「C9」の新キャラクター「ヴァイキング」の先行プレイレポートを掲載。見た目に劣らぬ高い攻撃力と広い攻撃範囲を持つファイター系クラスだ

　ゲームオンがサービス中のオンラインアクションRPG「C9 [Continent of the Ninth]」（以下，C9）で，2015年7月23日に大型アップデート「UPDATE二十三 VIKING-ヴァイキング-」が実施される。このアップデートでは，ファイター系としては実に3年と8か月ぶりの追加となる，ファイター系5番めの新上位クラス「ヴァイキング」が実装される。


　2014年末のゲーム内イベントで運営チームが情報をポロリしていたり，海外ではすでに実装済みだったりすることから，プレイヤーには耳に入っていたかもしれないヴァイキングだが，今回，その実装に先駆けてプレイする機会を得たので，プレイフィールを紹介していこう。

「ヴァイキング」 特設サイト

「C9 （Continent of the Ninth）」公式サイト

両手に持った斧を振り回すヴァイキング

広範囲の攻撃スキルによる狩りは爽快感抜群！

　前述のとおり，ファイターの上位クラスとして実装されるヴァイキング。伝承スキルを習得するとクラス名が「ヴァンキッシャー」という名称になる。

　ヴァイキングが使用する武器は，両刃のバトルアックス。これを1本ずつ両手に持って戦う，かなり攻撃的なスタイルだ。装備品としては1本ずつ別物扱いになるので，同じバトルアックスをそろえて使うのも，デザインが違うバトルアックスを持って個性をアピールするのもプレイヤー次第となる。
　当然のことながら，武器の強化はそれぞれ行わなくてはならないので，装備を充実させるにはちょっとお金がかかるかもしれない。なお，1本のバトルアックスでも戦うことは可能だが，ヴァイキングの本領を発揮させるなら，当然，両手に武器を装備させたほうがいい。

鎧を着込んだ重装備も悪くないが，「ヴァイキング」というイメージからは，ちょっと違和感がある。やはり骨の被り物に半裸と毛皮というワイルドな姿が一番しっくりくる

武器の組み合わせも自由自在。武器は右手と左手それぞれに装備でき，どちらが主でどちらが従といった関係はない。鎧のデザインと合わせてコーディネイトするのも面白そうだ

　ヴァイキングの通常攻撃は，ほかのファイター系上位クラスよりも少し広い程度だが，スキル攻撃の攻撃範囲は，それと比べものにならないほど広い。とくに，ザコを巻き込むのに適した攻撃スキルは，使っていて気持ちが良い。その半面，ジャンプからの攻撃は少なく，空中でのコンボ攻撃はほとんどできない。広範囲攻撃スキルを数多く持つ，地上戦に特化したクラスと言えそうだ。

左クリックは斧を振り回す3連攻撃。攻撃範囲は，ほかのファイター系に比べて若干広いという程度

右クリックは縦に斧を振り下ろす一撃「ウォーストンプ」というスキルだ。ウォーストンプはタイミング良く右クリックを押すことで3連撃となる。また，1撃めは，右クリック長押しによりタメ攻撃となり，相手のセミスーパーアーマーを破壊できる

正面に向かって突進する「デッドリーストライク」。さらに，「エアーデッドリーストライク」を習得すると，デッドリーストライク中にジャンプしての追加攻撃が可能となる

「ウィンターヘラルド」はバトルアックスに宿らせた霜を敵に投げつける攻撃スキルで，後述する「フロストスティグマ」を敵に対して刻印できる。貫通力のある遠距離攻撃で，空中から放つことも可能

前進しながら使用できる「ラプチャースイング」は，ダウンした敵にもヒットするのが特徴

引き寄せた敵に容赦なく斧を叩きつける「アバランチ」。攻撃範囲が広く，使いやすい攻撃スキルだ

高速で斬りつける「フェイタルインジュリー」。前方に広い攻撃範囲を持ち，ヒットすると追加攻撃が可能になる

後方にバックステップし，そこから回転して突進攻撃を行う「エネミーブレンダー」。突進中，ある程度なら進む方向を操作できるため，周囲の敵を巻き込みやすい

敵の正面に向かって突進する移動スキル「ボレアス」。移動攻撃，回避攻撃などいくつかの移動が発生するスキルを持つヴァイキングだが，そのほとんどが正面に向けてという漢らしさ溢れるクラスだ

