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GeForce GT 200公式サイトへ
  • NVIDIA
  • 発表日:2009/10/12
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印刷2009/10/16 10:44

レビュー

GT200世代初のエントリーGPU,その立ち位置を探る

GV-N220OC-1GI
GV-N210OC-512I

Text by Jo_Kubota

»  新世代ATI Radeonの登場ラッシュに市場が沸くなか,比較的地味に店頭販売が始まったNVIDIAの最新エントリーGPUを,Jo_Kubota氏が評価する。トピック自体は少なくない新製品は,ゲーム用途を前提としたとき,どのように位置づけられるべきだろうか。


GV-N220OC-1GI(上),GV-N210OC-512I(下)
メーカー:GIGABYTE TECHNOLOGY
問い合わせ先:リンクスインターナショナル(販売代理店)
GV-N220OC-1GI実勢価格:9000〜1万1000円,GV-N210OC-512I実勢価格;5500〜7500円(※いずれも2009年10月16日現在)
GeForce GT 200
GeForce GT 200
 日本時間2009年10月12日22:00,NVIDIAは,エントリー市場向けGPUの新製品「GeForce GT 220」「GeForce 210」を発表した。少なくとも前者は,一部PCメーカーが搭載して日本市場に出荷していた実績があるが,今回の正式発表により,カードベンダー各社から,搭載グラフィックスカードが自作PC市場へ投入されることになったわけだ。日本ではなぜか,NVIDIAの発表から24時間遅れとなる13日22:00にパートナー各社の発表が相次いだが,いずれにせよ16日時点において,搭載製品は店頭で購入できるようになっている。

 GT200世代初のエントリー向けGPUであることはもちろん,40nmプロセス技術で製造される点や,DirectX 10.1をサポートする点は,NVIDIAのデスクトップPC用GPUとしては初めてと,トピックには事欠かない一方,華やかな話題を振りまき続けているATI Radeon HD 5000シリーズと比べるとどうしても地味な印象を拭えない,GT 220とGeForce 210。果たして,これらはゲーマーにとって,どのような価値を持った新製品なのか。
 4Gamerでは,GIGABYTE TECHNOLOGY(以下,GIGABYTE)の日本法人である日本ギガバイトから,搭載製品「GV-N220OC-1GI」「GV-N210OC-512I」を入手したので,さっそく,そのポイントを整理してみたい。


GT216コアのGT 220は9500 GT後継

GT218コアのGeForce 210は9400 GT後継


上はGV-N220OC-1GIが搭載するGT 220 GPU,下はGV-N210OC-512Iが搭載するGeForce 210 GPU。チップ上の刻印は順に「GT216-300-A2」「GT218-300-A2」となっていた。ダイサイズは実測で順に9.95×10.06mm,7.69×7.46mm
GeForce GT 200
GeForce GT 200
 当然の疑問としてあるのは,「頑(かたく)ななまでにDirectX 10止まりのサポートを続けてきたNVIDIAが,なぜいまDirectX 10.1を新規にサポートするのか」という点だが,ここには,10月22日に一般PCユーザー向け発売日を迎えるWindows 7が,デスクトップの描画にDirectX 10.1を要求する(※DirectX 10以前に対応したGPUでは,一部がソフトウェア処理される)という事情が透けて見える。そもそも,PCメーカー向けのOEM専用GPUとしてスタートしたGT 220とGeForce 210だけに,大口顧客であるPCメーカーの要求には応えざるを得なかった,というのが,本当のところではなかろうか。

 そんな両モデルの主なスペックは下記のとおりだ。

GeForce GT 220の主なスペック※
  • GPUコア:GT216
  • シェーダプロセッサ数:48基
  • コアクロック:625MHz
  • シェーダクロック:1360MHz
  • グラフィックスメモリ:DDR3/GDDR3,128bitインタフェース
  • メモリクロック:1.58GHz相当(DDR3搭載時,実クロック790MHz),2.024GHz相当(GDDR3搭載時,実クロック1.012GHz)
  • 最大消費電力:58W

