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印刷2010/07/16 00:00

レビュー

筐体の刷新で完成度を増した新世代モデル2製品

DHARMA TACTICAL MOUSE(DRTCM15)
DHARMA TACTICAL MOUSE(DRTCM12)

Text by fumio


DHARMAPOINT
DHARMA TACTICAL MOUSE(DRTCM15&DRTCM12)
メーカー:DHARMAPOINT(シグマA・P・Oシステム販売)
問い合わせ先:シグマインフォメーションセンター 0120-917-498
予想実売価格:8000円程度(※2010年7月16日現在,両製品とも)
DHARMAPOINT
写真左下がDRTCM15,右上がDRTCM12。ソールのデザインは共通ながら,センサー位置は大きく異なる。なお,ソールは換えが1セット付属
 シグマA・P・Oのゲーマー向けPC周辺機器ブランド「DHARMAPOINT」(ダーマポイント)は,本日,2010年7月16日付けで「DHARMA TACTICAL MOUSE (DRTCM15)」(以下,DRTCM15),1週間後となる23日には「DHARMA TACTICAL MOUSE (DRTCM12)」(以下,DRTCM12)と,2種類のゲーマー向けワイヤードマウスを発売予定だ。

 レーザーセンサーを搭載するDRTCM15と,光学センサーを搭載するDRTCM12。面白いのは「下2桁の1桁めは製品形状,2桁めはセンサーの世代をそれぞれ示す」というDHARMAPOINTの製品命名ルールに則って共通の新型筐体を採用しながら,両者でセンサー位置が異なるところ。後者のセンサーがごくごく一般的な前後左右中央付近に配置されているのに対し,前者では左メインボタン(=右手人差し指)のほぼ真下に配置されるという,特異な設計になっているのである。

 これまでも筆者は,センサー位置の違いがもたらす操作感の違いはマウス選びにおける重要な要素だと触れてきたが,こうして,同じ筐体を採用しながら異なるセンサー位置の製品が登場してきたというのは非常に興味深い。
 今回4Gamerでは,製品版サンプルをDHARMAPOINTから入手したので,DRTCM15については発売当日,DRTCM12は発売直前となるこのタイミングで,使用感をお伝えしたいと思う。

DRTCM15製品概要

DRTCM12製品概要



形状は「ミニIE3.0」で,かなりの持ちやすさ

どのような持ち方にもフィットするのがうれしい


DHARMAPOINT
 さて,まずは従来製品である「DHARMA TACTICAL MOUSE (DRTCM01/DRTCM02/DRTCM03)」(以下,DRTCM0x)から大きく変わった本体形状をチェックしてみよう。
 DRTCM15の開発コードネームは「Cutlass」(カトラス,反り身の短剣)とされているが,たしかに全体として曲面が多用された印象。ただ,曲面を多用したマウスというと,これまでは大型のものが多かったのだが,DRTCM15&12のサイズは実測67(W)×121(D)×45(H)mmで,小型とまではいかないものの,中型と呼べるくらいの大きさには収まっている。

DRTCM15とDRTCM02を並べてみた。小型で知られるDRTCM0xシリーズと比べると多少大きくなっているのと,左右対称デザインではなくなっていることなど,違いは少なくない
DHARMAPOINT DHARMAPOINT DHARMAPOINT

 重量はDRTCM15がケーブル込みで実測110g(※ケーブルを重量計からどかした参考値は92〜95g),DRTCM12が同112g(94〜97g)。DRTCM15とDRTCM12でほんのわずかに重量が異なる理由は分からないが,センサーユニットの重量差や,前者だと上面がさらさらした樹脂,サイドがザラ付きのある滑り止め加工がなされた樹脂を採用するのに対し,DRTCM12では上面,サイドともラバーコートされているといった表面加工の違い,あるいはその両方が影響している可能性はあるだろう。

2枚の写真はいずれも左がDRTCM15,右がDRTCM12。コーティングのほかには,ホイール周辺部の色が前者だと銀なのに対し,後者だと光沢のある黒だという違いもある。なお,5連のLEDインジケータは,最もホイールに近いものが赤→緑→青→紫→水→赤……と切り替わってプロファイルの状態を示し,残る4つは水色で光ってCPI設定を示すようになっている
DHARMAPOINT DHARMAPOINT

DHARMAPOINT
 そんなDRTCM15&12を初めて見た印象は,Microsoftの名機「Intellimouse Explorer 3.0」(以下,IE3.0)の小型版。重量もIE3.0だとケーブル込み158g(※ケーブル抜きの参考値で102g前後)なので,軽くなってもいる。
 手に持ってみてもその印象は変わらず,とくに,マウスを「つまみ持ち」したとき,右サイドの上面から底面にかけての膨らみが薬指に伝わる感覚は“いかにも”といったところだ。
 つまみ持ちだけでなく「かぶせ持ち」など,いろいろ持ち方を試してみたが違和感はなく,一回り小さくなった分,IE3.0よりむしろ取り回しやすくすら感じたほど。形状面における完成度は高い水準に達していると述べていい。

IE3.0との違いは,手首側から見て手前となる本体後方,左サイドにある膨らみと,左右メインボタン下の側面が細くねじれていく形状にある。この形状を採用したことで,つまみ持ち時は親指のフィット感が強く,かぶせ持ち時は薬指または小指を本体の下に潜り込ませて持ち上げやすくなるというメリットが感じられた
DHARMAPOINT DHARMAPOINT DHARMAPOINT

底面に向かって側面が狭まっているデザインを採用
DHARMAPOINT
 DHARMAPOINTがこだわったという「フットプリントの小ささ」も,操作感向上に役立っている。マウス本体と接地面が触れる面積を減らすことで,マウスを大きく動かしたときにマウスパッドからはみ出しづらくなるという触れ込みは理屈として分かりやすい。「パッドからはみ出るかな?」といった感覚でマウスを操作しても案外はみ出ないのは,底面積が小さいおかげだろう。見た目の大きさから想像されるよりもマウスパッドを広く使える印象だ。

4Gamerの比較用リファレンス「G5 Laser Mouse」(型番:G-5T)と並べてみたところ。ゲーマー向けマウスとしてDRTCM15&12が小さめであるとよく分かる(※ちなみにG5 Laser MouseとIE3.0はほぼ同サイズ)。また,底面に近づくにつれて収束していくようなデザインが,フットプリントの小型化につながっているのも見て取れよう
DHARMAPOINT DHARMAPOINT DHARMAPOINT

DHARMAPOINT
 DRTCM15&12では,DRTCM0xシリーズでその耐久性に少なからず不満が寄せられたケーブルにアップデートが入ったのもトピックといえそうだ。従来製品と比べて,より細く,網目のより細かな布巻き仕様になっており,なんらかの対策がなされていることが窺える。
 なお,両製品ではケーブルの付け根がマウスの中央からやや左メインボタン側へズレた位置にあり,おそらくDRTCM15でセンサーが左に寄っていることに合わせた変更ではないかと思われるが,この付け根の位置に関しては良いとも悪いとも感じられなかった。

左の写真で下がDRTCM15&12のケーブルだが,ご覧のように,DRTCM0x時代より細くなった。その一方,柔らかい布巻きタイプで抵抗感が少ないという利点は,従来製品を踏襲している。ケーブルにもともと違和感がないため,ケーブルの付け根が変わっても変化を感じられなかったのではないかと思われる
DHARMAPOINT DHARMAPOINT


ボタンの完成度にも不満なし

設定ツールは見た目が変われど内容は変わらず


DHARMAPOINT
 ボタン構成は,左右メインと,センタークリック&チルト機能付きスクロールホイール,左サイド×2。加えて,ホイールと5連LEDインジケータの間にCPI設定用のスイッチが用意されているが,これらも全体として十分な水準に仕上がっている。
 左右メインボタンは,最近のマウスで多用されている「本体シェルとの一体成形」型でなく,独立したタイプ。手首側から見て最も手前の部分であっても容易に押下可能だ。マイクロスイッチ的でカチカチとしたクリックには安定感がある。

ストロークの浅いサイドボタン。相当押し込まないと反応しなかったIE3.0のサイドボタンとは異なり,反応はかなり良い
DHARMAPOINT
 サイドボタンのクリック感は,「軽快」という言葉が似つかわしい使い勝手で,好感触。ただ,軽い力で押してしまったときにも反応しやすい嫌いもあり,“誤爆”には注意が必要だ。
 使ってみた限り,左サイド手前側の膨らみに親指をぺったり付けて持つと誤爆しやすかった。親指の先を立ててホールドするか,左右メインボタンの前後中央より奥側に親指の先が来るように持てば問題ないので,このあたりは意識する必要がある。

