Bethesda Softworks，Xbox 360版「Quake 4」を欧米で2012年6月に低価格で再リリース

　Bethesda Softworksは，2005年に発売されたXbox 360版「Quake 4」を廉価で再リリースすると公式ブログで発表した。欧米での発売は2012年6月19日で，価格は19.99ドルが予定されている。PC版については，すでにSteamで発売済みで，こちらの価格も19.99ドル。

QUAKE 4 returns to Xbox 360

　Quake 4は，id Softwareが「DOOM 3」のために開発したゲームエンジン「id Tech 4」を使い，「Wolfenstein」などで知られるメーカー，Raven Softwareが制作したFPSだ。日本ではPC版のみが発売されているが，欧米ではXbox 360のローンチタイトルとしてもリリースされている。

　もっとも，ローンチタイトルとして多数のゲームが同時に発売されたこともあってか，あまりパッとしないまま埋もれてしまった印象が強い。GameStopなどの中古コーナーでは，ケースやマニュアルもない状態のものが，5ドルほどで売られているのをたまに見る。また，2009年にid SoftwareがZeniMax Mediaに買収されたことから，公式サイトも消滅してしまった。

　今回の再リリースの目的は，そのように流通が少なくなった新品を補うために行うと説明されている。しかし，ファンとしては，この時期にQuake 4を再販売する理由がほかに何かあるのかもしれない，という気持ちにもなってくる。id Softwareが現在「DOOM 4」を開発しているのは間違いない話だし，2012年3月19日に掲載した記事でお伝えしたように，5月には「Rage」についてのなんらかの発表があるという。2012年のid Softwareは，ちょっと気にしていたほうがいいかもしれない。