GeForce 210の主なスペック※
  • GPUコア:GT218
  • シェーダプロセッサ数:16基
  • コアクロック:589MHz
  • シェーダクロック:1402MHz
  • グラフィックスメモリ:DDR2,64bitインタフェース
  • メモリクロック:1GHz相当(実クロック500MHz)
  • 消費電力:30.5W

※最終製品のスペックはカードベンダー各社の判断による。また,GeForce GT 220には,DDR2メモリを組み合わせたラインナップも存在する。

上はGV-N220OC-1GI,下はGV-N210OC-512Iをそれぞれ背面から撮影したカット。カード長はいずれも実測で167.6mm(※突起部除く)だった
GeForce GT 200
GeForce GT 200
 位置づけは,GT 220が「GeForce 9500 GT」(以下,9500 GT)の後継,GeForce 210が「GeForce 9400 GT」(以下,9400 GT)の後継といったところ。GT 220は,シェーダプロセッサ数が,9500 GTの32基から1.5倍に増えているのがトピックだ。
 一方,GeForce 210のシェーダプロセッサ数は9400 GTと変わらず。むしろ,メモリインタフェースが128bitから64bitへ下がっているので,この点ではスペックダウンと見るべきだろう。

 ちなみに7月上旬,OEM向けGPUとして仕様が公開されたときの製品名は,「GeForce GT 220」と「GeForce G210」だった。あれから3か月経って正式にリリースされたとき,後者からは「G」が消えていたわけだ。GeForce Driverのサポートリストを見る限り,GeForce G210とGeForce 210は別のGPUとして扱われているが,スペックは同じなので,ひょっとすると,「GTX/GTS/GT/Gの序列に入れるほどの性能ではない」という判断が,この3か月の間に下ったのかもしれない。


GIGABYTEの新製品を写真でチェック

テストは上位&下位モデルとの比較が中心


 以上を踏まえつつ,GIGABYTEの2製品を見てみよう。

外部インタフェースはDVI-I,D-Sub 15ピン,HDMI
GeForce GT 200
 GT 220搭載カードであるGV-N220OC-1GIは,製品型番に「OC」の文字があることからも分かるように,動作クロックがコア720MHz,シェーダ1566MHz,メモリ1600MHz相当(実クロック800MHz)へと高められた製品だ。リファレンスクロックと比べると,コア,シェーダとも,約15%高い。
 動作クロックが引き上げられたGPUコアを適切に冷却するためか,カードに2スロット仕様のGPUクーラーが取り付けられているのも特徴といえるだろう。

GPUクーラーの着脱はメーカー保証外の行為なので注意してほしいが,中央と左はそのGPUクーラーを取り外したところ。外部電源コネクタを持たないことや,GPUを囲むように8枚のメモリチップを搭載することが分かる。右は,そのチップをアップで撮影したもの。Hynix semiconductor製のDDR3,「H5TQ1G63BFR」(1.2ns品)で,総容量は1GBとなる
GeForce GT 200 GeForce GT 200 GeForce GT 200

外部出力はGV-N220OC-1GI。ただし,付属するブラケットによるLow Profileでの利用時はDVI-IとHDMIの2系統出力になる
GeForce GT 200
 一方のGV-N210OC-512Iも,型番にOCの文字があるが,こちらは少々注意が必要だ。というのも,コアクロックは650MHz,シェーダクロックは1547MHzと,リファレンスクロック比で10%強高いのだが,メモリクロックだけは800MHz相当(実クロック400MHz)と,リファレンスよりも20%下げられているからである。
 Low Profileに対応しており,ブックサイズPCへの装着が可能なのはトピックといえるだろう。

GV-N210OC-512IのGPUクーラーを取り外したところ。4枚で容量512MBを実現するメモリチップは,Hynix SemiconductorのDDR2,「HY5PS1G1631C」(2.5ns品)となっていた
GeForce GT 200 GeForce GT 200 GeForce GT 200

