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ライフスタイルの中にゲームセンターを取り戻したい――電撃発表されたAC「ダライアスバースト アナザークロニクル」,開発陣ロングインタビュー
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印刷2010/09/04 10:00

インタビュー

ライフスタイルの中にゲームセンターを取り戻したい――電撃発表されたAC「ダライアスバースト アナザークロニクル」,開発陣ロングインタビュー

ライフスタイルの中にゲームセンターを組み込む


画像集#013のサムネイル/ライフスタイルの中にゲームセンターを取り戻したい――電撃発表されたAC「ダライアスバースト アナザークロニクル」,開発陣ロングインタビュー
ゲーマガ:
 現在のアーケードゲーム業界全体について,現場の方にお聞きしたいのですが,やはり厳しい時期なのでしょうか?

國澤氏:
 もちろん厳しくはあります。昔と違ってお客さんの年齢層やライフスタイルもずいぶん変わりましたからね。昔のアーケードはコンシューマより数段上のグラフィックスのタイトルがたくさん動いていて,ゲーマーの生活の中に浸透した存在でした。でも今やコンシューマのほうが最先端を行っていますからね。

針谷氏:
 我々もなかなかヒット商品を出せないこともあって,オペレーターさんもお客さんも元気がなくなっているという,負のスパイラルの影響は否定できません。ただ今回ダライアスの新作を作るにあたって,社内の現場が凄く活気づいたんですよ。業界的には「なぜこの時期に!?」と感じている方もいらっしゃるんですが,現場は凄く元気に作っているので,同じような形で業界も活気づいてくれたらいいなと思っています。

「超・ちゃぶ台返し!」
画像集#031のサムネイル/ライフスタイルの中にゲームセンターを取り戻したい――電撃発表されたAC「ダライアスバースト アナザークロニクル」,開発陣ロングインタビュー
國澤氏:
 厳しい中でも,ゲームセンターでしか体験できないものを作っていくことで,ライフスタイルにゲームセンターが不可欠な場所になるようにしていければと,常に考えているところです。たとえば弊社に「超・ちゃぶ台返し!」っていうタイトルがあるんですが,あれをプレイするとみんな笑顔になるんですよ。それを見て,あぁゲームセンターってこうあるべきだな,と改めて感じました。
 ダライアスバーストACが,ゲームセンターを中心としたコミュニティを主軸に置いているのもそういう理由からです。「クロニクルモード」など,とにかく日々の話題には事欠かない作りになっているので,お客さんの生活の中にゲームセンターが自然に入ってくるようにしたい。少なくとも,本作がそのきっかけになってほしいと思っています。

ゲーマガ:
 ちなみに他社さんのアーケードタイトルで,最近の気になったタイトルなどありますか?

針谷氏:
 先日ロケテストをやっていたKONAMIさんの「ラブプラスアーケード(仮)」は,コンシューマからアーケードに場を移したという点で,気になる存在ですね。あの内容をどうやってアーケードでやるんだろうという興味は凄くあります。

國澤氏:
 個人的に面白かったのはバンダイナムコゲームスさんの「デッドストームパイレーツ」です。エンディングに辿り着くまで3000円ぐらいかかりました(笑)。それだけかかったのは単に腕の問題ですけど,逆にいえばそれだけ払っても惜しくない面白さがありました。ディズニーランドまで行くのはちょっと面倒でも,それに準ずる感覚で楽しめて,思い出を持って帰れる作品というのは,アーケードゲームにふさわしいですよね。

針谷氏:
 あの作品は入力や演出も徹底されてますし,飽きさせない工夫が常に盛り込ますよね。筐体も凝ってますし,あれだけ動きますしね。

ゲーマガ:
 大型筐体ゲームは,やっぱりゲームセンターの華ということですね。

國澤氏:
 現場の目で見ると,あれだけの大がかりなものを作るのは大変そうだなぁ,と思っちゃいますけど(笑)。

画像集#016のサムネイル/ライフスタイルの中にゲームセンターを取り戻したい――電撃発表されたAC「ダライアスバースト アナザークロニクル」,開発陣ロングインタビュー


