ニュース
奇抜な筐体のハイエンドデスクトップPCや外付け液冷ユニット付きノートPCなど,ASUSが新型ゲーマー向けPC計8製品をまとめて発表
ラインナップは,デスクトップPCがフルタワーサイズのハイエンド製品「ROG GT51CH」と,コンパクトな小型ゲームPC「ROG G20CI」の2製品3モデル。ノートPCは,外付け液冷ユニット付きのハイエンドノートPC「ROG GX800VH」,17.3インチ液晶パネル採用の「ROG G701VIK」「ROG G752VS」,15.6インチ液晶パネル採用の「ROG STRIX GL502VS」「ASUS FX502VM」「ASUS FX553VD」の6製品。いずれも,GeForce GTX 10シリーズのGPUとKaby Lake世代のCPUを採用するのが共通した特徴だ。
製品ラインナップと発売時期,およびメーカー想定売価は表1,2のとおり。
製品名 | 型番 | GPU | CPU | 発売時期 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
ROG GT51CH | GT51CH-1080SLI | GeForce GTX 1080×2 | Core i7-7700K | 2017年5月中旬以降 | 69万9800円 |
ROG G20CI | G20CI-K7P1080 | GeForce GTX 1080 | Core i7-7700 | 30万9800円 | |
G20CI-K7P1070 | GeForce GTX 1070 | 22万9800円 |
製品名 | 型番 | 画面サイズ,解像度 | GPU | CPU | 発売時期 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|
ROG GX800VH | GX800VH-GY004T | 18.4インチ, 3840 |
GeForce |
Core i7 |
2017年4月7日 | 73万9800円 |
ROG G701VIK | G701VIK-BA045T | 17.3インチ, 1920×1080ドット |
GeForce |
Core i7 |
2017年4月1日 | 40万9800円 |
ROG G752VS | G752VS-GB387T | 17.3インチ, 3840 |
GeForce |
Core i7 |
34万9800円 | |
ROG STRIX GL502VS | GL502VS-FY353T | 15.6インチ, 1920×1080ドット |
GeForce |
Core i7 |
22万9800円 | |
ASUS FX502VM | FX502VM-FY324T | GeForce |
Core i7 |
16万9800円 | ||
ASUS FX553VD | FX553VD-FY381T | GeForce |
Core i5 |
11万9800円 |
大型筐体の液冷デスクトップPCと,小型PCのGPU&CPU強化モデルを投入
それでは,デスクトップPCの新製品から,それぞれの概要を説明していこう。
まずはROG GT51CHだが,以下の写真を見てのとおり,最大の特徴は奇抜なデザインの筐体にある。
CPUには簡易液冷ユニットを標準装備した「Core i7-7700K」を採用。本体前面のボタンを押すことで,1ボタンでのオーバークロック動作も可能となっている。
GPUも「GeForce GTX 1080」の2-way SLI構成と,こちらもかなりハイスペックだ。
そのほかの主な仕様は,メインメモリ容量は64GB。ストレージは,容量512GBでNVMe接続のM.2 SSD×2のRAID 0構成と,容量3TBのSerial ATA接続HDDとなっている。
もう1つのデスクトップPCであるROG G20CIは,打って変わってコンパクトな筐体のPCだ。ブックサイズを謳うROG G20シリーズの最新モデルで,CPUにKaby Lake世代の「Core i7-7700」を採用したのが,既存製品との大きな違いである。
「GeForce GTX 1070」搭載の下位モデルでも,税込で25万円前後という価格は人を選びそうだが,小型筐体のゲーマー向けPCを求める人なら,惹かれるところがあるかもしれない。
また,今回は正式発表ではなく国内販売の予告とのことだが,ROG G20CIよりもさらに小さなゲーマー向けデスクトップPC「ROG GR8 II」も披露された。こちらは2015年11月に登場した「ROG GR8」の後継機種で,“ASUSがカスタマイズした”というグラフィックスメモリ3GB版「GeForce GTX 1060」を搭載するのが特徴だ。
