ASUS，PS4より小さい小型ゲームPC「ROG GR8」「ROG GR6」を刷新。両機種ともWindows 10が標準搭載に

ROG GR8。GR6も，外観はほぼ同じである

　2015年11月12日，ASUSTeK Computer（以下，ASUS）は，ゲーマー向けブランド「R.O.G.」の小型デスクトップPC「ROG GR8」と「ROG GR6」を刷新し，11月13日に国内発売すると発表した。いずれも従来製品をベースに，ハードウェア構成を変更したり，OSを64bit版Windows 10に変更したりした製品だ。
　メーカー想定売価は順に，16万5000円前後，14万円前後（いずれも税込）となっている。

　ROG GR8は，2014年12月に発売された従来機種をベースに，内蔵ストレージとして記憶容量1TBのHDDを追加した製品だ。これにより内蔵ストレージは，OS用の128GB SSDとデータ用の1TB HDDという構成になった。
　GPUに「GeForce GTX 860M」ベースとなる，ASUSTeK Computerが言うところの「カスタム版『GeForce GTX 750 Ti』」を搭載する点や，CPUにHaswell世代の「Core i7-4510U」を搭載する点に変更はない。なお，メインメモリ容量は8GB×2である。

縦置き横置き両対応で，PlayStation 4よりも小さい独自筐体は従来製品と完全に同じである（左）。なお，GR8の製品ボックスには，ゲーマー向けキーボード「M801」とゲーマー向けマウス「ROG Gladius」が付属する（右）

　一方のROG GR6だが，2015年6月に発売された従来モデルが，メインメモリやOSを含まないベアボーンキットだったのに対して，新製品は，容量8GB×2のメインメモリと64bit版Windows 10を搭載する，普通の完成品PCとなったのが大きな違いだ。
　GPUに「GeForce GTX 960M」，CPUにはBroadwell世代の「Core i5-5200U」を搭載する点は，従来とまったく変わっていない。

ROG GR6（左）。ROG GR8との違いは，本体前面上部にある電源ボタンの下に，「Steam」をBig Pictureモードで起動する専用ボタンを備えている点にある。なお，製品ボックスにはゲーマー向けキーボードの「RA01」（右）と，ゲーマー向けマウス「ROG Sica」が付属している

　いずれの製品も，GPUやCPUのスペックからすると割高感のある価格という問題点も変わっておらず，その点で人を選ぶものであるのは確かだ。独特のデザインによる小型ゲームPCという特徴に惹かれる人向けの製品といったところだろうか。

ROG GR8 製品情報ページ

ROG GR6 製品情報ページ

　ASUSTeK Computer Inc.（略称ASUS）は2015年11月12日、本体サイズが幅60mmで奥行きが245mm、高さが238mmの超小型ゲームPC「ROG GR8」および「ROG GR6」を日本市場向けに発売することを発表いたしました。2015年11月13日より販売を開始する予定です。

　上位製品のROG GR8は、従来モデルに1TBのHDDを追加し、OSをWindows 8.1か
らWindows 10に変更したモデルです。

　ROG GR6は、従来モデルはメモリやOSなどが別売りとなっているベアボーン
モデルでしたが、今回発表モデルは完成品のPCとなっています。

○発表製品
・Core i7-4510U＋GTX 750 TiにSSD 128GBとHDD 1TBを搭載した「ROG GR8」

• 製品名：ROG GR8
• 型番：GR8-R109Z
• 搭載OS：Windows 10 64ビット
• 搭載CPU：インテル Core i7-4510U プロセッサー
• メインメモリ：DDR3L-1600 16GB
• グラフィックス機能：NVIDIA GeForce GTX 750 Ti
• ストレージ：SSD 128GB、HDD 1TB
• 無線LAN機能：IEEE802.11ac/n/a/g/b
• Miracast機能：Miracastレシーバー搭載
• 入力装置：キーボード「M801」、マウス「ROG Gladius」
• サイズ：幅60mm×奥行き245mm×高さ238mm
• 価格：オープン価格（予想実売価格：税込165,000円前後）
• 予定発売日：2015年11月13日

・Core i5-5200U＋GTX 960MにSSD 256GBを搭載した「ROG GR6」

• 製品名：ROG GR6
• 型番：GR6-R034Z
• 搭載OS：Windows 10 64ビット
• 搭載CPU：インテル Core i5-5200U プロセッサー
• メインメモリ：DDR3L-1600 16GB
• グラフィックス機能：NVIDIA GeForce GTX 960M
• ストレージ：SSD 256GB
• 無線LAN機能：IEEE802.11ac/n/a/g/b
• Miracast機能：非搭載
• 入力装置：キーボード「RA01」、マウス「ROG Sica」
• サイズ：幅60mm×奥行き245mm×高さ238mm
• 価格：オープン価格（予想実売価格：税込140,000円前後）
• 予定発売日：2015年11月13日

○製品の特長
ROG GR8の特徴
・高速なSSDと大容量HDDを搭載
　高速な128GBのSSDに加えて1TBの大容量HDDを搭載することで、アクセス速度の速さと記録容量の多さを両立しました。インストールしたいゲームがたくさんあっても心配いりません。

・スマートフォンの画面を大きな画面に表示できるMiracastレシーバーを搭載
　Miracastレシーバーを搭載しているので、対応するスマートフォンを使用すれば、スマートフォンの画面をテレビやディスプレイなどの大画面にワイヤレスで表示できます。

・ゲーム用キーボードの「M801」を付属
　キートップを赤く光らせることができ、暗闇でもキーの印字を確認できる、ゲーム用キーボードの「M801」を付属しています。このキーボードは、軽いキータッチを実現したCHERRY MXキースイッチの赤軸を搭載しており、より快適にゲームを楽しむことができます。すべてのキーを同時に押しても各キーを認識できる全キー同時認識にも対応しています。

