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「LoL」のプロリーグ,「LJL Summer Split 2018」がついに開幕。初日から熱戦が繰り広げられた,開幕戦をレポート
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印刷2018/06/26 00:00

イベント

「LoL」のプロリーグ,「LJL Summer Split 2018」がついに開幕。初日から熱戦が繰り広げられた,開幕戦をレポート

LJLと言えばこの2人。実況のeyesさんと解説のRevolさん
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 PCオンラインゲーム「リーグ・オブ・レジェンド」(以下:LoL)の国内プロリーグ「League of Legends Japan League」(以下,LJL)の2018年シーズン後半戦「LJL 2018 Summer Split」が6月22日に開幕した。
 今年のLJLは東京の中野にあるRed Bull Gaming Sphere Tokyoで開催されており,全試合をスタジオで観戦することが可能となっている(要予約)。

 やはり開幕戦で一番の注目は4連覇を達成したPENTAGRAMと,前期のレギュラーシーズンを無敗で終えたDetonatioN Focus Meの試合だろう。また,LJL Summer Promotion 2018で勝利し,今期から1部リーグに昇格したBurning CoreCrest Gaming Actがどのような試合をするのかも気になるところだ。開幕戦を含め,レギュラーシーズンの試合はBo3(2本先取)で行われる。
 シーズン中は各チーム2回対戦の計10試合が行われ,成績上位3チームがプレイオフに進出する。2位と3位で準決勝を行い勝利したほうが,1位のチームとの決勝戦に挑む,という流れだ。

チケット制(無料)となったLJL観戦。開幕戦のチケットはすべて予約済み。観戦スタイルは人それぞれで,目当てのチームの観戦だけする人もいれば,全試合観戦する人もいる
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「LJL 2018 Summer Split」Twichアーカイブ



混沌とするLoLの環境,各チームの適応力が試される


 試合を見ていく前に,今のLoLの環境について知っておく必要がある。これまでのLoLではトップレーナーが1人,ミッドレーナーが1人,ボットにマークスマンとサポートが各1人,ジャングラーが1人の“EUスタイル”と呼ばれる構成を取るのが一般的だったのだが,そこに新しい構成が生まれてきたのだ。
 その新しい構成というのが,マークスマンの代わりにヤスオやモルデカイザーといったファイター,ブラッドミアやスウェインといったメイジを配置するマークスマンのいない“No ADC構成”,そしてジャングルモンスターとミッドのミニオンを1人に倒させて,ゴールドと経験値を集中させる“ファンネリング構成”の2つだ。
 これらの構成は,シーズン8まで守られてきたEUスタイルを破壊するものであり,今期は各チームがこの環境に対応できているかどうかがカギとなる。


V3 Esports vs. Burning Core


 開幕戦は,前期から1部リーグに参加しているV3 Esports(以下,V3)と,今期からLJLの1部リーグに戻ってきたBurning Core(以下,BC)の試合となった。

V3 Esportsのスターティングメンバー
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 V3はオフシーズン中にメンバーが3人入れ替わり,連携が取れているのか心配ではあるが,新しく加入したWyvern選手とGuGer選手,そしてRecap選手は確かな実力を持っている。

Burning Coreのスターティングメンバー
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 BCは予定していた選手の出場がなくなり,引退を宣言していたReiya選手がヘルプという形で加入するという急な変更があった。2部リーグから上がってきたチームではあるが,Haretti選手やRoki選手といったベテランを擁している。

 1戦めは開始直後から試合が動いた。Mocha選手が一瞬の隙をついた素晴らしい反応でKeymaker選手を捕えることに成功する。そこにWilder選手のGankが決まり,BCは2キル獲得した。
 序盤の展開が重要になるリーシンを使ってGankを成功させたことは大きいが,それ以上にWilder選手とMocha選手による連携を見せつけられたことに意味がある。V3としては攻めづらい要素となったはずだ。
 BCはその後も主導権を握り,バロンベイト(バロン討伐を囮にして敵をおびき寄せる戦術)の成功が決定打となり,勝利した。

早い時間帯からGankを仕掛けるWilder選手
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 2戦め,BCは1戦めと構成を変え,後半に強いチャンピオンを選んだ。対するV3はミッドにルルを配置し,ジャングルのノクターンを生かして試合を動かしていく構成だ。
 この構成が功を奏し,ノクターンを操るWyvern選手がレベル6になったところで,Gankを成功させ,Roki選手とWilder選手をキルした。その後もV3が積極的に仕かけてゲームの主導権を握り,26分という早さで決着をつけ,V3が勝利を収めた。

