ニュース
Alienwareが日本へ侵攻開始。Dell,XPSに代わるゲーマー向けPCブランドを発表し,第1弾のノートPCを発売
米Dellの日本法人であるデルは2009年6月3日,Dellの子会社で,ゲーマー向けPC専門メーカーであるAlienware Computer製のPCを国内で発売すると発表した。第1弾となるのは,17.1インチワイド液晶ディスプレイを搭載し,BTOにより「GeForce GTX 280M」のNVIDIA SLI(以下,SLI)構成や,SSDによるRAID 0構成を選択できるハイエンドノートPC,「Alienware M17x」だ。
「Dellのゲーマー向けPCブランド」といえば,長らく「XPS」が知られてきたが,今回のAlienware国内展開に当たって,ゲーマー向けPCブランドとしてのXPSは終息に向かう予定。XPSは,一般PCユーザー向けのパフォーマンスPCブランド「Studio XPS」へ一本化される見込みで,今後はAlienwareが,純粋なゲーマー向けPCブランドとして,日本のユーザーへも訴求されることになる。そのため「ノートPCだけ」ということはなく,今後はデスクトップPCも計画されているという。
インタフェース周りでは,D-Sub 15ピンのアナログRGB出力以外に,HDMI,DisplayPortインタフェースも用意されている点や,アナログ5.1chサウンド出力をサポートする4連のミニピンコネクタが目を引く。ちなみにSLI有効時の外部ディスプレイ出力は不可。SLIを無効化すると,付属の液晶ディスプレイも含めた四つの選択肢から二つを選んで出力できるという。
スペック面のトピックは冒頭で軽く紹介したが,基本的には「最小構成の状態で,ゲーマー向けノートPCとしてはハイエンドクラス」という認識がおそらく正しい。例えば,GPUだと,最上位はGeForce GTX 280MのSLIだが,最小構成でも「GeForce GTX 260M」。CPUは「Core 2 Duo P8600/2.40GHz」が標準で,選択肢には「Core 2 Duo T9550/2.66GHz」や「Core 2 Extreme QX9300/2.53GHz」が用意されている。また,64bit OSのシェアが増加する北米からやってきたブランドということもあり,OSの選択肢は64bit版Windows Vistaのみ。メインメモリ容量は標準が4GBで,最大ではでは8GB搭載可能だ。
ストレージは,HDD,SSDを,最大2台選択でき,容量はHDDなら512GB×2,SSDなら256GB×2が最大構成。2台構成時にはRAID 0/1のどちらかを選択する必要がある。
Alienware M17xは,発表と同時に,デルのWebサイトで受注が開始される。海外で有名なAlienwareに憧れていたけれども,これまでは指を銜(くわ)えて見ているほかなかったという人はもちろん,高スペックのゲーム用ノートPCを手に入れたいという人にとっても,要注目のブランドであり,新製品だといえるだろう。
新製品の概要
製品名:Alienware M17x
BTO最小構成価格:23万9800円(税込)
BTO最小構成の主なスペック
- CPU:Core 2 Duo P8600/2.40GHz(L2キャッシュ容量3MB)
- マザーボード:GeForce 9400M G mGPU搭載,SLI対応
- メインメモリ:PC3-8500 DDR3 SDRAM 2GB×2
- GPU:GeForce GTX 260M(グラフィックスメモリ1GB)
- HDD容量:256GB(回転数7200rpm)
- 光学ドライブ:DVDスーパーマルチドライブ
- 有線LAN:1000BASE-T
- 無線LAN:IEEE 802.11a/g/n準拠(※nはドラフト準拠。Dell製「Wireless 1510」)
- サウンド機能:オンボード+内蔵スピーカー
- ディスプレイ:17.1インチワイド液晶,1440×900ドット,グレア(光沢)タイプ
- 入力機器:日本語キーボード,タッチパッド
- そのほかの主な搭載機能:内蔵Bluetoothモジュール(Bluetooth 2.1+EDR)
- 本体サイズ/重量:406(W)×321(D)×51.3〜53.6(H)mm/約5.3kg
- OS:64bit版Windows Vista Home Premium
- 付属品:とくになし
- 関連タイトル:
Alienware
- この記事のURL:
(C)2012 Dell