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印刷2007/10/18 22:00

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PCMark Vantage

発売元:Futuremark

Text by 佐々山薫郁


 Futuremarkは,PCシステム総合ベンチマークソフト「PCMark」の最新版,「PCMark Vantage」を発表した。これまでの西暦下二桁表示に代わり,Vantage(優位性)という名の与えられた新作は,同社初の「Windows Vista」専用ベンチマークソフトとなる。
 PCMark Vantageは,ホームエンターテイメントPCからノートPC,ワークステーション,ゲーム用PCに対応するという,ハードウェア性能テストスイートだ。Windows Vista環境でのPCの日常的な用途における総合的なPCシステム性能を計測できると,Futuremarkは主張している。

 さて,PCMark Vantageに用意されるのは,「Basic」「Advanced」「Professional」,計3種類のエディションだ。

ダウンロード&インストールしたPCMark Vantageを起動すると,レジストコードの入力画面が開く。ひとまず無料で実行したい場合は[TRIAL]ボタンを押そう
 Basic Editionは,「PCMark Suite」と呼ばれる6項目のテストを行って総合スコアを取得できる,最も基本的なエディション。Advanced EditionはPCMark Suiteの6項目について,それぞれより詳細なテストを実施できるほか,HDD性能を計測できる「HDD Suite」テストが可能になり,さらにテストに際して細かな設定を行えるようになる。最後のProfessional Editionは,その名のとおり商用利用が可能なエディションで,Advanced Editionの全機能に加えて商用利用に向けた機能が追加されるが,4Gamer読者のほとんどにとって,意味があるのはBasic/Advanced Editionの二つだろう。インストールファイルは共通で,入力するレジストコードによって,利用できる機能が変わる仕様だ。

右上の画面の続き。体験版専用のコード発行ページが開くので,有効なメールアドレスを入力し,bot避けのキーワードを入力して[submit]。「Trial key successful created!」と表示されたら,メールソフトを立ち上げて,コードが届いたのを確認しよう
 ポイントは,「3DMark06」などとは異なり,Basic Editionも有料であること。本文末に示したリンクからファイルを入手し,インストールして実行すると分かるのだが,無料で行えるのは,Basic Editionの体験版「Basic Trial Edition」のみ。これは1回だけBasic Editionとして動作させられるというもので,個人ユーザーが継続利用したい場合は,Futuremarkのサイトで6.95ドル払ってBasic Editionに,あるいは19.95ドル支払ってAdvanced Editionにアップグレードする必要がある。

 というわけで,今回はBasic Trial Editionについて述べるが,PCMark Suiteに含まれる6項目は,下に示したとおりだ。1項目当たり2種類のテストが用意されるが,CPU+GPUといったように,基本的にはいずれのテストでも,複数のハードウェアコンポーネントの組み合わせがテスト対象となるようだ。

  1. Memories 1:拡大/反転/回転といった高解像度画像の処理&画像ファイルのインポート
  2. Memories 2:VC-1形式の高解像度ムービーをWMV9形式にトランスコード
  3. TV and Movies 1:VC-1形式の高解像度ムービーを再びVC-1形式へトランスコード(バックアップ)&SD品質のコメンタリ付きとなるVC-1形式のHD DVD再生
  4. TV and Movies 2:Windows Media CenterからのHDDアクセス&HDコンテンツ付きVC-1形式HD DVDの再生
  5. Gaming 1:データの解凍&GPUによるゲームの3Dグラフィックス処理
  6. Gaming 2:ゲームにおけるCPUの処理&同HDDの処理
  7. Music 1:Webページのレンダリング,MP3形式→WMA形式のサウンドファイルトランスコード&HDDからWindows Media Playerへ音楽ファイルを追加
  8. Music 2:WAVE形式→WMA Lossless形式へのトランスコード
  9. Communications 1:データの暗号化,データの圧縮&Windows Mailのコピー
  10. Communications 2:Webページのレンダリング,データの暗号解読&Windows DefenderによるHDDスキャン
  11. Productivity 1:テキスト編集
  12. Productivity 2:Windowsのファイル検索,Windows Mailの検索,Webページのレンダリング&HDDからのアプリケーション読み出し

ゲーム関連のテストだけでなく,ほかのテストにもちらほらと名前が出てくる「Alan Wake」。意味深だが,果たして……
 どちらかというと,高解像度コンテンツを始めとする,いわゆるマルチメディア系のテストが多めの印象を受ける。マルチコアCPUが有利ともいえそうである。
 明確にゲームと位置づけられた「Gaming」に関していうと,純然たる3Dテストではなく,HDDの性能に重きが置かれているあたり,やはりシステム性能というか,全体的な体感速度が重視されている気配。「Gaming 1」で3DMark06のデモシークエンスを流用しているPCMark Vantageだが,このあたりで一線を画しているものと思われる。

テスト実行中の様子。3DMarkと比べると格段に地味である。ちなみにGaming 1に出てくるシークエンスは,おそらく3DMark06のGaming Test 2と同じもの

PCMARKSなど,スコアはORBに表示される。ちなみに,Athlon 64 X2 6400+/3.2GHz,メインメモリ2GB(PC2-4300 DDR SDRAM 512MB×4),GeForce 7600 GSという,手元にあったパーツで組んだ32bit版Windows Vista Ultimateマシンだと,スコアは3270だった
 なお,テスト終了後は,オンラインベースの「ORB」(Online Result Browser)を使って,スコアを確認することになる。このあたりは最近の3Dmark06と同じなので,とくに問題はないはずだ。ORBでは「PCMARKS」という総合スコアをチェックでき,全世界のユーザーのなかで,自分のPCがどのあたりにいるのかを確認できる。また,「ADVANCED RESULTANALYZER」を利用すれば,似たようなスコアを出している人がどういったハードウェアを使っているのか,といったところまで見比べられる。
 Windows Vista専用なので,対象となる読者は限られてしまうが,Vistaユーザーは,一度試してみてはどうだろうか。


●参考:各エディションの主な仕様と価格

  • Basic Trial Edition:Basic Editionを1回に限り実行可能な体験版[無料]
  • Basic Edition:総合スコアを計測する基本テストのみ実行可能[6.95ドル]
  • Advanced Edition:HDD Suiteテストおよびテストの詳細設定変更機能追加。総合テストのほか,各テストを個別にも実行可能[19.95ドル]
  • Professional Edition:Advanced Editionの全機能に加え,商用利用に向けた機能を追加[495ドル]

PCMark Vantage Build 1.0.0(including November07 hotfix)


 日本時間2007年11月30日に,2007年11月版HotFixを含んだ最新版がリリースされた。詳細はニュース記事に詳しいので,ぜひチェックしてほしい。なお,本バージョンは従来のBuild 1.0.0とベンチマークスコアの互換性が保たれている。

<<免責事項>> ■本記事の内容および攻略,インストール,操作方法などについての質問は,一切お受けしておりません ■体験版ファイルを使用したことによる損害やトラブルに関しては,一切責任を負いません。取り扱いは,自己の責任の範囲内で行ってください ■当サイトに掲載したゲーム画面および文章の,無許諾での転載は固くお断りいたします

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