ニュース
開催まで2週間に迫った,「Games Convention Asia 2009」とは?
「Games Convention Asia 2009」公式サイト
今年の特色としては,イベント初日となる17日をビジネス&メディアデイに設定してビジネス面へ配慮したことと,19日をスチューデントデイとし,有能な人材を求めるデベロッパなどが学生などと交流を持てるような機会と場所が設けられたことが挙げられる。
最終日の20日は日曜日ということもあり,ファミリーデイとして一般来場者が気軽に最新のゲームを最新のハードウェアでプレイできるのだ。
また,イベント初日となる,17日のビジネスデイにはゲーム業界著名人によるカンファレンスが用意されている。
シンガポール教育省/情報芸術省副大臣のLui Tuck Yew氏によるオープニングセレモニーに引き続き,「パラッパラッパー」の開発で知られる七音社の代表取締役社長,松浦雅也氏がゲームと音楽について語るほか,ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンのシニアバイスプレジデントである小林康秀氏によるカルチャーローカライゼーションの歴史,エレクトロニック・アーツで「シムシティ DS」「ポピュラス DS」などのゲーム開発に携わった,ローカルデベロップメントプロデューサー村上貴宏氏による,アジアのインタラクティブコンテンツをグローバルなものにするにはどうするかといった講演が予定されている。カンファレンスの最後を締めくくるのは,「ダンジョン・シージ」や「Supreme Commander」を開発したGas Powered Gamesの創設者,Chris Taylor氏による講演となるが,以上のように,アジア地域で開催されるイベントということもあり,カンファレンスの多くを日本のゲーム関係者が占めているのが分かる。
イベントのメインとなるゲームショウでは,新作ゲームの展示や試遊といったほかにも,コスプレイヤーのアジア太平洋地域のチャンピオン選考会が開催されるところが,いかにもゲームイベントらしい。
実はGames Convention Asiaは,Asia Pacific Cosplay Championship 2009という,アジア地域のコスプレチャンピオンを決めようという大会のオフィシャルホストとなっていることから,会場においてベスト男性コスプレ,ベスト女性コスプレ,ベストグループコスプレの3部門のチャンピオンが選出されるのだ。
イベントを主催するLeipziger Messe Internationalは,毎年8月にドイツ,ライプツィヒで行われるGames Convention(GC)を主催する会社であり,急成長を続けていたドイツGCを背景に,アジアに進出したというわけだ。当然ながら目標は東京ゲームショウを超えるゲームイベントに育て上げることだったが,「こちら」の記事にもあるように,本家GCがケルンのGamescomに取って代わられてしまったこともあり,GC Asiaもその影響を受けてしまう可能性もある。
第2回の昨年(2008年)は118社が出展し,9万2000人以上の来場者を記録したというが,東京ゲームショウに比べると会場は小さく,出展されていたタイトルもすでにアジア圏でサービスが始まっているMMORPGタイトルが多いという印象を受けた。
一人,Electronic Artsが巨大なブースを構えて気を吐いていたが,残念ながら今年は出展を予定していないようだ。公式サイトにはまだ出展者リストやフロアプランなども掲載されておらず,現段階でどういうショウになるのか詳細がはっきりしない部分もある。
いずれにせよ,「ちょっと見てくる」わけにはいかない場所だが,もし,ちょうどシンガポールに行く予定があるという人はぜひ。また,続報が入り次第お伝えしよう。
- この記事のURL: