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  • 発表日:2008/03/03
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IntelがCES 2015でアピールしたのは,最新CPUではなくRealSenseとウェアラブル機器向け超小型コンピュータだった
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印刷2015/01/22 00:00

イベント

IntelがCES 2015でアピールしたのは,最新CPUではなくRealSenseとウェアラブル機器向け超小型コンピュータだった

CES 2015会場のIntelブース
Atom
 北米時間2015年1月6日から1月9日まで開催された北米最大の家電見本市2015 International CES(以下,CES 2015)。同イベントの常連出展社でもあるIntelは,イベントに合わせて開発コードネーム「Broadwell-U」ことノートPC向け第5世代Coreプロセッサを発表しており,それに合わせてPCメーカー各社も,同CPUを搭載する製品を投入してきた。
 とはいっても,家電製品が主役のCES 2015というイベントにおいて,PCは脇役どころか存在感すらほとんどないのが正直なところ。製品を展示するPCメーカーすらごくわずかという,PCにとってはお寒いイベントだ。そういう事情もあってか,Intelも新CPUを搭載するPCをアピールするのではなく,PCやx86アーキテクチャのSoC(System-on-a-Chip)を中心とした周辺技術とその活用法をアピールする方向へと舵を切っている。

基調講演を行うBrian Krzanich氏(CEO, Intel)。氏が右手で掲げているのは,講演で発表された超小型コンピュータ「Curie」だ。詳細は後段で説明しよう
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 それを反映したのが,1月6日に開かれたIntelのCEOであるBrian Krzanich氏による基調講演だ。講演のメインテーマは,最近Intelが注力している2つの分野,すなわち3Dカメラ技術「Intel RealSense Technology」(以下,RealSense)と,組み込み用途向けの超小型コンピュータ「Curie」(キュリー)であり,発表されたばかりの最新CPUの話はないも同然だった。
 そんな基調講演で,Intelは何をアピールして,何を目指しているのが明らかになったのか。その点を簡単にまとめてみたい。


PC以外にも進出して,用途の広がりがアピールされたRealSense


 IntelのRealSenseは,3Dカメラモジュール「RealSense 3D camera」を搭載するPCが登場するなど,実用段階に入りつつある。基調講演の中では,このカメラを内蔵した2-in-1デバイスを使い,手のジェスチャーでPCを操作するといったデモが披露された。

基調講演で最も大きく扱われたのがRealSenseである(左)。右写真はキッチンで料理をしながらPCを操作するデモで,「RealSenseならジェスチャーでPCを操作できるから,汚れた手でPCを触らなくてもすみますよ」という内容だ
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 だが,基調講演で興味深かったのは,PCとRealSenseの組み合わせよりもPC以外のシステムにRealSenseを組み合わせた応用事例だ。たとえば,住宅のドアロックシステムにRealSenseを組み込んで顔認識用に利用すると,住人の顔を認識して鍵を開けるといったデモが披露された。
 世界的に人気が高まっている飛行型ドローン(小型無人飛行機)に,RealSenseを組み合わせたデモも興味深い。ドローンの機体上部に取り付けたRealSense 3D cameraで周囲にある物体との距離を認識することで,木や障害物を避けながら飛行したり,人間に近づくと避けるように動いたりといった動きを実現していたのだ。ドローンを安全に飛行させるのは極めて重要なことだから,そうした用途にRealSenseを応用しようというのは面白い取り組みといえよう。

ドイツのドローンメーカーであるAscending Technologies製のドローン「AscTec Firefly」上部に複数のRealSense 3D cameraを組み合わせたデモ機(左)。人間に近づくと避けるように動くので,周囲を囲んで宙に浮いたドローンを押し合うという,空中押し相撲とでもいったデモ(右)がステージで披露された
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 ゲーム分野での3Dカメラといえば,MicrosoftのKinectシリーズが真っ先に挙げられる。だが,Xbox 360またはXbox Oneの周辺機器であるうえ,PC用は開発者向けということもあってか,ゲームにこれを応用して新しい面白さを実現しようという流れはあまり見られないのが残念だ。Xbox One版のKinectを使った「Kinect for Windows V2」も発売されているのだが,あまり話題になっていない。しかし,RealSenseによって同種の機能を持ったシステムが広く普及するようになれば,ゲームを含むエンターテイメント用途への広がりも期待できるのではないだろうか。


