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学生日本一を決めるLoL大会「LeagueU Grand Tournament 2016」決勝戦レポート。優勝に輝いたのは東京アニメ・声優専門学校LoLサークル
本大会は,Riotが運営する「LeagueU」主催するもの。「LeagueU」とは,全国の学生LoLコミュニティの形成を手助けし,活性化するためのプログラムで,大学,専門,高等専門学校などに所属するLoLプレイヤーをサポートするという取り組みだ。
「LeagueU」公式ページ
本大会には25校,200名以上の学生が参加し,2か月にわたるトーナメントを戦ってきた。勝ち抜いて決勝戦まで駒を進めたのは以下の2チームだ。
東京アニメ・声優専門学校LoLサークル(TSA)
TSA escridao (Support)
TSA NessCycle (Top)
TSA Dominion (Jungle)
TSA 10N (Mid)
TSA RaySight (ADC)
TSA Koyomisora (Support)
TSA kazuha (ADC)
広島大学+(HUP)
HUP XperiaZ1 (ADC)
HUP mark (Top)
HUP mattya latte (Jungle/ADC)
HUP 桓 騎 (ADC)
HUP ぼーし (Support)
HUP Muuchan (Jungle)
HUP いぐなすび (Top)
HUP syana (どこでも)
配信アーカイブ
東京アニメ・声優専門学校LoLサークル(TSA)は,同学校の生徒約15名からなるLoLサークル。本トーナメントでは広島大学+(HUP)と一度対戦して敗れており,敗者復活戦からここまで勝ち上がってきた。注目選手はJungleのDominion選手で,LJL CSの強豪チームであるDetonatioN RisingでJungleを務めていた経験があるという。
対する広島大学+(HUP)は広島大学を中心とした広島県内の大学生約30名からなるサークルで,本トーナメントを無敗で勝ち上がってきた優勝候補だ。日本サーバーのランキング上位200名しかなれない「チャレンジャー」であるプレイヤーが複数在籍しているという個々の実力の高さが最大の武器。層の厚さを活かして試合ごとにメンバーチェンジを行うほか,プレイヤー同士でロールを交代するという,通常のチームではまず行われない作戦も取り入れているのが特徴だ。
そして始まった決勝戦。1試合目は,カミール・エコー・ザックといったダイブを得意とするチャンピオンを早々にピックしたHUPに対して,TSA側はカウンターファイトの得意なルル・シェン・スウェインといったチャンピオンをピック。試合序盤から激しく戦闘をしかけていくHUPに対して,作戦通りうまくカウンターファイトに成功したTSA側が勝利を収め,ここでHUPの「無敗伝説」が途絶えることになった。
2試合目,HUPはMIDを務めていたXperiaZ1選手がADCへとロールチェンジし,代わりのMIDレーナーとしてsyana選手が投入された。この試合ではHUPのいぐなすび選手のクレッドが対面のレーナーを序盤から2回ソロキルするなどして暴れまわるが,TSAのDominion選手の操るランブルが要所で素晴らしい「イコライザー」(R)を放ちチームを救って接戦に。しかし最後は,機動力に勝るHUP側がTSAを力で押し切って勝利。試合カウントは1-1となり勝負は最終戦へともつれ込んだ。
最終戦ではHUPが序盤に有利な状況を作って相手のタワーを破壊しようとしたが,そこにTSA側の反撃が見事に決まって形勢が逆転。そこからTSA側は各ロールのプレイヤーが自分の役割を的確にこなしていき,着実に有利を拡大して29分で相手のネクサスを破壊,「学生LoLサークル日本一」の栄光を掴み取った。
東京アニメ・声優専門学校LoLサークル(TSA)優勝インタビュー
4Gamer:
優勝おめでとうございます。見ているこっちもハラハラするような激しい戦いの連続でしたが,今のお気持ちはどうでしょう。
TSA一同:
とにかく勝てて嬉しいですね。
4Gamer:
勝因は何だと思いますか。
TSA一同:
バン/ピックの作戦勝ちですね。広島大学+と決勝戦で戦うことが決まってから,相手の使用するチャンピオンを分析したうえで,何をバンすべきか,こちらは何をピックすべきかというのを考えてみんなで討論し,さらにそれをスクリム(練習試合)で試すというのを一週間ずっと続けてきました。
4Gamer:
皆さんは東京アニメ・声優専門学校の生徒さんということですが,授業でLoLのことを教わったりすることもあるのでしょうか。
TSA一同:
そうですね。LoLを実際にプレイしてみて,上達するためにさまざまなことを教えてもらう授業というのがあります。というかここにいるメンバーはみんなe-sports学科の生徒で,プロゲーマーになるのを目指している人がほとんどなんですよ。プロリーグであるLJLに出場するのが夢で,四六時中みんなLoLのことばかり話しています(笑)。
4Gamer:
ということは,今回の大会に関しても,学校の講師の方にアドバイスをもらいながら作戦を立てたり,なんてこともあったんでしょうか。
TSA一同:
はい。先生とはメチャクチャ仲が良くて,普段からLoLのことならなんでも質問しますし,プライベートなことについてもよく相談に乗ってもらってます。恋愛相談とか……(笑)。
4Gamer:
先生と仲がいいのは良いことですね(笑)。
今回の大会ではそれらの努力が実った形となりましたが,今後の目標などはありますか?。
TSA一同:
プロゲーマーになるために,まずはLJLのチャレンジャーシリーズ(LJL CS)に出場するのが目標です。今回のメンバーでその予選に挑戦していたのですが,残念ながら負けてしまったので,次のSplitでは勝てるようにがんばりたいです。
4Gamer:
ありがとうございました。
こうして幕を閉じたLGT 2016。学生大会ならではの熱量,そしてプロシーンではあまり登場しないチャンピオンなども見られ,プロの試合とは違った楽しみ方をできた視聴者も多かったのではないだろうか。また,実際に本トーナメントに参加し,仲間達とともに切磋琢磨した選手にとって,忘れられない思い出となったことだろう。まだ産声を上げたばかりの本大会だが,多くの学生LoLプレイヤーの目標となるようなイベントへと発展していくことに期待したい。
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