・ゲーム用マウスの「ROG Gladius」を付属
　単品での販売も行っている、ゲーム用光学式マウスの「ROG Gladius」を付属しました。優れた追従性を実現する解像度6,400dpi対応の高性能光学式センサーを搭載しており、使用するマウスパッドに応じてセンサーのキャリブレーションを行うこともできます。左右のクリックボタンには操作性に優れるセパレートタイプを採用しているので、より早く正確なクリックが可能となっています。

ROG GR6の特徴
・本体のボタンを押すだけでゲームプラットフォームのSteamを起動
　本体前面に搭載するSteamロゴのボタンを押すと、ゲームの選択などを大きなアイコンを見ながら行えるBig PictureモードでSteamを起動します。ゲームコントローラーを使用して本体を操作する場合などに大変便利です。

・ゲーム用キーボードの「RA01」を付属
　キートップが赤く光る、ゲーム用キーボードの「RA01」を付属しています。複数のキーを同時に押した場合に、19個まで同時に認識を行える19キー同時認識に対応しているので、複数のキーを同時に押す必要があるゲームでも問題なくゲームを楽しむことができます。

・ゲーム用マウスの「ROG Sica」を付属
　単品での販売も行っている、ゲーム用光学式マウスの「ROG Sica」を付属しました。解像度5,000dpi対応の高性能光学式センサーを搭載しており、激しくマウスを動かしても正確な読み取りを行えます。右利きにも左利きにも対応する左右対称デザインを採用しており、手の大きさや形に左右されない絶妙な握りやすさを実現しています。

2製品共通の特徴
・ゲーム機のような手軽さで使える幅わずか60mmの小型ゲーミングPC
　ROG GR8およびROG GR6は、ゲーム機のような手軽さでテレビやディスプレイのそばに置いて使える超小型のゲームPCです。そのサイズはわずか幅60mm×奥行き245mm×高さ238mmしかありません。

・小さくてもハイスペックだから3Dゲームも快適に楽しめる
　CPUには、ゲームを快適に楽しめる2コア4スレッド対応の高クロックCPUを搭載しています。グラフィックス機能には、高速な3Dグラフィックス処理を行えるNVIDIAのグラフィックス機能を搭載しました。高速なCPUとグラフィックス機能の組み合わせにより、Webブラウザゲームや2Dゲームはもちろん3Dゲームも快適に楽しむことができます。

・夜中にゲームで遊んでも気にならないわずか28dBの静音性
　ゲームPCと言えば通常のPCよりも動作音がうるさいということが一般的ですが、本製品では静音動作を重視した冷却機能の搭載および筐体の設計を行っており、動作音は最大時でも28dBです。真夜中でもPCの音が気になることなく気持ちよくゲームを楽しむことができます。

・ゲームをクリアな音で楽しめる「SupremeFX」オーディオ機能
　本製品が搭載する「SupremeFX」オーディオ機能では、オーディオ回路部分を基板上でデジタルエリアとアナログエリアに分けることで、アナログ信号へのデジタルノイズの影響を最小限に抑え、PCとしては最高レベルのクリアな音質を実現しました。また、オーディオ用コンデンサとして定評があるELNA社のコンデンサをオーディオ回路に使用しており、ナチュラルで温もりのある音質も実現しています。

・臨場感あふれる7.1chサラウンドを実現する「Sonic Studio」機能
　「Sonic Studio」はゲーム用のオーディオ最適化ソフトウェアです。残響効果の付与や低音の強調や音声の明瞭化などを行うことができ、ゲームの種類や好みに合わせて最適なオーディオ環境を実現できます。また、機能の1つであるVirtual Surround機能を使えば、通常のステレオヘッドホンで臨場感のある仮想7.1チャンネルサラウンドを楽しめます。

・ゲーム内の音の方向を視覚化する「Sonic Radar II」機能
　ゲーム用に特化したオーディオ機能として、ゲーム内の音がする方向を画面上にグラフィカルに表示する「Sonic Radar II」機能を搭載しています。たとえば一人称視点のシューティングゲーム（FPS）などで、敵の足音や銃声がする方向と距離を画面上に視覚的に表示することができます。

・ゲームデータをよりスムーズに送受信できる高性能なLAN機能
　ネットワークゲームをより快適に楽しめるように、本製品にはCPU負荷が低いことで定評のあるIntel製のLANコントローラーを搭載しています。Intel製LANコントローラーはゲームでよく使用されているTCPとUDPのスループットが高いことも特徴で、使用環境によってはほかのLANコントローラーよりも大幅に快適なネットワークゲーム環境を実現します。

・ネットワークゲームをより快適に楽しむための「GameFirst III」機能
　「GameFirst III」は、ゲームのデータ通信の優先度を上げることでネットワークゲームのタイムラグを減らすソフトウェアです。たとえば音声チャットをしながらゲームをしたり、アップデートファイルのダウンロードをしながらゲームをしたりしても、ゲームだけを起動している場合と変わらない快適性を維持できます。

・IEEE802.11ac対応高速無線LAN機能でネットワークゲームも無線接続
　最新規格のIEEE802.11acに対応する無線LAN機能を搭載しているので、LANケーブルを使用しなくても高速なネットワーク接続を行えます。もちろん従来のIEEE802.11n/a/g/bにも対応しており、簡単に既存の無線LANルーターなどに接続できます。

・製品ページURL
　ROG GR8
http://www.asus.com/jp/Mini-PCs/ROG_GR8/
　ROG GR6
http://www.asus.com/jp/Mini-PCs/ROG_GR6/