ボタンサイズの超小型コンピュータ「Curie」でウェアラブル分野に挑むIntel


基調講演で披露されたCurie。これが実際に動くデバイスなのかどうかは分からないが,1円玉よりも小さいボタンサイズのモジュールにSoCや各種センサーを集積している
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 Krzanich氏による基調講演でもう1つの目玉となったのが,新しい超小型コンピュータ「Curie」だ。Intelは,2014年に開発ボード「Galileo」とSDカードサイズの超小型コンピュータ「Edison」という2種類の製品を発売しており,Curieはこれらに続く製品となる。
 ちなみに,Galileoは天文学者のガリレオ・ガリレイから,Edisonは発明家のトーマス・エジソンから名を取っていた。Curieもまた,「キュリー夫人」の名で知られる科学者のマリー・キュリーから名を取っているわけだ。

 Curieは,x86アーキテクチャを採用する組み込み向けSoC「Quark SE」をベースとしている。容量80KBのメインメモリと内蔵ストレージ用に容量384KBのフラッシュメモリ,そしてBluetooth LE対応通信機能や加速度センサ,ジャイロスコープといった機能を,大きいボタン程度のモジュールに組み込んでいる。

 IntelがCurieで狙うのは,「IoT」(Internet of Things,インターネットにつながる小型デバイス)の中でもとくにウェアラブルデバイスの分野である。眼鏡型デバイスや衣服に組み込めるサイズを実現することにより,現在は英ARMのアーキテクチャを採用することの多いウェアラブルデバイスにも,x86アーキテクチャを広げていこうというわけだ。
 基調講演では,サングラスメーカーとして名高いOakleyとの協業が発表され,Curieを使ったスポーツ用途のウェアラブルデバイスを開発するというプランが明らかにされている。

RealSenseを使ったウェアラブルジャケット。人の接近を検知して,振動に
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 Curieを使ったものではないが,ウェアラブルデバイスのデモとして,RealSenseをベースにした近接センサーを搭載する上着が披露された。これはIntelに勤務している視覚障がい者が開発に携わっているデバイスで,着用者の近くに人が近づくとそれを検知して,その方向を振動で知らせる機能を持つという。
 Curieをこうしたデバイスに組み込めば,センサーが取得した情報をBluetooth LE経由で他のウェアラブル機器に伝えて活用するといった使い方もできそうだ。

 ウェアラブル機器に使えるサイズの超小型コンピュータを使ったもう1つ面白い例も披露された。Nixie Labsという企業が開発した“空飛ぶウェアラブルカメラ”がそれだ。身につけているときには大きな腕時計といった見た目だが,腕から外すと小さなローターが4個付いたドローンに変形するので,それを自由に飛ばして写真を撮れるという,スパイ道具のような代物だった。
 ボタンサイズのCurieを使えば,これの制御ユニット部分をさらに小型化することも可能かもしれない。

ステージに上がった男性の左腕に(左),なにやら大きな腕時計のようなものが……。腕から外してバンド部分を広げると,小さなローターが付いたカメラ搭載ドローンに早変わり(右)。これでちゃんと自律飛行をするのだから大したもの。ちなみにドローンを掲げているのは,Nixie Labsの創設者でCEOのChristoph Kohstall氏
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 Intelの思惑どおりに,ウェアラブルデバイスやIoT分野全般でCurieが普及するかどうかは分からない。しかし,通信機能とさまざまなセンサーを備えた超小型コンピュータが低コストでたくさん量産される時代になれば,それを使って新しい遊びを考え出す人が出てくるだろう。こうした機器と連携した新しいゲームが登場して,我々を楽しませてくれる日がくることを期待したいものだ。

Intel at CES 2015(英語)

Curieに関する情報ページ(英語)


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