 この2枚を評価するに当たって用意したテスト環境は表1のとおり。比較対象としては,GT 220の上位モデル「GeForce 9600 GT」(以下,9600 GT)と9500 GT,GeForce 210で置き換える9400 GTと,もう一つ,グラフィックス機能統合型チップセットから,テストに用いたマザーボードが搭載する「AMD 785G」(グラフィックスブランドは「ATI Radeon HD 4200」,以下HD 4200)にも登場願う。「M4A785TD-M EVO」は,DDR3-1333接続で容量128MBの専用バッファ「SidePort Memory」を搭載しているが,HD 4200のテストに当たって,これはもちろん有効化した。


GV-N95TD3-512H(上),GV-N95TOC-1GH(下)
メーカー:GIGABYTE TECHNOLOGY
いずれも販売終了(※2009年10月16日現在)
GeForce GT 200
GeForce GT 200
 先ほど述べたとおり,今回入手したGIGABYTEの2製品はいずれもメーカーレベルのクロックアップがなされているが,このうち,GV-N220OC-1GIについては,NVIDIAコントロールパネルに「NVIDIA System Tools with ESA Support 6.05」をセットアップして,動作クロックをリファレンス相当に落とした状態でもテストを行うことにし,GIGABYTEの出荷状態(=クロックアップ状態)を「GT 220[GBT]」,クロックを落とした状態(=リファレンスクロック設定時)を「GT 220[REF]」と書き分けることにする。

 また,GDDR3とDDR2の2モデル用意した9500 GTも,同様に「9500 GT[GDDR3]」「9500 GT[DDR2]」と区別する。なお,後者はメーカーレベルのクロックアップがなされているが,テストに当たって動作クロックはリファレンスまで落としているので,この点もあらかじめお断りしておきたい。
 表2は,以上を踏まえて,「今回テストに用いたGPUのステータス」をまとめたものだ。2009年秋の時点におけるNVIDIAの下位モデルGPUは,同じモデルナンバーでも製造プロセスが異なったりするが,今回は,このスペックでテストを行うということを憶えておいてもらえれば幸いだ。


 テスト方法は4Gamerのベンチマークレギュレーション8.2準拠。ただし,エントリーGPUでは荷が重すぎる「Crysis Warhead」は省略する。また,4xアンチエイリアシング&16x異方性フィルタリングを適用する「高負荷設定」も割愛し,テストは「標準設定」(※「バイオハザード5」は「エントリー設定」)の1024×768/1280×1024/1680×1050ドットに絞った。


9500 GT以上,9600 GT未満に落ち着くGT 220

GeForce 210は,ゲームには使えない


 というわけで,ここからはベンチマークテスト結果を考察していきたい。
 まずグラフ1は,「3DMark06」(Build 1.1.0)のテスト結果である。GT 220[GBT]は,クロックアップの効果で,GT 220[REF]よりも7〜9%程度高いスコアを示しているが,どちらも9600 GTにはまったく歯が立たない。スコアはざっくり6〜7割といったところだ。
 GeForce 210は,ゲーマー視点だと「残念」としか言いようがない印象。HD 4200(=AMD 785G)をわずかに上回る程度のスコアしか出せないというのは,ゲーム用の単体グラフィックスカードとしては不合格と言わざるを得ない。


 続いては「Left 4 Dead」の結果だが,基本的には3DMark06と同様の傾向だ(グラフ2)。GT 220は,間違いなく9500 GTよりワンランク上と述べていい。
 GeForce 210は,メモリ周りのボトルネックがそれほど大きくないのか,9400 GTに迫るレベルのスコアだが,2009年秋の新作GPUが「迫るレベル」でいいのかという疑問は残る。


 続いてグラフ3は,「Call of Duty 4: Modern Warfare」(以下,Call of Duty 4)のテスト結果。上位3GPUの傾向はこれまでと変わらないが,1280×1024ドット解像度で,GT 220[GBT]が,レギュレーション8.2の合格点である60fpsを超えている点には注目しておきたい。
 一方のGeForce 210はとうとう,HD 4200の後塵を拝してしまった。ドライバの問題という気もするので,あらためてテストし直す必要は感じるが,ともあれ,この結果をもって,ひとまずはGeForce 210の3D性能考察を打ち切ることにする。


