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  • AMD
  • 発表日:2009/01/08
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「AM3時代」開幕。AMD,AM3パッケージのPhenom II X4/X3を発表
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印刷2009/02/09 14:01

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「AM3時代」開幕。AMD,AM3パッケージのPhenom II X4/X3を発表

 日本時間2009年2月9日14:01,AMDはPhenom IIシリーズの新製品として,AM3パッケージを採用したモデル,

  • Phenom II X4 910/2.6GHz
  • Phenom II X4 810/2.6GHz
  • Phenom II X4 805/2.5GHz
  • Phenom II X3 720 Black Edition/2.8GHz
  • Phenom II X3 710/2.6GHz

計5製品を追加した。

AM3パッケージのCPUは,Socket AM2と互換性がある。Socket AM2マザーボードのうち,AM3の対応を謳う製品で利用可能だ
画像集#002のサムネイル/「AM3時代」開幕。AMD,AM3パッケージのPhenom II X4/X3を発表
 AM3は,従来のAM2+と互換性が確保されたCPUパッケージで,ピン数はAM2+の940本から2本少ない938本。メモリコントローラはDDR3-1333またはDDR2-1066対応となっており,基本的に,AM3パッケージと併せて市場投入されるSocket AM3搭載のマザーボードではDDR3 DIMM,既存のAM2+パッケージ対応Socket AM2マザーボードではDDR2 DIMMを,それぞれメインメモリとして利用可能だ。つまり,DDR3にこだわらなければ,手持ちのAM2+対応プラットフォームに差すだけで利用できるというわけである。

AM3パッケージのCPUは,Socket AM3/AM2と互換性があり,基本的にどちらででも動作する。一方,AM2+パッケージのCPUは,Socket AM3マザーボードで利用できない(というか,物理的に差さらない)
画像集#007のサムネイル/「AM3時代」開幕。AMD,AM3パッケージのPhenom II X4/X3を発表

Phenom II X4 810
画像集#003のサムネイル/「AM3時代」開幕。AMD,AM3パッケージのPhenom II X4/X3を発表
 さて,今回リリースされた5製品の主なスペックはにまとめたとおりだが,ラインナップとしては,AM2+版「Phenom II X4」の下位モデルとなるPhenom II X4 910,L3キャッシュ容量が4MBに引き下げられ,800番台のモデルナンバーが与えられた新シリーズからPhenom II X4 810/805,そして,やはり新シリーズで,700番台となる3コア製品,Phenom X3 720 Black Edition/710となる。
 いずれも45nm SOIプロセスで製造されるのは既存のAM2+版Phenom II X4と同じ。ただし,動作クロックが低かったり,CPUコア数が少なかったりすることもあり,TDPは95Wとなった。AMDによる公称動作電圧(※Nominal Voltage,直訳すると「名目上の電圧」)は最大1.425Vで,こちらも引き下げられている。

※1 メーカー希望小売価格(税込)
※2 AMD本社によるボックス版製品の想定売価
※3 2009年2月9日現在の実勢価格
画像集#006のサムネイル/「AM3時代」開幕。AMD,AM3パッケージのPhenom II X4/X3を発表

 なお,Phenom II X4 910とPhenom II X4 805については,AMDの日本法人である日本AMDいわく,「国内で店頭販売する予定はない」。メーカー製PCに組み込まれた状態でしか入手できないモデルということになる。

画像集#004のサムネイル/「AM3時代」開幕。AMD,AM3パッケージのPhenom II X4/X3を発表
AM3(左)とAM2+(右)。ピン配列は微妙に異なる
画像集#005のサムネイル/「AM3時代」開幕。AMD,AM3パッケージのPhenom II X4/X3を発表
Socket AM3。AM2+(やAM2)パッケージのCPUは物理的に差せない
 やや余談気味に続けると,かつて筆者は,Socket AM2がリリースされたとき,日本AMDの土居憲太郎氏に,「なぜSocket 939との互換性を維持しないのか?」と尋ねたことがある。氏の回答は「DDR2 SDRAMコントローラを内蔵するためにはどうしても1ピン増やさざるを得ない」というもので,互換性を重視する筆者からすると釈然としないものだった。
 その点,当時より技術の進歩があったのか,AMDの方針が互換性重視にシフトしたのかは分からないものの,新プラットフォームでDDR2&DDR3両対応を果たし,従来製品との互換性が確保されたのは大いに歓迎できるだろう。なぜピン数が減っているのかだが,これはマザーボードベンダー筋の情報によると,Socket AM3搭載マザーボードにAM2+パッケージのCPUを誤って装着できないようにするためだそうだ。

 では,下位モデルから登場したAM3プラットフォームは,果たしてどれだけのポテンシャルを持っているのか。今回4Gamerでは,Phenom X4 810とPhenom X3 720 Black Editionを入手し,レビューを行っているので,コストパフォーマンスを重視する諸兄諸姉は,ぜひ併せてチェックしてほしい。

Phenom X4 810&Phenom X3 720 Black Editionレビュー
  • 関連タイトル:

    Phenom II

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