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GeForce GTS 200公式サイトへ
  • NVIDIA
  • 発表日:2009/03/03
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印刷2009/03/03 17:00

レビュー

GeForce 200シリーズ初のミドルクラスGPU,その素性を探る

ZOTAC GeForce GTS 250 AMP! Edition

Text by 宮崎真一

»  GeForce 200シリーズ初のミドルクラスGPUにして,GeForce 9世代のハイエンド製品,「GeForce 9800 GTX+」のリネーム版に当たるGPUのレビューをお届けしたい。G92bコアを採用した“新製品”のポイントはどこにあるだろうか。


ZOTAC GeForce GTS 250 AMP! Edition
メーカー:ZOTAC International
問い合わせ先:アスク(販売代理店) info@ask-corp.co.jp
予想実売価格:2万3800円前後
GeForce GTS 200
 別記事でもお伝えしているとおり,2009年3月3日17:00,NVIDIAはGeForce 200シリーズ初のデスクトップPC向けミドルクラスGPU,「GeForce GTS 250」(以下,GTS 250)をリリースした。
 Streaming Processor数216基版「GeForce GTX 260」の下に位置づけられたこのGTS 250は,いったいどのような素性のGPUなのか。今回は,ZOTAC Internationalから直接入手したクロックアップ版グラフィックスカード「ZOTAC GeForce GTS 250 AMP! Edition」(型番:ZT-20102-10P)のテストを通じて,明らかにしてみたい。


GTS 250のスペックは9800 GTX+そのもの

カードデザインも(新型)9800 GTX+とほぼ同じ


 さて,今回はスペックから見てみることにするが,表1で明らかなとおり,GTS 250のそれは,「GeForce 9800 GTX+」(以下,9800 GTX+)とまったく同じ。つまり,GTS 250は,9800 GTX+の型番を,最新の製品命名ルールに従って変更したもの――俗にリネーム版,あるいはリブランド版と呼ばれるもの――に過ぎない。
 2008年7月30日の記事でお伝えしているように,NVIDIAは先に「GeForce 8800 GT」を「GeForce 9800 GT」へと“改名”したことがあったが,今回,それと同じことが9800 GTX+でも行われたというわけだ。
 製品名だけぱっと見ると,開発コードネーム「GT200」と呼ばれるGPUコアを採用したGeForce GTX 200シリーズと同じGPU世代の新製品と錯覚してしまいそうになるが,実際は「G92b」コアをベースとするGPUの単なる型番変更。GeForce GTS 250のGPUアーキテクチャはあくまでもGeForce 9/8世代のものとなる。

※GTS 250はNVIDIAによる搭載グラフィックスカードの想定売価(グラフィックスメモリ512MB版は129ドル,同1GB版が149ドル),9800 GTX+は3月3日時点におけるグラフィックスメモリ512MB版の実勢価格

 以上を踏まえつつ,ZOTAC GeForce GTS 250 AMP! Editionをチェックしていきたい。
 本製品は,グラフィックスメモリ容量が1GBとなる,GTS 250の上位モデル。さらに,動作クロックはコア750MHz,シェーダ1890MHz,メモリ2300MHz相当(実クロック1150MHz)へと,メーカーレベルのクロックアップがなされている。補助電源コネクタは,初期の9800 GTX+搭載カードだと6ピン2系統だったが,NVIDIAのリファレンスデザインを採用したと思われるZOTAC GeForce GTS 250 AMP! Editionでは同1系統となった。

ELSA GLADIAC 998 GTX Plus V2 512MB
6ピン補助電源×1の9800 GTX+第2世代
メーカー:エルザジャパン
問い合わせ先:エルザジャパン サポートセンター TEL 03-5765-7615
実勢価格:2万4000円前後(2009年3月3日現在)
GeForce GTS 200
 今回,比較対象として用意したのは,同じく補助電源コネクタが6ピン1系統のエルザジャパン製9800 GTX+搭載カード,「ELSA GLADIAC 998 GTX Plus V2 512MB」だが,横に並べてみると,両者の形状は瓜二つ。GPUクーラーも同じもののようだが,これを外してみると,PCBデザインもほぼ同一であることが分かる。
 多少,搭載部品に違いは見られるものの,メモリチップの配置やVRM(≒電源周り)の構成に違いはほぼなし。先ほど筆者は,GTS 250が9800 GTX+の製品名変更版であると述べたが,より正確を期せば,「補助電源コネクタ1系統版9800 GTX+搭載カードの型番変更版」ということになりそうだ。

ZOTAC GeForce GTS 250 AMP! EditionとELSA GLADIAC 998 GTX Plus V2 512MBの比較。カバーのデザイン以外に違いはほとんどない
GeForce GTS 200 GeForce GTS 200

左はZOTAC GeForce GTS 250 AMP! EditionからGPUクーラーを外したところ。右は2製品の基板を並べて比較したものだ。部品点数は,ZOTAC製カードのほうが若干多い
GeForce GTS 200 GeForce GTS 200

