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  • 発表日:2009/01/08
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AMD,非売品のオーバークロッカー向けCPU「Phenom II X4 42 Black Edition TWKR」発表。国内限定7個で,ユーザーに入手のチャンスあり
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印刷2009/06/30 16:31

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AMD,非売品のオーバークロッカー向けCPU「Phenom II X4 42 Black Edition TWKR」発表。国内限定7個で,ユーザーに入手のチャンスあり

X4 42 TWKRの製品ボックスを持つ,日本AMDの土居憲太郎氏(日本AMD コンシューマープロダクトマーケティング部 部長)
画像集#008のサムネイル/AMD,非売品のオーバークロッカー向けCPU「Phenom II X4 42 Black Edition TWKR」発表。国内限定7個で,ユーザーに入手のチャンスあり
 2009年6月30日,AMDは,オーバークロッカー向けCPU,「Phenom II X4 42 Black Edition TWKR」(以下,X4 42 TWKR)を発表した。
 これは,「Phenom II X4 955 Black Edition/3.2GHz」(以下,X4 955)となり得るCPUパッケージの中から,オーバークロック耐性の高さを基準に選別されたエンジニアリングサンプルで,非売品。「TWKR」は「Tweaker」の略で,オーバークロッカーのためだけに用意された,ごく少量の特別なCPUとなる。
 実際,その数は「おそらく全世界で100個弱」(土居氏)。国内の割り当てはわずか7個で,事前テスト中に1個壊れたため,動作する個体は,今や6個しかないそうだ。

「AMD Phenom II 42 TWKR Black Edition Not for Sale」と刻印されたX4 42 TWKR。正式な製品名は「AMD Phenom II X4 42 Black Edition TWKR」となる
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CPUパッケージレベルの選別品となるため,Socket AM3/AM2両対応であることなど,基本的な仕様はX4 955に準ずるとのこと。ただし,消費電力は,通常版Phenom IIのTDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)規定値から大きく逸脱している可能性があるとのことだった。右は,X4 42 TWKRの製品ボックス。このためだけに用意された金属製のものだ
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 モデルナンバーの「42」は,それぞれ4コア,2GHzを示しており,ひとまずは2GHzで動作するようになっているとのこと。ただし公式には,動作クロック,HyperTransport Linkスペックともに決められてはおらず,オーバークロッカー側で自由に設定可能となっている。

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特別なレギュレーションで少数のみ存在するX4 42 TWKRを,日本AMDは「CPUのF1」と位置づける
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X4 42 TWKRの概要を示したスライド。エンジニアリングサンプルなので,非売品,というわけだ

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 6個しかない非売品の話をされても……という読者は多いだろうが,エンドユーザーにも,X4 42 TWKRを入手するチャンスはある。(AMDの販売代理店であるCFD販売も属する)メルコグループの企業が運営するSNS,「ZQwoonet」で7月4〜22日の間に開催される,X4 955を用いた空冷オーバークロック大会「TWKR CoDEオーバークロック大会」に参加した人のなかから,抽選で1名(※優勝者ではない)に,X4 42 TWKRがプレゼントされるからだ。
 要するに,X4 955を持ってさえいればOKなので,エントリーのハードルは決して高くない。X4 42 TWKRを触ってみたいという人は,一度,大会概要ページをチェックしてみるといいだろう。

TWKR CoDEオーバークロック大会 大会概要告知ページ

 なお発表会では,秋葉原のオーバークロッカー向けPCショップ,「OVERCLOCK WORKS」による動作デモも行われたので,その模様をお伝えしておきたい。
 OVERCLOCK WORKSの渡辺光比呂氏は,「AMDのCPUは,冷やせば冷やすほどパフォーマンスを引き出せる」と述べたうえで,空冷だとX4 955と変わらない耐性しか示さないものの,液体窒素や液体ヘリウムを冷却剤として用いることで,X4 955を大きく超えるパフォーマンスを引き出せるとX4 42 TWKRを紹介。国内にある7個すべてを検証した結果として,「X4 955だと,4コアすべてが6GHzで動作するような個体は,10個以上試して1個か2個だが,X4 42 TWKRは,すべてが4コアとも6GHz動作した」と,その耐性の高さをアピールした。6GHzを実現するCPUコア電圧が,X4 955より0.1V程度低い点にも驚かされたという。

液体窒素を用いたオーバークロック環境。こういった機材を用意して,マニアックにオーバークロックを楽しんでいる人の数は,OVERCLOCK WORKSが把握する限り,関東圏に10数人,全国では20人程度いるそうだ
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OVERCLOCK WORKSが達成したという,6.6GHz動作の“証拠写真”(※日本AMD提供。サムネイルをクリックすると,別ウインドウで全体を表示します)
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 さて,動作デモでは,CPUコア電圧を1.675V与えた状態で,液体窒素によってCPUを−180℃に冷却しながら,ソフトウェアツールから4コアすべての動作クロックを6GHzまで引き上げたり,1コアだけ6.3GHzに引き上げたりしていたので,その模様をムービーで以下のとおりお届けしたい。
 事前検証では,CPUコア電圧を1.73V与えた状態で,動作クロック6.6GHzを実現したそうで,液体ヘリウムを利用すれば,さらに高いクロックを狙えるようだ。



梅雨時は,結露の問題が生じやすいそうで,今回も,デモの終盤では結露が原因と思われる動作の不具合が生じていた。なお,デモの環境はASUSTeK Computer製マザーボード「M4A79T Deluxe」,Team製DDR3-1600 DDR3 SDRAM 2GBモジュール2枚,SilverStone Technology製電源ユニット「OP1000」と,「ATI Radeon HD 4870 X2」の4-way ATI CrossFireX構成が組み合わされたものだった。ちなみに右は,動作クロックを引き上げている様子
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