Paradox Interactiveが制作するヨーロッパ・ユニバーサリスシリーズの最新作，「Europa Universalis: Rome」。その待望のデモ版を4GamerにUpした。ローマ帝国が勃興しつつある古代を背景に，プレイヤーはローマや周辺国/地域の指導者となり，自らの領土を広げるべく他国との外交を展開し，ときには戦争に打って出るのである。

　デモ版では，ローマもしくは地中海を挟んだ対岸の国カルタゴ，いずれかの指導者となってのシングルプレイが楽しめる。
　ローマはイタリア半島全域とシチリア島，サルデーニャ島，コルシカ島などを領有し，カルタゴは北アフリカの地中海に面した一帯を領している。時まさに第二次ポエニ戦争の真っ只中という状況だ。
　ゲームがスタートすると，一定時間ごとに領土から税収があがり，戦争の結果などがウインドウで次々表示される。プレイヤーがすべきことはたくさんあるが，迷っている暇はない。なぜなら戦争状態となっている相手は，次々と軍団を送りこんでくるため，うっかりしているとあっという間に領土を蚕食されてしまうからだ。そんなわけで，プレイ中はたいへん忙しい。
　軍団はマップ上に兵士の姿をしたユニットとして置かれ，移動や戦争を指示すると，その場所までチョコチョコと移動しては，相手軍団に襲いかかっていく。このあたりはいかにも箱庭ゲーム風だ。

　プレイヤーが選択できるのはローマとカルタゴだけだが，それ以外にも西ヨーロッパ全土にある数十の国がコンピュータAIの操作によって独自の動きをしている。目の前の戦争だけに気を取られていると，背後から別の勢力に攻め込まれかねないので，視野を広く持った戦略が必要となるのだ。
　なお，本デモ版にはチュートリアルが付属していないので，前作までのシリーズを知らずにいきなりプレイするのはかなり困難であるような気がする。「こちら」で「ヨーロッパ・ユニバーサリスIII ナポレオンの野望」を肴にした連載を行っているので，まあなんだったら参考にしていただきたい。

「Europa Universalis: Rome」公式サイト

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