GeForce GTS 250 GPU。コア上の刻印はG92-428-B1となっている
GeForce GTS 200
 なお,今回入手した個体で搭載するGPUコア上の刻印を確認すると,ZOTAC GeForce GTS 250 AMP! Editionは「G92-428-B1」。GTS 250がG92ベースであることが裏づけられるが,興味深いのは,ELSA GLADIAC 998 GTX Plus V2 512MBだと,これが「G92-421-B1」であること。55nmプロセス技術を採用して製造されるB1リビジョンであるという点では同じながら,GTS 250でコアのバージョンが新しくなっている可能性はある。

TechPowerUp製のGPU情報表示ツール「GPU-Z」(Version 0.3.2)実行結果。左がZOTAC GeForce GTS 250 AMP! Edition,右がELSA GLADIAC 998 GTX Plus V2 512MBだ。リビジョンA2の65nmプロセスルール採用と表示されるなど,正しく表示できていない
GeForce GTS 200 GeForce GTS 200

ELSA GLADIAC 998 GTX Plus V2 512MBが搭載していたGeForce 9800 GTX+ GPU。刻印はG92-421-B1だ
GeForce GTS 200
 なお,ZOTAC GeForce GTS 250 AMP! Editionが搭載するメモリチップは,Hynix Semiconductor製のGDDR3,「H5RS1H23MFR-N2C」(0.8ns品)。1Gbit品×8で,容量1GBを実現している計算になる。

 さて,今回のテスト環境は表2のとおり。前述したようにZOTAC GeForce GTS 250 AMP! Editionはクロックアップモデルなので,今回は「NVIDIA System Tools with ESA Support」(Version 6.03)から,動作クロックを定格にまで落とした状態でも検証を行う。
 テスト方法は4Gamerのベンチマークレギュレーション6.0準拠。ただし,スケジュールの都合により,「Crysis Warhead」と「Unreal Tournament 3」,「デビル メイ クライ4」は省略した。


 なお以下,本文,グラフ中とも,グラフィックスカード名ではなくGPU名で表記し,さらにZOTAC GeForce GTS 250 AMP! Editionの標準クロックとなるクロックアップ状態については「GTS 250[OC]」と表記して区別する。


当たり前だが9800 GTX+並みの性能

クロックアップ効果は大きくない


 さっそくそのパフォーマンスを確認していこう。
 グラフ1,2は「3DMark06 Build 1.1.0」(以下,3DMark06)の結果である。当たり前といえば当たり前だが,GTS 250と9800 GTX+のパフォーマンスはほぼ同じ。また,3DMark06において,GTS 250[OC]のクロックアップ効果はそれほど大きくない。


 続いてはFPS,「Call of Duty 4: Modern Warfare」(以下,Call of Duty 4)の結果だが,グラフ3,4では,9800 GTX+のほうがGTS 250よりも気持ちスコアが高めである。先ほど示したGPU-Z実行結果にもあるとおり,9800 GTX+のほうがコアクロックは2MHz高いのだが,いくらなんでもこの違いが影響したとは考えにくい。GPUコアのバージョンが異なること,あるいは,カードの構成部品の違いなど,そういった部分が影響した結果ではないだろうか。
 なお,ここでもGTS 250[OC]のメリットはあまり感じられない。


 グラフ5,6はRTS,「Company of Heroes」の結果,グラフ7,8はレース,「Race Driver: GRID」(以下,GRID)の結果をそれぞれまとめたものだが,ざっくり前者は3DMark06,後者はCall of Duty 4と似たような傾向になっている。



CUDAのGPUアクセラレーション性能も変わりなし

「消費電力が下がった」その理由は?


 今回,NVIDIAが全世界のレビュワーに向けて配布したレビュワーズガイドでは,GTS 250におけるCUDAアクセラレーションの有効性を見るものとして,「ArcSoft製ソフトウェアビデオプレイヤー,『TotalMedia Theatre』を用いて,ビデオのリアルタイムアップスケーリング検証を行うように」という指示があった。
 もちろん,ゲームプレイとは直接関係しないが,ゲーマーでもトレイラームービーなど,PCでビデオを見る機会は少なくないだろう,ということで,今回は簡単に,CUDAの有効/無効時で,解像度720×480ドットのDVD-Videoを1920×1080ドットのフルHDへとリアルタイムアップスケールするときのCPU使用率をチェックしてみた。その結果がグラフ9だ。

 CPU使用率の取得にはOS標準のパフォーマンスモニタを利用し,DVD-Videoを30分間再生し続けて,平均使用率をスコアとしているが,CPUだけで処理すると90%程度に跳ね上がるCPU使用率が,CUDAを利用してGPUアクセラレーションを行うと,17%前後にまで低下する。しかも,今回のテストで用いた「Core 2 Duo E8500/3.16GHz」によるCPU処理だと,負荷率が高まるだけでなくビデオがコマ送りになってしまったりもしたので,CUDAの意義はあると述べるべきだろう。
 なお,このアップスケーリングのテストにおいても,GTS 250と9800 GTX+の間に違いがまったくないことは付記しておきたい。


