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日本チーム“VeliaS”が参加した「カウンターストライクオンライン」の世界大会「CSOWC 2015」をレポート
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印刷2015/11/09 17:00

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日本チーム“VeliaS”が参加した「カウンターストライクオンライン」の世界大会「CSOWC 2015」をレポート

 2015年11月6月から8日にかけて,「カウンターストライクオンライン」(以下,CSO)の世界大会「Counter-Strike Online World Championship 2015」(以下,CSOWC 2015)がインドネシアのジャカルタにて行われた。本稿では,日本代表チーム「VeliaS」の戦いを中心とした世界大会の模様と,終了後に関係者へ行ったインタビューをまとめてお届けする。

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【関連記事】「カウンターストライクオンライン」の世界大会がインドネシアで開催中。日本代表チームVeliaSからのコメントを紹介



日本出場チーム“VeliaS”の戦い


 それでは,日本から出場したチーム“VeliaS”の,予選グループAにおける各試合を順番に見ていこう。
 第1試合の対戦チームは,本大会では優勝候補の一角とされている中国の「NEW4」。マップは「インフェルノ」で,VeliaSがカウンターテロリスト(CT,防衛)側でスタートした。
 インフェルノはCT側が有利とされるマップだが,前半はテロリスト(TR,攻撃)側のNEW4が破竹の勢いでラウンドを取っていく。CT・TRの攻守が交代してからの後半では,VeliaSが意地を見せて14-3から14-8まで連取するものの,16-8のスコアで敗れてしまった。

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 続いての第2試合の対戦チームは,インドネシアの「Famous」。本大会は主催国がインドネシアということで,同国チームの各試合はメインスクリーン上で公開されていた。言うまでもなく会場を訪れたジャカルタ市民の歓声はFamousに向けられており,VeliaSにとっては完全にアウェーな状態での試合だ。

 マップは第1試合と同じくインフェルノで,日本はTRでスタート,序盤は日本が勢いを見せ,3-0,5-0とスコア差が広がっていく。Famousの選手が次々と倒されていく様がメインスクリーンに映しだされてると,観客席は次第に静まり返り異様な雰囲気となっていった。
 しかしFamousも追い上げを見せ,スコアを逆転し6-9で前半を折り返す頃には,観客席も一気にヒートアップ。観客からの後押しも受けたのか,Famousの勢いは後半に入っても衰えず,7-16のスコアでFamousの勝利となった。

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 第3試合の対戦チームはベトナムの「Revotch」。マップは「ダスト2」で,日本はTRでスタート。第2試合の終了時点でVeliaSは2敗ということで,予選グループ敗退が決定しており,各選手は意気消沈していたかもしれない。後ろから様子を見ていても,第1試合と較べてお互いに出す声にも張りがなかったように感じた。
 試合展開としては,Revotchが10-5のリードで前半を終了し,攻守交代しての後半でもVeliaSは挽回できず,16-8で敗退。「CSOWC 2015」におけるVeliaSの戦績は,0勝3敗という形で幕を下ろした。

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決勝戦は中国・韓国による強豪同士の顔合わせに


 2日間のグループ予選を勝ち抜き決勝トーナメントへと駒を進めたチームは,グループAが「NEW4」(中国)と「Revotech」(ベトナム),グループBが「project_kr」(韓国)と「GoldenLuch」(インドネシア)。そして決勝戦は,NEW4とproject_krというプロチーム同士の顔合わせとなった。

 ちなみに関係者による下馬評でも,NEW4とproject_krの両チームがほかを圧倒していた。中国はCSOのプレイヤー人口がダントツに多く,その代表となるNEW4は,一昨年に上海で行われた世界大会「CSOWC 2013」で準優勝を収めている。かたやproject_krは,「Counter-Strike 1.6」において世界に名を轟かせたプロチーム「WeMade Fox」の選手達が集まっており,こちらは昨年にソウルで行われた「CSOWC 2014」の準優勝チームだ。

 そんな強豪同士がぶつかりあう決勝戦は,オリジナル(爆弾解除)を2本先取したチーム側が優勝となる。決勝戦第1試合(マップは「ヌーク」)では,project_krが10-5のリードで前半を折り返すが,NEW4は10-6からの5ラウンド連取で逆転。その後は一進一退の攻防が続き,最終的には16-14の僅差でNEW4が制した。
 続く決勝第2試合(マップはインフェルノ)では,project_krが10-8のリードから6ラウンドを立て続けに獲得。16-8で勝利した。

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 1勝1敗で迎えた第3試合のマップは「トスカーナ」で,NEW4がCT,project_krがTRでスタート。project_krは15-11で優勝に王手をかけたが,そこからNEW4が粘りを見せ15-15の引き分けになった瞬間,会場内の盛り上がりは最高潮に。決勝戦の行方は延長戦へともつれ込んだが,最後はproject_krが4-2で勝利。2015年におけるCSO No.1チームとなり,優勝賞金の2万5000ドルを手にした。

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世界大会を終えたVeliaSの選手と日本監督にインタビュー


 大会終了直後に,VeliaSの各選手にコメントを聞くことができた。また,日本チーム監督を務めたCSO運営チームの谷 英明氏にも,今後の展開などについて別途話が聞けたのでまとめて紹介しよう。

4Gamer:
 「CSOWC 2015」お疲れ様でした。まずは日本チームの3試合をあらためて振り返って,感想はいかがですか。

weazy選手:
 昨年の「CSOWC 2014」では予選グループ敗退という結果で,あの悔しさをバネにこの1年間頑張ってきました。国内大会の「CSOJC 2015 SUMMER」を迎える頃には,多少成長できたかなと思っていたのですが,今回の世界大会では再び打ちのめされた思いです。他国のチームが強いというだけでなく,自分たちのプレイを振り返っても未熟さを痛感させられましたね。

Noddy選手:
 試合時の環境が,これまで参加した大会とは大分違っていて,いつも通りのプレイが実現できませんでした。会場内のスピーカーが大音量でヘッドセットから音がほとんど聞こえず,チーム内で連携がうまく取れなかったり,足音の方向が分からないなど判断を誤ってしまう場面も多々ありました。他国のチームも同じ環境なので言い訳にしかならないのですが,自分たちの力を100%出しきれたかと聞かれると,やはり悔いが残りますね。

tatuooo選手:
 大きな声を出すことに集中せざるを得ず,国内大会では十分に行えていた細かい報告や指示が,本大会では全然できていませんでした。また,各々のメンバーが状況をきちんと把握できず,各々が状況判断するVeliaSのスタンスが裏目に出た形です。

4Gamer:
 後ろから見ていても,選手にとっての環境はお世辞にも良いとは言えませんでしたね。スピーカーのほかにも,試合前に練習できる環境がなかったり,PCのセッティングすら慌ただしかったです。

weazy選手:
 でも,世界大会という大舞台では,どんな環境でも普段通りの実力を出し切ることができなければ到底勝てないのも事実なんです。

tatuooo選手
 昨年にソウルで行われた世界大会「CSOWC 2014」では,選手には防音が施されたブースが用意されていたり,ホテルの部屋にも練習用のPCが設置されていたりと,いま振り返るとしっかりとした環境が用意されていたんだなと思います。
 それだけに,今回のあの環境でスーパープレイを繰り出せるproject_krやNEW4の選手に対しては,あらためてすごさを感じましたね。

neth選手:
 自分としてはプレイの未熟さを感じています。個人技も足りていないし,それならば仲間同士がカバーで補う必要があるものの,それも遅かった。自分たちが獲得できたラウンドも,誰かが良いプレイをしてもぎ取ったというより,相手チームのミスに乗じてたまたま取れたような印象が残っています。今回の3試合を振り返っても,自分たちが世界大会の土俵に立てている気はしないですね。

Woqty選手:
 自分自身は,世界大会の大舞台でもリラックスしたプレイができるよう意識していて,その点では昨年の大会より進歩していたと思います。しかし,第3試合ではリードしている状況でも甘えたプレイで逆転されてしまうなど,振り返ると反省点が多々ありますね。

4Gamer:
 VeliaSの今後の活動に注目しているCSOプレイヤーも多いかと思いますが,そのあたりについてはいかがでしょうか。

tatuooo選手:
 正直,いまは先のことまで考える余裕はないですね。帰国後は「CSOJC 2015 FINAL」が控えているので,一段落したあとにほかのメンバーと相談したいと考えています。

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2016年は国内大会を4回に増やす予定


4Gamer:
 本大会を振り返っての感想をお願いします。

CSO 日本運営チーム 谷 英明氏(以下,谷氏):
 中国と韓国は別格の強さでしたが,それ以外のチームはVeliaSと同格だと感じました。グループAはNEW4という飛び抜けたチームがいたものの,決勝トーナメントの出場枠はもう1つ残されていたので,これに期待していたのですが……。3連敗という試合結果は非常に残念です。

4Gamer:
 VeliaSは国内大会で3連覇を成し遂げており,世界大会にも2度めの挑戦でしたが,惨敗となってしまいました。今後,日本のCSOプレイヤーが世界の舞台で戦っていくために,何が必要なのでしょうか。

谷氏:
 運営としては,よりイベントを盛り上げて,大会に出場する機会を増やしていく必要性を感じています。2015年の「CSOJC」は,WINTER,SUMMER,FINALと,計3回の開催となりましたが,2016年は4回に増やしたいですね。VeliaSもそうだと思うのですが,オリジナルモードをストイックにプレイする人にとって,CSOJCという目標があることで頑張れる部分があるのではないでしょうか。
 現在は「CSOJC 02015 FINAL」の出場チームを11月18日まで受け付けていますが,来年は大会をもっと盛り上げていきたいです。

4Gamer:
 大会というと,ゾンビモードの大会も行われましたよね。ストイックなオリジナルモードとは対称的なゲームモードですが,こちらに関して今後の展開はいかがでしょうか。

谷氏:
 ゾンビモードはカジュアルに楽しめるのが最大の魅力ですが,その一方で,一人で遊べるということもあり,やがて遊び尽くされてしまいます。せっかくのオンラインゲームなのだから,ゾンビモードでもコミュニティを活かしたイベント展開が行いたいということで,2015年は試験的にゾンビモードの大会を開催しました。軌道に乗れば,2016年は複数回開催したいですね。


 以上のとおり,CSOWC 2015はVeliaSにとって悔いが残る結果となってしまった。予選敗退が決まった当日は見るからにショックを受けていた様子だが,今回のインドネシアの環境はやや特殊だったこともあり,力を出せなかった部分もあっただろう。今回の悔しさをバネに,次の機会での活躍に期待したい。

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