 グラフ4は,エントリー設定で実行したバイオハザード5のテスト結果だが,1280×1024ドット以上で9600 GTとGT 220[GBT]&GT 220[REF]との差が大きく開くことを除けば,おおむね,ここまでと同じような傾向を示しているといえるだろう。


 だが,「ラスト レムナント」だと,1024×768ドットから,9600 GTとGT 220の間には大きな違いが生じる(グラフ5)。1280×1050ドットで,「ゲーム内のグラフィックス設定を高めに設定しても快適な動作が見込める」とされる65fpsを超えるのが,今回のテスト対象のなかでは9600 GTのみというあたり,GT 220には,エントリーモデルとしての限界も見て取れよう。


 3D性能検証の最後は「Race Driver: GRID」(以下,GRID)。グラフ6だと,一見,GT 220搭載の2製品が健闘しているように見えるが,実のところは,組み合わせたCPU「Phenom II X3 720 Black Edition/2.8GHz」が理由となった,スコアの頭打ちによるものだ。
 ただそれでも,プレイアブルかどうかの分水嶺である40fpsを基準に見比べると,「9500 GTと比べて,GT 220にはパフォーマンスの底上げが見られる」とはいえる。



アイドル時の消費電力が低いGT 220

Blu-ray再生時のCPU負荷はHD 4200よりやや高い


 NVIDIAは,GT 220について,「低負荷時の消費電力は7W」とアピールしているが,実際のところはどうか。OSの起動後,30分経過した時点を「アイドル時」,アプリケーションベンチマークの実行時を「アプリケーション実行時」として,ログを取得できるワットチェッカー,「Watts up? PRO」を利用し,システム全体の消費電力を計測してみることにした。

 テスト結果はグラフ7にまとめたとおり。実際にアイドル時の消費電力が7Wなのかどうかまで,このスコアから断言することはできないが,GT 220[REF]が,HD 4200や9400 GT,GeForce 210と同レベルのスコアに落ち着いていることは確かだ。
 アプリケーション実行時の消費電力は9500 GTと同じレベルで,シェーダプロセッサの数が1.5倍になったことを踏まえると,まずまず良好だが,ATI Radeon HD 5000シリーズの強烈なスコアを見たあとなので,いささかインパクトに欠ける感も否めない。

※グラフが大きくなりすぎたため,記事中では,一部表記を省略した縮小版を掲載しました。グラフ画像をクリックすると,別ウインドウで縦919ピクセルの完全版を表示します
GeForce GT 200

4Gamerで独自に用意したASUSTeK Computerの9400 GTカードは,2スロット仕様のヒートスプレッダを搭載するファンレスモデルだ
GeForce GT 200
 続いて,参考までに,GPU温度もチェックしておこう。室温24℃の環境で,PCケースに組み込まないバラック状態にシステムを置き,ストレステストツール「OCCT」(Version 3.1.0)のGPUテストを30分実行した時点を「OCCT時」としつつ,アイドル時ともども,「HWMonitor Pro」(Version 1.06)から温度を読み取ることにした。
 その結果はグラフ8のとおりだ。搭載するGPUクーラーが異なるうえ,9400 GTはファンレス(※右の写真参照)仕様だったりもするので,横並びでの比較には適さないが,GT 220の温度はかなり低く,クーラーの冷却能力が高いことを窺い知れる。動作音もほとんど気にならないレベルだ。
 GeForce 210の温度はやや高めだが,これは,ファン回転数が相当に低く抑えられているのがその理由である。実際,動作音は非常に小さかった。


 さて,ゲーム用途とはまったく関係がないため,ここまであえて触れてはこなかったが,GT 220とGeForce 210は,デスクトップPC向けのNVIDIA製GPUとして初めて,HDMI Audio Class準拠のサウンド機能を内蔵しており,標準でHDMI 1.3aに対応しているという特徴がある。
 ここ最近,GeForce搭載グラフィックスカードに,2ピンのケーブルが付属しているのを憶えている人も多いだろう。ほとんど使われていないような気もするが,あれはS/PDIFケーブル。従来のGeForce搭載グラフィックスカードでHDMIを利用したサウンド出力を行いたい場合は,マザーボード上のHD Audio CODECなど,外部サウンドデバイスからのデジタルサウンド出力を,このケーブル経由でグラフィックスカード上のピンヘッダ経由で入力し,HDMIにパススルーしてやらなければならなかったのだ。“HD 2000時代”からGPUにサウンド機能を内蔵していたATI Radeonと比べると,スマートさに欠けていたのだが,ようやくこれで追いついたことになる。

