連載
インディーズゲームの小部屋:Room#484「Monolith」
上野でパンダの赤ちゃんが生まれたり,ロサンゼルスでE3が開幕したりで毎日がお祭り騒ぎな筆者がお届けする 「インディーズゲームの小部屋」の第484回は,Team D-13の「Monolith」を紹介する。本作は戦闘機に乗って,内部の構造が毎回変化するダンジョンを攻略していくというアクションシューティングだ。よーし,今からパンダの赤ちゃんの名前を考えちゃうぞ。ジンジンかジャージャーなんてどうかな?
舞台となるのは,謎めいたテクノロジーが眠っているとウワサされる,廃墟となった古い施設。プレイヤーは戦闘機に乗り込み,隠された富と力を求めて,たった一人で施設の探索に挑むことになる。
本作はいわゆるツインスティックシューターと呼ばれる全方位シューティングと,ローグライクを掛け合わせたようなゲームで,ダンジョンと化した施設は突入するたびに内部構造が変化するのが特徴だ。キーボードとマウスでも操作できるが,2本のアナログスティックを備えたゲームパッドでのプレイをお勧めしたい。
ゲームパッドを使用した際の操作方法は,左スティックで自機の移動,右スティックで360度に攻撃というもの。2本のスティックを使って遊ぶことから,ツインスティックシューターと呼ばれるというわけだ。自機はさらに,周囲の敵を一度に攻撃するボムと,短距離を一瞬で移動できるダッシュを使えるので,これらを駆使して敵の猛攻を切り抜けよう。
ダンジョン探索の目的は,どこかにあるモノリスを破壊すること。モノリスを壊すとそのダンジョンのボスが出現し,これを撃破することで次のダンジョンに進めるようになる。モノリスは結界(のようなもの)によって守られていることがあり,そんなときは先に,結界を張っている主である中ボスを見つけ出して倒さなければならない。
自機はダンジョン内に落ちている武器を拾ったり,施設でパワーアップしたりできるが,何が手に入るかはもちろんランダム。また,敵を倒すなどして集めたお金で買い物できるショップが出現することもあるので,ボス戦に挑む前に少しでも自機を強化しておきたいところ。しかし,こうして集めた武器やお金は,自機が倒されるとすべて失われてしまうのも,ローグライクのお約束だ。
一方,ちょっとした救済措置も用意されている。自機が破壊されると入り口に戻ってやり直しとなるのだが,その際,ゲームの進行状況に応じて,ダンジョン内で手に入るものとは別の新しい武器がアンロックされ,入り口にいるNPCから購入できるようになる。
ここでは,累積スコアがそのまま通貨として使用でき,一度購入したパワーアップは自機が倒されても効果が残る。ゲーム後半は敵の攻撃がかなり激しくなるので,これを活用して少しずつ地力を蓄えていかないと,厳しい戦いになるだろう。
シューティングゲームとしてのゲームバランスと,ローグライクのランダム性がうまくマッチしており,気持ちよく遊べる本作。ダンジョン内で拾える武器にはランダムで追加効果が付与され,その組み合わせによって使い勝手や性能が大きく変化するのも面白く,繰り返し遊びたくなるゲームに仕上がっている。
本作の公式サイトではデモ版が公開されているので,興味を持った人は,まずはこちらをお試しあれ。ダウンロードを選択すると寄付を求められるが,金額欄にゼロを入力すれば無料でもダウンロードできる。また製品版は,Steamにて798円で発売中だ。
「Monolith」公式サイト
http://team-d13.com/monolith/- この記事のURL:
キーワード