理想のタイミングで攻めて,Gankを成功させるWyvern選手
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 そして3戦め,この試合に勝利したほうが開幕戦の白星をつかむ。
 ここまで両チームともオーソドックスなEUスタイル構成できたが,V3側がファンネリング構成を繰り出してきた。対するBCもADCのHaretti選手がスウェインを選択し,No ADC構成を取ってきた。現在の環境で話題となっている2つの構成がLJLにて初披露となる。
 試合はというと,Wilder選手が試合開始直後からGankを仕かけていく展開となった。途中V3のファンネリング構成の強さが垣間見られるシーンもあったが,BCが流れをつかみ,Haretti選手のスウェインが活躍し,BCが開幕戦を制した。

1戦めと同じく,早い時間帯から試合を動かしていくWilder選手
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注目選手 - ジャングル Wilder選手


 リーシンという,序盤からGankを決めないとその後の展開が厳しくなるチャンピオンを使い,チームを勝利に導いた。開幕戦ということでチームに緊張があったはずだが,キルを先に取ることで,それを解消できたのは大きい。メンバーが変わったばかりということもあり,チームの連携が取れているのか気になっていたが,この試合を見る限り問題なさそうだ。これからも序盤から試合を動かすWilder選手に注目していきたい。

勝利を収めたBurning Coreの選手たちによるミニファンミーティング。ここは勝者のみが立てる場所で,ファンとの交流が行われる
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Unsold Stuff Gaming vs. Crest Gaming Act


 2試合目はシーズン序盤に強さを見せるUnsold Stuff Gaming(以下,USG)と,2部リーグで圧倒的な強さを見せて今期から1部リーグに昇格したCrest Gaming Act(以下,CGA)との試合だ。

Unsold Stuff Gamingのスターティングメンバー
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 USGはGango選手を中心としたチームであるため,彼をどれだけ生かせるかが重要になる。どのようにしてGango選手が活躍できる場を作れるか,その構成がカギになる。

Crest Gaming Actのスターティングメンバー
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 CGAは全員がアグレッシブなプレイを好み,個々のテクニックも高い。これまでLJLにはなかったスタイルで,どの選手の動きも目が離せない。

 1戦め,CGAのHachamecha選手が序盤から暴れまわる。トップへのGankを成功させ,早々にタワーを破壊して大きく有利を取っていく。対するUSGはADCを守るのに優れたチャンピオンであるモルガナ,ガリオを取っているため,Gango選手さえ活躍できれば問題ない構成だ。
 しかしその思惑は打ち砕かれる。CGAはUSGの受け身な戦術を破壊していくほどの攻撃力で圧倒した。決定打になったのは26分前後のバロン前の戦闘だ。瀕死の状態となり,戦線から下がり始めていたGango選手を,Alps選手が視界のない状況で撃ち抜き集団戦に勝利,1戦めはCGAが制した。

トップへのGankを成功させるHachamecha選手
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 2戦め,USGは1戦めと同じようにGango選手を中心に据えて,ADCを守るチーム構成であるプロテクトキャリーを選択する。対するCGAはボットレーンにモルデカイザーをピック,No ADC構成vsプロテクトキャリー構成という,面白い構図となった。
 試合を動かしたのはミッドのLavie選手だ。Tussle選手のGankを回避し,さらに大きく体力を削ったことで,Hachamecha選手がTussle選手をキルを奪うことに成功する。
 トップではNap選手がapaMEN選手をソロキルするなど,CGAが流れを掴んだと思われた――が,USGはこれで崩れなかった。Gango選手の活躍をひたむきに信じているUSGは,7000ゴールドの不利をものともせず集団戦で勝利し,インヒビターを破壊。Gango選手への圧倒的な信頼が見て取れた2戦めは,USGが逆転勝利した。

大差が付いた状況から逆転勝利するUSG
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 USGが逆転勝利を収めたあとの3戦め,Gango選手は,ADCの中でも大器晩成型のザヤをピックした。CGAの猛攻を耐えるかがカギになってくるのだが,USGは先の2戦でCGAの戦術を理解し,対応してきた。
 CGAの序盤の猛攻を防ぎきることに成功し,主導権を握らせぬまま後半戦へと突入した。試合が動いたのは32分,バロン周辺の視界を確保したUSGは,相手の視界がないことを把握し,ひそかにバロンの討伐に成功する。
 積極的に仕かけたCGAだったが,チャンスをつかみ切れず,激戦の末,USGが勝利を手にした。