左から順番に,誤爆しない持ち方(1),誤爆しない持ち方(2),誤爆しやすい持ち方
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 チルト機能つきのホイールも安心して使える完成度になっている。横方向への入力にはある程度の力が必要なため,ホイールクリックやスクロール操作中に左右へ倒れてしまうようなことはなかった。ホイールクリックしながら上下へ回転させたときには意図せず横に倒れることもあったが,普通,こんな操作をすることはまずないので問題ないだろう。
 ちなみに,それでも心配な人のため,DRTCM15&12には,本体底面に「TILT」というスライドスイッチが用意されており,このスイッチを「OFF」に設定すると,本体内蔵のストッパーがチルト機能をハードウェア的に無効化してくれるようになっている。「OFF」にすれば左右チルトは使えなくなるので,そもそもチルトは使わないとか,日常的には使うがゲーム中は絶対に使わないという人にとっては役立つはずだ。

素材がゴムで,しかも黒いため,タイヤにしか見えないデザインのホイール表面。スクロール時は十分な摩擦があって指が滑ることはないが,左右に倒す場合,ホイールに載せた指の摩擦で倒そうとすると滑ってしまうのは仕方ないところか。チルトを使うときは側面を押して倒すようにしよう。本文で触れているとおり,本体底面のスライダーから,チルト機能は有効/無効化が可能
DHARMAPOINT DHARMAPOINT

ダーマコントロール2
DHARMAPOINT
 ところで,DRTCM0xシリーズといえば,ドライバレスで動作すると同時に,専用の設定ツール「ダーマコントロール」から,機能の割り当てやリフトオフディスタンスの調整などを細かく行えるのが特徴だった。この点がDRTCM15&12でどうなったかというと,基本仕様は同じ。ただし,ダーマコントロールは,UIを一新した「ダーマコントロール2」へと進化を果たしている。
 ドラッグ&ドロップ式で操作するというユニークな仕様や,設定内容は基本的にマウス内蔵のフラッシュメモリへ即時書き込まれて反映される仕様は慣れるまで違和感があったものの,ぱっと見の分かりやすさは,初代からずいぶんと改善した印象だ。

SCRIPT SETTINGタブでは,実際の操作を記録する以外にも,バーチャルキーボードを用いた編集も可能。各ペイン間でドラッグ&ドロップすることによりスクリプトの保存や読み出し,削除が可能だ
DHARMAPOINT
 ダーマコントロール2には「BUTTON SETTING」「SCRIPT SETTING」「CPI SETTING&TOOL」というタブが用意されており,BUTTON SETTINGでは“ボタン全部”,すなわち,左右メインボタンとセンタークリック,上下スクロール,CPU設定変更スイッチの計“11ボタン”に機能を割り当てられる。ただし,左右チルトとCPI設定の変更機能はほかのボタンに割り当てられないといった細かな制限はあり,100%自由というわけではない。

 単一キーを割り当てる場合でも,SCRIPT SETTINGから「単一キーの押下」というスクリプトを作成し,それをボタンに設定してやる必要があるのは,初代ダーマコントロールと同じだ。

BUTTON SETTINGタブ(左)。5つのプロファイルには対応する色があり,マウスの本体底面に用意された[MODE]ボタンを押すごとにCPI変更ボタン脇のLEDインジケータが色を変え,どのプロファイルで動作しているのかをユーザーに伝えてくれる仕様だ。また,プロファイル名右下の[…]ボタンを押すと,任意のアプリケーションとプロファイルを一対一で結びつけ,当該アプリケーションが起動したとき,自動的にプロファイルが変わるようにもできる
DHARMAPOINT DHARMAPOINT

CPI SETTING&TOOLタブでは,X/Y軸別々のCPI設定やレポートレート,センシティビティ,リフトオフディスタンスの調整が行える
DHARMAPOINT
 CPI SETTING&TOOLタブでは,CPI,レポートレート,センシティビティ,リフトオフディスタンスの調整が可能だ,CPIはDRTCM15の場合90〜5040の範囲を90刻み,DRTCM12の場合200〜3200の範囲を100刻みでそれぞれ設定可能(※DRTCM12の場合,ハードウェア的には1600CPIまでの対応で,1700CPI以上はソフトウェアエミュレーション)。レポートレートは両製品とも125/142/166/200/250/333/500/1000Hzのなかから選択できる。
 リフトオフディスタンスの調整を行う「LIFT ADJUSTMENT」については後述するが,ともあれ,CPI SETTING&TOOLタブの内容は全プロファイルで共通だ。プロファイルごとに異なるCPIやレポートレート設定を行ったりはできないので,この点は押さえておきたい。


