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印刷2008/09/19 22:09

インタビュー

[AGDC 08#09]月額制か基本料金無料か。オンラインゲーム開発者が繰り広げるトークバトル

マット・フィラー氏(左)とジョシュア・ホン氏(右)
 Bethesda Softworksの関連会社,ZeniMax Studios Onlineを率いるMatt Firor(マット・フィラー)氏が,「Subscription vs. Free-to-Play」(月額制か基本料金無料か)というパネルディスカッションに出席した。
 迎え撃つのは,北米で「Global Mu Online」(邦題 ミュー 奇蹟の大地)や「WarRock」などの韓国製オンラインゲームを数多くサービスしているK2 Networkの社長を務める,Joshua Hong(ジョシュア・ホン)氏だ。

 ちなみに,ホン氏が韓国人であることと,扱っているゲームの傾向から間違えられがちだが,K2 Networkは2001年にカリフォルニアで発足したアメリカの会社だ。2007年には「Gamers First」という英語圏/トルコ語圏向けポータルサイトを立ち上げている。

[AGDC 08#09]月額制か基本料金無料か。オンラインゲーム開発者が繰り広げるトークバトル
K2 Networkは,サービス中のオンラインゲームをまとめて2007年に「GamersFirst」というポータルをローンチした。最近では欧米産のゲームも扱う,ドイツのACONY Gamesが手がけるFPS「Parabellum」の販売権を獲得した
 討論の口火を切ったのはフィラー氏で,「多くの部分で,私が真実だと思うことを話します」とかなり大人しい口調で始めた。「そもそも月額制は,Ultima Onlineを開発したElectronic Arts(Origin)が,いくら徴収すればいいのか分からずに,ある意味適当に$9.99という値をつけたのが始まりと言われています。それが,やがて“どこまでいけるか”を試すために$14.99となり,定着してしまったのです。最近,MMORPGに大きな盛り上がりがないのは,値段に問題があるのかもしれない」と話し,MMORPGのパブリッシャが持つビジネス戦略の問題点を指摘した。

 ホン氏は,フィラー氏の発言を受けて「業界に入る前から,良いゲームも悪いゲームも同じ値段に設定されていたのに疑問を感じていた。MMORPGやオンラインゲームも同じで,消費者が支払いたいと思う価格にするのが理に適っているはずだ」と答えた。さらに,「月額制のMMORPGをプレイする層がここ10年でほとんど変わっていないのに対し,支払い価格が柔軟な基本料金無料は,より若い層を取り込んでいる。これは,ビジネスとしての将来性を考えるうえで,重要な要素だ」コメントした。

 基本料金無料のほうが将来性があるように聞こえるが,ホン氏によると,「最初の数か月で,アカウント総数の5%から10%がアイテムなどに投資してくれれば良いサービス。それ以下なら長期的な戦略は組めない」と語っており,それなりにシビアな世界なのである。また,子供達がお金を使い過ぎてしまうという問題もあるだろう。

[AGDC 08#09]月額制か基本料金無料か。オンラインゲーム開発者が繰り広げるトークバトル
これは,ZeniMax Online Studiosの公式サイトだ。現在,未発表のMMORPGを制作しているが,その内容はまったく明かされていない。ちなみに,Bethesda SoftworksはZeniMax Mediaの傘下であり,ZeniMax Online Studiosとは兄弟分である
 これに対してフィラー氏は,「月額制のゲームは,すべてのプレイヤーがお金を払っており,全員を対等に扱うのが前提だ。一方で,基本料金無料のゲームは,お金をつぎ込んだ特定の人が,より良いサービスを受けられるようになっている。これはゲームとしていかがなものだろう」とコメントした。大勢のプレイヤーが競う要素もあるゲームで,払った金額によってサービスに差がつくというのは,北米の顧客心理に沿うものではないということだろう。
 さらにフィラー氏は,「アメリカでも基本料金無料に需要があるというのは証明された。だが,結局は値段にあったゲームを提供できるかどうかにかかっている」と続けた。

 「Age of Conan: Hyborian Adventures」「The Lord of the Rings Online: Shadows of Angmar」が健闘しているとはいえ,1000万以上の登録者がいる「World of Warcraft」の牙城を崩すゲームはいまだに生まれていない。これに関しては「ビジネスとして,今後もさまざまな試みがMMORPGの中でも行われていくはずだ。World of Warcraft以上の人気を得るゲームは,ここ2〜3年のうちに登場してもおかしくない」とフィラー氏はコメント。これまで多くのMMORPGが失敗したのは,「途中で開発資金がなくなったり,延期が許されなくなったから」なのだという。

 フィラー氏が所属するZeniMax Online Studiosは,「The Elder Scrolls IV: Oblivion」で大成したBethesda Softworksにあやかり,その名前を冠したオンラインゲームを開発しているという話がある。
 これが本当だとすれば,パッケージゲームの成功をMMORPGに生かしたBlizzard Entertainmentを模した動きだ。豊かな開発資金をバックに,多くの開発者をつぎ込み,時間をかけて制作されたMMORPGだけが,成功の切符を手にするのかもしれない。
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