べないようだ。ユーザー独自のカスタマイズモードを作れると,細かい部分までカスタマイズしたがるマニアには楽しめたかもしれない。

 GT72でもう1つの特徴に挙げられるのが,メモリモジュールやストレージといった内部コンポーネントへのアクセスがしやすい筐体設計である。底面を覆うパネルが一体型となったおかげで外しやすくなり,内部コンポーネントの取り外しが容易になっているとのこと。これにより,販売店側でメインメモリ容量や内蔵ストレージ容量をカスタマイズしやすくなると三好氏は述べている。つまり,ユーザーのニーズに合わせた構成の製品を手に入れやすくなるというわけだ。

GT72は背面パネルが大きな1枚パネルとなっているので,内部のコンポーネントにアクセスしやすい(左)。これにより,販売店側でのノートPCのBTOがしやすくなるという。メモリモジュールやストレージ以外に,M.2インタフェースを使う無線LANカードや,後述するMXMカードも交換可能だ(右)
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 なお,GT72が搭載するGPUは,「MXM」と呼ばれる小型カードに実装されているため,将来的にアップグレード用のMXMカードが登場すれば,ユーザーがGT72のGPUをアップグレードすることも可能であるという。もっとも,MXMカードによるノートPC搭載GPUの交換自体は,昔からいわれていながら実現されなかった話であるし,三好氏によれば,具体的にアップグレード用MXMカードの提供が予定されているわけでもないとのこと。本当にアップグレード用MXMカードが販売されるかどうかは眉唾物で,そういうことが可能な仕様となっている程度の理解でいいだろう。

 そのほかにも,プリインストールされたゲーム配信ツール「XSplit Gamecaster」を1ボタンで起動できる機能などを割り当てた4つの「ダイレクトゲーミングキー」を装備していたり,内蔵スピーカー周りが大きめになっているといった点も特徴であるという。

カラーLEDのバックライトを内蔵するGT72のキーボード(左)。英語キー配列用のベゼルをそのまま使いながら日本語配列キーボードにしたため,[Space]キーの両脇に隙間を空けずに[無変換][変換]キーが配置されていたりとか,右[Shift]キーと[バックスラッシュ]キーが隙間なく並んでいたりするなど,かなりの変態配列だ。メインキーボード左には,電源ボタンと並んで4つのダイレクトゲーミングキーが縦並びで配置されている(右)。残念ながら機能割り当ては変更できないとのこと
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本体左側面には,USB 3.0(Type A)が4ポートも用意されている。右側面にも2ポートあるので,USBポート数は全部で6つだ
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本体背面には,mini DisplayPort出力×2とHDMI(Type A)出力×1を備えており,本体の液晶パネルと合わせた同時4画面表示が可能である

 GT72は,安価な製品構成でも約29万円以上というかなり高額な製品であるため,気軽に手を出せるものではないのは事実だ。とはいえ,NVIDIAが主張するように「GTX 980比で約80%」という性能をGTX 980Mが発揮できるのであれば,ゲーマー向けPCの性能を持ったノートPCを求める人には,心引かれる製品となるのではないだろうか。

MSI ゲーマー向けノートPC製品情報サイト(英語)

MSI ノートPC製品情報ページ

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