センサーの追従性はまずまず合格点

前衛的なDRTCM15のセンサー位置は一長一短か


 さて,冒頭で述べたとおり,DRTCM15が搭載するレーザーセンサーは,本体左前方へ“極端に”寄っている。
 センサーが前方に寄ると,円運動の支点である手首や肘から,末端であるセンサーまでの距離が伸びるため,同じ腕の振り方をした場合でもセンサーの移動距離が長くなり,操作感覚が変わってくる。これが肩や肘からの距離であればまあ誤差と言える範囲なのだが,手首からの距離となると影響は小さくないのだ。
 ともすれば,手首支点での操作時のみセンシティビティ設定を上げたかのような状態になるので,慣れないうちは照準の動きに混乱してしまい,手首の動きに頼りきったaimになることもある。そういった面からとっつきやすさについて述べるなら,センサーが中央にあるDRTCM12に軍配は上がる。

写真下がDRTCM15,上がDRTCM12だが,前者のセンサーはかなりユニークな場所に置かれている。DHARMAPOINTによれば,人差し指の直下,かつ,親指の面の延長上になるよう意図されているらしい。正直なところ,前方へ寄っていることが生む違いははっきり分かるのだが,左に寄っていることの意義はあまり感じ取れなかった。数か月単位で使い込めば変わるのだろうか?
DHARMAPOINT
 一方,センサーが前にあると,手首の動きだけでより広い範囲をaim可能になったり,肘や肩支点での操作を手首で微調整するときにその“幅”が広がったりするので,操作感の違いに慣れさえすれば,逆に強力な武器となり得るのも確かだ。とくに,マウスを深めに握る(=支点とセンサー間の距離が短くなる)持ち方の場合は,微調整できる幅が狭くなりがちなので,センサーが前方に寄っていることで,適切な幅に戻ることも大いに考えられる。
 実際,かぶせ持ち派である筆者の場合,センサー位置を意識して,肩/肘支点の操作と手首支点の操作をうまく使い分けると,オールレンジで対応できるようになるというメリットが得られた。とくに,こちらの不意を突くような相手の動きに対し,フリックショットで合わせられるチャンスが増した印象だ。

 もっとも,相応にクセがあるのは間違いない。DHARMAPOINTの英断は尊重するが,DRTCM15とDRTCM12,どちらのセンサー位置がいいのかはプレイヤーそれぞれの判断にお任せするほかないだろう。

 ……センサー位置に関する言及を終えたところで,今回も表1に示したテスト環境で,2製品の特性をチェックしてみたい。なお,センサーのスペックは,DRTCM15がトラッキング速度150IPS,フレームレート11750fps,最大加速度30Gで,DRTCM12が同40IPS,6400fps,15Gだ。命名ルールから想像できるように,DRTCM12が搭載するセンサーのスペックは,「DHARMA TACTICAL MOUSE OPTICAL(DRTCM02)」と同じである。


 テストに当たっての基本設定とテスト方法は下記のとおりだ。

●DRTCM15の基本設定
  • ファームウェアバージョン:34
  • ダーマコントロール2バージョン:2.16
  • トラッキング解像度:5040CPI
  • レポートレート:500Hz
  • そのほかダーマコントロール2設定:LIFT ADJUSTMENT設定から「リフト機能をカット」(※それ以外はデフォルトのまま)
  • Windows側設定「マウスのプロパティ」内「速度」スライダー:中央
  • Windows側設定「ポインタの精度を高める」:オフ

●DRTCM12の基本設定
  • ファームウェアバージョン:35
  • ダーマコントロール2バージョン:2.16
  • トラッキング解像度:1600CPI(※ハードウェアのネイティブCPI)
  • レポートレート:500Hz
  • そのほかダーマコントロール2設定:LIFT ADJUSTMENT設定から「リフト機能をカット」(※それ以外はデフォルトのまま)
  • Windows側設定「マウスのプロパティ」内「速度」スライダー:中央
  • Windows側設定「ポインタの精度を高める」:オフ

●テスト方法
  1. ゲームを起動し,アイテムや壁の端など,目印となる点に照準を合わせる
  2. マウスパッドの左端にマウスを置く
  3. 右方向へ30cmほど,思いっきり腕を振って動かす「高速動作」,軽く一振りする感じである程度速く動かす「中速動作」,2秒程度かけてゆっくり動かす「低速動作」の3パターンでマウスを振る
  4. 振り切ったら,なるべくゆっくり,2.の位置に戻るようマウスを動かす
  5. 照準が1.の位置に戻れば正常と判断可能。一方,左にズレたらネガティブアクセル,右にズレたら加速が発生すると判定できる

 テストに用いたゲームタイトルは「Warsow 0.5」。本テストにおいて,ゲーム内の「Sensitivity」設定は,「180度ターンするのに,マウスを約30cm移動させる必要がある」という,マウスに厳しい条件,具体的には0.17(5040CPI),0.6(1600CPI)を用い,読み取り異常の発生を分かりやすくさせている。
 そして,DRTCM15とDRTCM12の両製品のテスト結果が表2,3だ。

