「Kinect for Windows」の商用版が2012年2月1日に公開予定。MicrosftのCEO，Steve Ballme氏がCES 2012の基調講演を行う

　2012年1月10日〜13日にかけてラスベガスで開催されるConsumer Electronics Show 2012（CES 2012）だが，それに先立って，現地時間1月9日，MicrosoftのCEOであるSteve Ballmer（スティーブ・バルマー）氏が基調講演を行った。
　過去14回にわたり，Bill Gates（ビル・ゲイツ）氏を始めとするMicrosoftのリーダー達が行ってきた恒例のCES基調講演だが，それも今回を最後にしばらく休止されることが発表されており，最後にMicrosoftがどのような発表を行うかにも注目が集まっていた。

Consumer Electronics Show 2012公式サイト

　北米の人気パーソナリティであるRyan Seacrest氏と，Ballmer氏が対話形式で進めると言うフランクな雰囲気の基調講演では，「Windows Phone」「Windows 8」，そして「Xbox 360」が話題に挙がったものの，一時噂されていた「次世代Xbox」についての言及は残念ながらなく，Xbox LIVEと，Microsoftの検索サービスであるBingを統合し，Kinectの音声認識機能を使って操作する新しいスタイルのエンターテイメントや，「セサミ・ストリート」を使った双方向テレビの可能性などが紹介されただけだった。
　ちなみに，基調講演に登場したXbox 360の新たなユーザーインタフェース「Metro UI」については，2011年12月5日に掲載した記事に詳しいので，参考にしてほしい。


　基調講演の最後に「Microsoftの次の展開」について聞かれたBallmer氏は，「もちろん，Windows 8」と答え，2012年のMicrosoftがWindows 8を中心に展開されていくことを強調した。さらに，“2012年2月がWidows 8の次のマイルストーンになる”という発言もあったものの，それがリリース予定日のことであるのかは現時点でははっきりしていない。
　気になるトピックとしては，KinectセンサーがWindowsで使用できる「Kinect for Windows」の商用版が2012年2月1日に公開されることが明らかになった。2011年11月2日に掲載した記事でお伝えしたように，すでに，TOYOTAやBoeingなどの有名企業がパイロットプログラムに参加して，Kinect for Windowsの新しい可能性を模索中とのことだが，一般に公開されれば，さらに面白いことが起きるかもしれない。また，講演に合わせてKinect for Windows Blogが更新され，Kinect for Windowsが日本を含む12か国で発売されることが明かされた。