ガードすることで，効果範囲内のパーティメンバーへのダメージを無効化する「生きる意思」。効果時間が切れるか，ヴァイキングのガード状態が崩れると効果を失うので，スーパーアーマー状態になるスキルと併用すると良い

　ヴァイキングには，敵に「フロストスティグマ」を刻印させるスキルがある。この刻印は，敵の攻撃速度をダウンさせるデバフ効果を持っている。刻印する方法は「フロストバッシュI」や「フェイタルスイング」といった，刻印させる効果を持つスキルをヒットさせるか，一定時間スーパーアーマー状態になるバフスキル「フロストスキン」の効果中に，「ウォーストンプ」をヒットさせるというものだ。

フロストスティグマが敵に付くと，頭上に雪の結晶のようなマークが付く。これで敵に攻撃速度ダウンのデバフが付加される

フロストスティグマを刻印できるのは，「フロストバッシュI」「フェイタルスイング」「ウィンターヘラルド」の3スキルと，「フロストスキン」効果中に「ウォーストンプ」を当てること。フロストスティグマの効果時間は約5秒間だ

　このフロストスティグマには，デバフ効果のほかに隠された特性がある。それは，刻印状態の敵に「フロストバッシュIII」や「怒りの叫び」など特定のスキルをヒットさせることで，敵を氷結状態にし，一定時間動けなくさせるというものだ。

　ただ，氷結時間は約1秒間と短い。また，対象となる攻撃スキルを当てて初めて氷結するのだが，そのスキルの使用でお互いの距離が離れてしまうと，せっかく凍ったのにそこからの追撃が厳しくなる場合がある。しかも，氷結する確率もあまり高くないうえ，氷結に抵抗のあるボスモンスターには効果がないなど，使いどころはプレイヤーの腕次第となりそうだ。
　なお，PvP時でも通常より氷結時間は短いが，相手を氷結させられる。対人戦において，わずかでも動きが止まってしまうというのは，脅威になるのではないだろうか。

フロストスティグマを発動させ氷結状態にするスキルは，「フロストバッシュIII」「ファストアンドフュリアス」「タクティカルリトリート」「怒りの叫び」の4つ

フロストスティグマを刻印した敵を氷結させると，真っ白になって動かなくなる。ただ，氷結時間は非常に短く，氷結させるために使ったスキルによっては追撃が難しい

　伝承技を発動すると，身体が冷気で包まれて無敵状態になり，左/右クリックによる技が変化するほか，攻撃力，攻撃範囲ともに大幅に向上する。この間は自由に動き回ることもできるので，ガンガン敵を攻撃していくと良いだろう。そして効果時間が終了すると，その場で強力な一撃を放つ。使い勝手がよく，攻撃力も申し分ないので，ボスモンスターを散々斬り刻んだあとのトドメに使いたいところだ。


　ファイター系らしからぬ，広範囲攻撃を数多く持ち合わせているヴァイキングは，非常に扱いやすいキャラクターだ。まとめて敵をなぎ倒せるのも爽快感があり，使っていて気持ちがいい。ヴァイキングの欠点としては，盾を持っていないためほかのファイター系上位クラスよりもガード限界値が若干低いこと，そしてバーサーカーと比べて攻撃力が低いことが挙げられるが，それもあまり気にならないほどの殲滅力の高さがある。遠距離攻撃やバフスキルに加え，味方を守る「生きる意思」など，一風変わったスキルも持ち合わせており，使い方によってはパーティプレイでも十分に活躍できそうな，万能型クラスと言えそうだ。

　なお，現状でも攻撃力の高いヴァイキングの攻撃スキルだが，スキルブックが実装された際には，さらに化ける可能性もあるという（ヴァイキングのスキルブックは，後日の実装になるとのこと）。実装前ながら，今後にも期待できそうな新クラスだ。

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