「相性の程度」は,高速/中速/低速操作において問題がなかったか,あったとすればどういう問題が生じたかを示した項目。○は「問題なし」,△は「基本的に問題ないが,まれにおかしな動作が見られる」,▲は「ポインタの移動中,異常な動作が高確率で見られる」,×は「使い物にならないレべルの異常が発生する」ことをそれぞれ示す。なお,ここでいう「異常」とは,「動作中にポインタが反応しなくなる」「ポインタがあらぬ方向へ飛んでしまうような動きをする」「動かす速度によってマウスの実際の移動距離と画面上でのポインタの移動距離が変化する」のいずれかをもってそう判断している

 DRTCM15は,イマドキのレーザーセンサー搭載ゲーマー向けハイエンドマウスらしく,追従性,マウスパッドとの相性とも,非常に高い。「明らかに実用では使わない速度」で高速に動かしたときに,わずかながら加速のような挙動が見られたのも,これまでに登場したいくつかの製品と同じだが,心配するほどのものではない。

 一方のDRTCM12も,光学センサー搭載マウスに求められる“普通の”使い方をする限り,問題はない。表で▲を付けたマウスパッドだと,かなり高速に振り回したとき,ポインタ飛びや強めのネガティブアクセルが見られたので,少しでもリスクを減らしたいローセンシティビティのユーザーは慎重にパッドを選んだほうがいいかもしれないが,その程度である。

DRTCM15は5040CPI,DRTCM12は1600CPI設定で,それぞれ「ペイント」に線を引いてみた結果。直線補正の有無についてDHARMAPOINTはとくに言及していないが,前者はなく,後者はあるような印象だ。なお,DRTCM12でソフトウェアエミュレーションによる3200CPI設定を行うと,最小の移動量が2ピクセルになった
DHARMAPOINT DHARMAPOINT

 なお,DRTCM0x時代にアップデートで実装されたリフトオフディスタンス調整機能は,DRTCM15&12のいずれにおいても利用可能だ。
 先ほど述べたとおり,今回のテストに当たっては「リフト機能をカット」を選択しているため,表2,3における「反応しなくなる高さ」のデータは,あくまでも無効化したときのもの。ダーマコントロール2を使えば,DRTCM15は0〜785の範囲,DRTCM12は0〜8000の範囲で,自由に設定できるようになっており,リフトオフディスタンスは短くすることも長くすることも思いのままである。

DHARMAPOINT
 筆者が試したところでは,表中でリフトオフディスタンスが1円玉2枚,もしくは3枚になっている場合でも,調整次第で1枚未満に収めることが可能だった。ただ,必要以上に設定値を低くしすぎると,普通にマウスを動かすだけでも読み取り異常が発生したり,最悪,ポインタがまったく動かなくなり,もう1台別のマウスを接続してスライダーを再調整したりしなければならなかったりするので,この点は十分注意してほしい。


持ち心地,センサーとも良好で,おすすめ

表面の質感とセンサー位置で選ぶのも一計か


製品ボックス
DHARMAPOINT
 IE3.0を一回り小さくした感じの形状で持ち方を選ばず,軽く,センサーの追従性も現実的な使い方をする限り問題なし。ボタンなどの品質や,ゲームと関連した設定項目にも妥協の跡はないなど,DRTCM15&12は,全体的に高水準でまとまった製品という印象だ。両製品とも予想実売価格は8000円前後で,気軽に購入できるかというと微妙な価格ではあるものの,マウス選びに迷い,「ままよ」と買ってしまっても,後悔することはないと思う。
 ハイセンシのプレイヤーは迷わずDRTCM15だろうが,そうでなければ,両サイドの加工と,センサー位置の違いだけでどちらを買うか決めてしまってもいいくらいである。

DRTCM15(左)とDRTCM12(右)のコーティングをクローズアップしたもの。表面加工の滑り止め加工は両製品でまったく異なる
DHARMAPOINT DHARMAPOINT

 ……これまでDRTCM0xシリーズ,そして「DHARMA OPTICAL MOUSE(DRM26)」と,小型かつ左右対称形状の路線を歩んできたDHARMAPOINT。だが,その実績を捨てて異なる筐体を採用してきた今回のDRTCM15&12が,これまでで一番良いと断言できるレベルで仕上がっているのには,正直,少し驚いている。一言でまとめるなら,両製品ともお勧めだ。
  • 関連タイトル:

    DHARMAPOINT

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