夢はシューティングの復活,そしてゲームセンターの復活


画像集#026のサムネイル/ライフスタイルの中にゲームセンターを取り戻したい――電撃発表されたAC「ダライアスバースト アナザークロニクル」,開発陣ロングインタビュー
画像集#027のサムネイル/ライフスタイルの中にゲームセンターを取り戻したい――電撃発表されたAC「ダライアスバースト アナザークロニクル」,開発陣ロングインタビュー
ゲーマガ:
 アーケードゲームの今後の展望などについて,ひと言お願いいたします。

針谷氏:
 シューティングが元気だった時代に生きてきたおっさん(笑)の一人として,なんとかシューティングジャンルを復活させたいと思っています。具現化したい具体案もいくつかあるので,ダライアスバーストACがそのきっかけになればいいですね。

國澤氏:
 いろいろと考えても,何がヒットするかはなかなか分からないのが現状です。といっても決して悲観しているわけでなく,その息吹はあちこちから感じています。例えば携帯電話やiPhoneアプリなんかは,身近なところからライフスタイルに入り込んで,みんな楽しく遊んでいる。ゲームセンターというのは実際に足を運んでいただかなければ始まらないので,ライフスタイルの中で「あ,ゲームセンター行きたいな」と思えるような,そんな場所にしていきたいと思います。

ゲーマガ:
 ダライアスバーストACの稼動時期のご予定は?

國澤氏:
 今冬の予定で,現在鋭意開発中です。

ゲーマガ:
 9月のAMショー(9月9日から11日,一般公開日は11日)にも出展されるんですね。

國澤氏:
 はい,出展します。ロケテストバージョンから多少なりとも変わったものがお見せできると思いますので,遊びに来ていただければ嬉しいですね。

画像集#030のサムネイル/ライフスタイルの中にゲームセンターを取り戻したい――電撃発表されたAC「ダライアスバースト アナザークロニクル」,開発陣ロングインタビュー
画像集#025のサムネイル/ライフスタイルの中にゲームセンターを取り戻したい――電撃発表されたAC「ダライアスバースト アナザークロニクル」,開発陣ロングインタビュー
画像集#029のサムネイル/ライフスタイルの中にゲームセンターを取り戻したい――電撃発表されたAC「ダライアスバースト アナザークロニクル」,開発陣ロングインタビュー

ゲーマガ:
 この冬の稼働に向け,意気込みはいかがでしょうか?

針谷氏:
 ダライアスは個人的にも縁の深いタイトルですので,絶対いいものにしようと努力しています。期待しつつ,今しばらくお待ちください。

國澤氏:
 ダライアスというタイトルを聞いて「久しぶりにゲームセンターに行かなきゃ」と思ってくれた人達に,帰ってきたことを決して後悔させない作品に仕上げたいですね。今現役でシューティングを遊しまれている方はもちろん,世代を超えたコミュニティが生まれて,ゲームセンターがその中心になってくれれば,本当に嬉しいです。稼働直後はもちろん,その後の展開についても楽しみにしていただければと思います。

ゲーマガ:
 我々も期待しています。本日はありがとうございました。

画像集#009のサムネイル/ライフスタイルの中にゲームセンターを取り戻したい――電撃発表されたAC「ダライアスバースト アナザークロニクル」,開発陣ロングインタビュー


 ここ数年,あまり景気のいい話を聞かないアーケードゲーム業界だが,店舗単位でのサービス向上や,本作のようなゲームセンターの盛り上げを意識した新作の登場によって,再びゲーマーの注目を集めつつある。國澤・針谷両氏のようなクリエイター陣や,熱意をもったオペレーターのアピールによって,アーケードの楽しさが伝わっていけば,かつてのような賑わいが戻る日も,そう遠くはないはずだ。そして我々のようなメディアも,その一助となれればこれ以上の幸いはない。この「ダライアスバースト アナザークロニクル」が,ゲームセンター復活の起爆剤となることに期待しよう。



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画像集#011のサムネイル/ライフスタイルの中にゲームセンターを取り戻したい――電撃発表されたAC「ダライアスバースト アナザークロニクル」,開発陣ロングインタビュー

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  • 関連タイトル:

    ダライアスバースト アナザークロニクルEX

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