スニークバロン戦術を成功させ,ライズのアルティメットで戦闘を回避するUSG
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注目選手 - ADC Gango選手


 現在のADCのポジションは荒れに荒れている状態だ。現在の環境でADCとして選べるチャンピオンの幅は広く,無理にマークスマンにこだわる必要はないのだが,Gango選手は頑なにマークスマンをピックし続け,チームはGango選手を中心にゲームを組み立てることをやめなかった。
 CGAがLJL1部リーグで戦えるだけの強さを持っているチームであることは疑う余地もないが,それだけにGango選手の強さが引き立ったと言えそうだ。

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DetonatioN Focus Me vs. PENTAGRAM


 開幕戦の最終試合は,前期のレギュラーシーズンを無敗で終えたDetonatioN Focus Me(以下,DFM)と,4連覇を達成した王者PENTAGRAM(以下,PGM)の一戦だ。LJL発足以来,決勝戦はすべてこの2チームが戦っており,ある意味,LJLにおける伝統の一戦と言えるだろう。

DetonatioN Focus Meのスターティングメンバー
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 DFMはスターティングメンバーの入れ替えはないものの,Kazuコーチが新たに就任した。その変化が,前期のDFMに足りなかった何かをもたらしてくれるだろうか。

PENTAGRAMのスターティングメンバー
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 PGMは,スターティングメンバーもコーチも変化なし。5連覇がかかるシーズンでありプレッシャーは大きいと思うが,今期も強さを見せられるか。

 1戦め,DFMが面白い戦術を見せる。Yutapon選手が最速でボットレーンの草むらにワードを挿し,敵の視界がないという情報を獲得。その情報を活かして,Steal選手はレベル2でボットレーンにGankを決める。その序盤のGankで得た有利を,Steal選手がGankで,Yutapon選手がボットレーンで生かしていく。その後もDFMはすべての戦闘で勝ち,最初から試合をコントロールし続けて勝利した。

完璧にコンボを入れてYutorimoyasi選手をキルするYutapon選手
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 2戦め,Yutapon選手がモルデカイザーをピック。1戦めでブラッドミアを使っていたことからみても,DFMはNo ADCの構成をかなり好んでいるように感じた。対するPGMは2戦続けてEUスタイルで,このマッチは新旧の構成での対決だ。
 戦いが起きたのはやはりボットレーン,Yutapon選手の体力がタワーで削れたところで,ここぞとばかりにGaeng選手が仕掛けていく。しかし,Yutapon選手が操るモルデカイザーはギリギリのところで回復し,反撃でYutorimoyasi選手とGaeng選手をキル。DFMは,またもやボットレーンから有利を作ることに成功した。
 その後もDFMはボットレーンの2人が積極的に動いてオブジェクトを獲得し,勢いに乗ったまま勝利した。新しい環境に適応したDFMが,2戦連続で圧倒的な強さを見せつけた形だ。

絶体絶命かと思われたが,ギリギリのところで回復して逆転するDFMのボットレーン
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注目選手 - ADC Yutapon


 インタビューでも“今のメタが大好きだ”と答えたYutapon選手は,現在最も注目すべきプレイヤーだろう。彼は元々トップレーナーだったこともあり,さまざまなチャンピオンの知識を持つ強みがある。その言葉通り,1戦めのブラッドミア,2戦めのモルデカイザー,ともに活躍して見せた。
 DFMはYutapon選手だけでなく,メンバー全員が活躍し,チームの完成度をかなり高めてきたように見える。今の彼らを止めるチームがあるのかにも注目したい。

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新しく2チームが加入し,より面白くなったLJL


 レギュラーシーズンは6月22日から8月11日(土)まで行われ,準決勝,決勝に当たるプレイオフは9月8日(土) / 9月15日(土)に実施される。LJL Summer Promotion 2018で上がってきたCrest Gaming Act,Burning Coreという2チームの戦いぶりを見ても,日に日に競技シーンのレベルが上がってきているのが分かるだろう。これからも,彼らの戦いから目が離せない。

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