ZOWIE，ゲーマー向けマウスの新製品「EC eVo CL」発表。QuakeシリーズのプロゲーマーCoollerとの共同開発で完成

　北米時間2013年10月6日，ゲーマー向け周辺機器ブランド「ZOWIE GEAR」を展開するBriccity Internationalは，光学式センサー搭載の右手用ワイヤードマウス「EC eVo CL」を，今月以降に発売すると発表した。現時点で価格は未公表だ。

EC eVo CL

　元々「EC eVo」シリーズは，元プロゲーマーのEmil“HeatoN”Christensen氏が開発に関わって生まれた製品であるため，同氏のイニシャルである「EC」を製品名に冠していた。
　一方，今回のEC eVo CLは，Quakeシリーズのプレイヤーとして有名なロシア人プロゲーマーAnton“Cooller”Singov（以下，Cooller氏）と，同社のパートナーシップにより開発された。Cooller氏がEC2シリーズを使用しているということもあり，新開発ではなく，既存のEC eVoシリーズに同氏の意見を取り入れたカスタマイズ版をを作ることになり，結果として，プロゲーマー2人の名前が1つの製品名に入るという，一風変わったものとなったわけだ。
　なお，EC eVoシリーズはサイズの違いによって，大きめのEC1と小さめのEC2の2種類がラインナップされているが，EC eVo CLが2サイズとも用意されるのか，それともどちらか1サイズのみになるのかは分からない。上述した経緯を踏まえれば，EC2 eVoベースなのではないかと思われるが，今のところは不明である。

　さて，そのCooller氏の意見を反映した，EC eVo CLの特徴は2つだ。1つめが，同社のワイヤードマウス「ZOWIE FK」で使用していたラバーコートを，ボディ表面のコーティングに採用したことにある。

右手専用のボディ形状やボタン配置は，EC eVoシリーズと変わらないようだ。ボディカラーは上面が黒で，側面とホイールは白，サイドボタンとZOWIEのロゴマークは赤という配色になっているが，これもQUAKE LIVEのイメージカラーを元にしたものだという

　もう1つの特徴は，マウスホイールのノッチ（刻み）を，EC eVoシリーズの16から，24へと変更したことにある。QUAKE LIVEでは，武器の切り替えにホイールを使うプレイヤーが少ないための変更だそうなので，より一般的なものにしてコストを抑えた……という見方はできるかもしれない。
　なお，コーティングやホイールといった好みの分かれる特徴を導入したためか，既存のEC eVoシリーズも引き続き併売するとのことだ。

　そのほかのスペックは下にまとめたとおり。トラッキング解像度やレポートレートの値はEC eVoシリーズから変わっていないことからするに，センサー周りは変わっていないものと推測されるが，断言まではできない。
　いずれにせよ，EC系のユーザーは要注目といえそうだ。

●EC eVo CLの主なスペック

• 基本仕様：光学センサー搭載ワイヤードタイプ
• ボタン：左右メイン，センタークリック機能付きスクロールホイール，左サイド×2
• トラッキング速度：未公開
• 最大加速度：未公開
• フレームレート：未公開
• 画像処理能力：未公開
• トラッキング解像度：450/1150/2300DPI
• レポートレート（ポーリングレート）：125/500/1000Hz
• データ転送フォーマット：未公開
• リフトオフディスタンス：1.5〜1.8mm
• 本体サイズ：未公開
• 重量：未公開
• マウスソール：未公開
• ケーブル長：未公開
• 対応OS：未公開

ZOWIE GEAR 公式Webサイト（英語）