CPUにCore i7-7700を採用する上位モデル「GR8 II-T84Z」と,Core i5-7400を採用する下位モデル「GR8 II-T85Z」の2モデル構成で,4月上旬に発売予定とのこと。価格と性能次第では,こちらも注目すべき小型デスクトップPCとなるかもしれない。
ノートPCはPascal+Kaby Lake世代に移行
G-SYNC対応液晶パネル採用モデルも登場
続いては,ゲーマー向けノートPCを見ていこう。
「Republic of Gamers」ブランドのフラッグシップノートPCであるROG GX800VHは,「世界初の外付け液冷ユニット付きゲームノートPC」として話題を呼んだ「ROG GX700VO」の後継製品だ。
GPUにノートPC向けGeForce GTX 1080の2-way SLI構成を,CPUには4C8T仕様のアンロック版「Core i7-7820HK」を搭載するのが新たな特徴である。
メインメモリ容量は64GBで,ストレージは,容量512GBでNVMe接続のSSDを3基使ったRAID 0構成を採用。液晶パネルは18.4インチサイズで,解像度3840×2160ドットとなっている。
税込80万円前後という極めて高価な製品だが,とにかくハイスペックなノートPCが欲しいという人なら,惹かれるところがありそうだ。
ROG G701VIKは,17.3インチサイズで垂直リフレッシュレート120Hz,NVIDIAのディスプレイ同期技術「G-SYNC」に対応する液晶パネルを備えるが特徴のノートPCだ。GPUにはノートPC向けGeForce GTX 1080,CPUにはCore i7-7820HKを採用している。
ROG G752VSは,17.3インチサイズで解像度3840×2160ドットのG-SYNC対応液晶パネルを採用するのが特徴の製品だ。ただ,対応垂直リフレッシュレートは60Hzまでとのこと。
GPUにはノートPC向けGeForce GTX 1070,CPUにはCore i7-7700HQを採用する。
ROG STRIX GL502VSは,価格対スペック比を重視するというROG STRIXブランドの名を冠しながら,ハイエンド製品に位置付けられているノートPCだ。
15.6インチサイズで解像度1920×1080ドットのG-SYNC対応液晶パネルを搭載し,GPUはノートPC向けGeForce GTX 1070,CPUにはCore i7-7700HQを採用するなど,スペックはなかなか充実している。
税込の予想実売価格が25万円前後となっているので,価格帯スペック比は確かに高い。
さらに今回,ROG STRIXとは別のカジュアルなゲーマー向けPCとして,新たに「ASUS FX」という新シリーズも登場した。ブランドやシリーズ名の位置付けがコロコロ変わるのは,ASUSに限らず台湾メーカーではよくあることなのだが,分かりにくいのでほどほどにしてほしいところである。
さて,そんなASUS FXのノートPCは,2製品をラインナップしている。上位モデルの「ASUS FX502VM」は,GPUにノートPC向けGeForce GTX 1060のグラフィックメモリ3GBモデルを,CPUにはCore i7-7700HQを採用する製品だ。一方,下位モデルの「ASUS FX553VD」は,GPUにノートPC向けGeForce GTX 1050を,CPUにはCore i5-7300HQを採用している。
両製品とも,15.6インチサイズで解像度1920×1080ドットの液晶パネルを採用する点は共通だ。
ASUS FX502VM |
ASUS FX553VD |
下位モデルのASUS FX553VDは,税込の予想実売価格が13万円前後とのことで,価格対スペック比は良好と言っていい。優れた価格対スペック比で話題を呼んだDellの「Inspiron 15 7567 Gaming」には及ばないものの,低価格ゲーマー向けノートPCにおける選択肢の1つにはなるだろう。
なお,ASUSは同時に,垂直リフレッシュレートがネイティブで240Hzに対応する24.5インチ液晶ディスプレイ「ROG SWIFT PG258Q」と,垂直リフレッシュレート165Hzに対応する27インチ液晶ディスプレイ「ROG SWIFT PG278QR」を,2017年4月以降に国内販売することも発表した。
ただ,正式発表前ということで,メーカー想定売価は未公表である。
ROG SWIFT PG258Q |
ROG SWIFT PG278QR |
ASUSTeK Computer公式Webサイト
- 関連タイトル:
Republic of Gamers
- この記事のURL:
キーワード
(C)ASUSTeK Computer Inc.