Windows 7では,クラスドライバが適用され,自動的に「High Definition Audioデバイス」が利用可能になる。4デバイス認識されるのは,7.1chのデジタルPCM出力(=2ch×4)がサポートされるためだろう(※いずれも,サムネイルをクリックすると,別ウインドウで全体を表示します)
GeForce GT 200 GeForce GT 200

 HDMIまわりの説明ついでに,PureVideo HDの効果もチェックしておこう。
 今回は,GT 220[REF]とGeForce 210,そしてHD 4200の3製品で,Blu-ray Discに収録された高解像度ビデオコンテンツの再生を行い,CPU負荷率をざっと見比べてみることにした。テストに用いたコンテンツは「銀河ヒッチハイクガイド」(MPEG-4/AVC)。再生ソフトには,CyberLinkの「PowerDVD 9 Ultra」(biuld 2115)を用いている。

 その結果は,下にタスクマネージャのキャプチャで示したとおりだが,GT 220とGeForce 210は,おおむね10〜20%程度で推移。HD 4200は10%前後で推移していたので,数値上はHD 4200のほうがCPU負荷率は低い傾向にある。
 もっとも,このクラスだと体感上の差はない。「きちんとGPUアクセラレートを行えている」という点では,どちらも問題ないことを期待できる値だ。

左から順に,GT 220,GeForce 210,HD 4200でテストしたときのCPU負荷率を見たもの。HD 4200が,GT 220とGeForce 210よりも少し低い値を示していた(※いずれも,サムネイルをクリックすると,別ウインドウで全体を表示します)
GeForce GT 200 GeForce GT 200 GeForce GT 200


GT 220は3DオンラインゲームPC向け

GeForce 210は動画再生&CUDA専用か


 そろそろまとめに入ろう。
 GT 220は,長らく,3Dオンラインゲーム推奨PCで定番の位置にあった9500 GTの後継製品として,可もなく不可もなしといった趣のGPUだ。パフォーマンスを志向する3Dゲーマーからは見向きもされない一方,DirectX 11世代のエントリークラスGPUが流通するようになるまでの間,コンパクトな筐体を採用した低価格なゲームPCでは,積極的に採用されることになるものと思われる。

 一方のGeForce 210は,一瞬,何の意味があるのか分からなくなるほどの3D性能だが,おそらくNVIDIAはこれを,「9400 GTよりも安価なCUDAアクセラレータ」として訴求したいのだろう。例えば,一般PCユーザーにとって分かりやすいCUDAの利用例であるビデオのトランスコードだと,128bitか64bitかというメモリインタフェースの差はそれほど重要ではないはずなので,ここでコストを下げたというのは合点がいくからである。

製品ボックス
GeForce GT 200
 以上を踏まえるに,ゲーマー視点では,最大限好意的に解釈しても,「GT 220は,3Dオンラインゲームしかプレイしない人なら,コストと消費電力重視で選ぶ価値はあるかもしれない」までしか言えそうにない。DirectX 10.x世代のGPUが大きく値を下げ,特価販売を抜きにしても,9600 GT搭載カードが8000円前後から,「ATI Radeon HD 4670」搭載カードが6500円前後から購入できる2009年秋のタイミングで,ゲーマーがGT 220を指名買いする必要は,残念ながら見あたらないのだ。

 むしろ両製品は,HDMIケーブル1本でHDMI 1.3a準拠のビデオ&サウンド出力を行えることや,CUDAベースのトランスコード性能に期待しつつ,アイドル時の消費電力が低いことを重視する,一般PCユーザー向けのアイテムであると捉えるべきではなかろうか。
  • 関連タイトル:

    GeForce GT 200

  • 関連タイトル:

    GeForce G200/200

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