 ところで,上の表1でも示しているように,NVIDIAの示す最大消費電力は,GTS 250が150W,9800 GTX+が122W(グラフィックスメモリ512MB版)/141W(同1GB版)と異なっているため,消費電力周りには何らかの変化が生じている可能性がある。というわけで,ログを取得できるワットチェッカー,「Watts up? PRO」を用いて,システム全体の消費電力をいつものように計測してみることにした。
 OS起動後30分間放置した時点を「アイドル時」,各アプリケーションベンチマークを実行したとき,最も高い消費電力値を記録した時点を,各タイトルごとの実行時とし,結果をまとめたのがグラフ10だ。スペースの都合で,Call of Duty 4は「CoD4」,Company of Heroesは「CoH」と表記しているが,全体として,アプリケーション実行時はGTS 250のほうが9800 GTX+よりスコアが低いのを見て取れる。


左はZOTAC GeForce GTS 250 AMP! Editionが搭載するH5RS1H23MFR-N2C,右はELSA GLADIAC 998 GTX Plus V2 512MBが搭載するH5RS5223CFR-N2C
GeForce GTS 200 GeForce GTS 200
 これはなぜか。xtremethemeのBIOS編集ツール「NiBiTor」(Version 4.8)で2枚の電圧設定を確認してみると,コア電圧設定はGTS 250が1.2Vに対して9800 GTX+は1.15Vで,後者のほうが低い。そこでさらにメモリチップの仕様を確認してみると,GTS 250のH5RS1H23MFR-N2Cは2.0V駆動,一方の9800 GTX+は,Hynix Semiconductor製のGDDR3「H5RS5223CFR-N2C」(0.8ns品)を搭載しており,これが2.05Vだったので,カード全体の消費電力が下がった理由の一因は,ここに求めることができるだろう。
 ただ,それだけが理由にしては下がりすぎのような気もする。いくらなんでもリビジョンチェンジしていないGPUがシュリンクしたと考えるのは楽観的ということも踏まえるに,上の写真で示した,VRM周りの部品の違いなどが,メモリ電圧ともども影響したと見るべきではなかろうか。少々歯切れが悪くて恐縮だが,少なくともこの結果を基に,「GTS 250への製品名変更で消費電力が下がった」と断じるのは早計だといえる。

NiBiTor実行結果。左がGTS 250,右が9800 GTX+のもので,前者のほうが高負荷時の電圧設定は高い(※サムネイルをクリックすると,いずれも別ウインドウで全体を表示します)
GeForce GTS 200 GeForce GTS 200

 最後に,3DMark06を30分間連続実行した時点を「高負荷時」として,アイドル時ともども,GPUの温度を測定したものがグラフ11である。
 これは,室温19℃の部屋で,PCケースに組み込まないバラック状態にあるテスト環境におけるGPU温度をGPU-Zから計測した結果だが,ご覧のとおり,アイドル時,高負荷時とも変わらないレベルである。高負荷時のファン回転数設定をチェックしてみると,GTS 250は37%,9800 GTX+は46%だったのだが,ファンの動作音は体感であまり差が感じられなかったので,このあたりはメーカー各社のVBIOS(※グラフィックスカードのBIOS)設定次第,といったところだろうか。



型番変更を伴った実質的なプライスダウンで

唯一最大のメリットはコストパフォーマンス


GeForce GTS 200
ZOTAC GeForce GTS 250 AMP! Editionの製品ボックス
GeForce GTS 200
改名するにしても,“GeForce GTX 180”とか,そんな感じにして“GT200ぽさ”を消しておけば,まだ混乱は少なかったと思うのだが……
 テストしてあらためて確認できたとおり,GTS 250は9800 GTX+そのものである。今回は補助電源コネクタの数を重視したため,グラフィックスメモリ1GBモデルと同512MBモデルの比較になってしまったが,メモリ容量の違いによるベンチマークスコアの違いもほとんどなく,結論としてGTS 250は,型番&電源仕様変更を伴った9800 GTX+の価格改定と捉えるのがよさそうだ。

 3月3日時点における9800 GTX+搭載カードの実勢価格は,最も安価な製品でも1万6000円程度。標準的なラインはおおよそ2万円弱といったところである。しかも,補助電源コネクタが6ピン1系統のモデルは,今回取り上げたエルザジャパン製品を除くと,Leadtek Research,GIGABYTE TECHNOLOGY製品など,ごくごく一部に限られ,さらにいずれも若干のプレミアムが乗っている。

 その意味において,グラフィックスメモリ512MB版GTS 250の想定売価が129ドルとされたことは,大いに意味がありそうだ。もっとはっきり言い換えると,グラフィックスメモリ512MB版のカードが店頭売価で1万5000円を切るのであれば,扱いやすく,コストパフォーマンスの高くなった1万円台前半の選択肢としてGTS 250は浮上することになる。逆にそうならなければ,いたずらにユーザーの誤解を招く可能性がある型番が,販売店をはじめ,それこそユーザーからも批判を浴びることになるだろう。
  • 関連タイトル:

    GeForce GTS 200

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