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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第468回「私達は戦っている」
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印刷2018/02/15 11:30

連載

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第468回「私達は戦っている」


著者近影
 私達は戦っているわ
 ここで言う“私達”とは,生きとし生けるものすべてのことね。私の場合,本業がプロレスだから,分かりやすく戦ってはいるんだけど。でも,そうでない人もみんな戦っているのよね。仕事での戦いもそうだし,家庭でもそう。趣味も戦いよね。他人とのことだけではなく,自分の中でも睡魔や食欲,モラルと戦ったり。
 つまるところ,生きていくということは内外問わず戦いなのよ。で,戦いであれば勝つこともあれば負けることもある。結果も大切だけど,結果以上に大切なのが“その後どうするか”で,これすなわち成長って言うんでしょうね。……って話はこの連載でもよくしているんだけどね。最近あらためて感じたのよ。“戦いを挑むこと”の意義を。
 エンターテイメント産業における戦いとは,これすなわち“自分(達)が提供する商品がどうあるべきか”というもの。同じことを繰り返すことも商品のあり方の一つであるし,逆に毎回違うものを提示するのも,また一つの方向性ではあるわ。
 ただ,継続するエンターテイメント商品の場合。マンネリズムと新しいことへの挑戦のバランスが,これまた大きな内なる戦いになるわけね。芸人さんがよく言うじゃない。「ギャグは,続けなければ定着しない。自分が飽きてからも続けることが大切だ」と。
 ただね。これは本当に難しい問題で。私もイロモノプロレスラーとして,まあまあ長く活動させてもらっておりましてね。なんで長くヤらせてもらえているかと言いますと。詳しくは企業秘密に当たるのでここではしっかりとは書かないんだけど,大ざっぱに言うと,自分の商品の“売るべきポイント”をずらしているからなのよ。
 これだけ長くイロモノをヤっていると,「飽きた」と言う人が必ず出てくるの。これはもう仕方ない。ある意味クセが強いイロモノコンテンツの宿命。あ,勘違いしないでね。「飽きた」って言う人に対して何かを言いたいわけじゃないの。むしろ,本当に怖いのは「飽きた」なんて口に出さず離れられることだから。だから,「飽きた」と言う人を私は否定しない。見た人がそう思うなら,実際そのとおりだと思うし。ただ,その声って実は私にはさほど響かなくてね。なぜなら,消去法的にその人はたぶん私に最初からさほど興味がない人だから。
 私というコンテンツを,(1)まったく見たことがない人,(2)たまに見る人,(3)よく見る人……という三つに分類した場合,「飽きた」と言う人は「たまに見る人」なのよ。(2)もしくは,(1)と(2)の間で名前は知っているレベルで,まれにしか見ない人,もしくは私のことを好きじゃない人なの。私のことを見るスパンにもよるんだけど,(1)のまったく見たことがない人は飽きようもないし,(3)のしっかり見ている人だったら「私が提供する商品のポイントが実はちょっとずつ違う」ことを意外と気付いているの。だから,(3)に該当する人は,「飽きた」という表現にはなりにくいはずなのよね。
 まあ,商品を変えていくなかでしくじってクオリティが低くなってしまうことは往々にしてあるんだけども。それは謝るしかない。ただ,しっかり見てくれる人も私にとっては大切なんだけど,そこにばかり向けて商品を提供していたのでは先細る一方だっていう私の持論も,この連載でよく述べているとおり。
 なので提供するにあたっては,(3)と同時に(1)のまったく見ない人に対しても私はアプローチを続けていきたいのよね。欲張りだから。
 なので,世の中と戦うために私のもともとの武器である“ゲイレスラー”という分かりやすい部分は残す必要がある。まあ,残すも何も性癖だから残るんだけど。で,その大まかな“ゲイレスラー”部分だけを取り上げられて飽きたと言われてしまうのは,もう仕方がない。そこは気にしちゃいられない。だから,私には響かないしもはや反発心も芽生えない。
 ま,私のシステムアップデートについてはどうでもいいわ。ともかく,長く続いているエンターテイメントコンテンツにとって,継続と変化のバランスは非常に大きな勝負である,と言えると思うの。たとえ同じようなモノを提供していても,そこに新しいことをどれだけ入れていくか。そこが戦いのキモだったりするっていう話ね。長々と申し訳ない。


男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第468回「私達は戦っている」
 さて,今回の連載は私の手口を晒してしまってる感じでちょっとアレだなと自分でも思うんだけど。それには理由があるのです。それは,「真・三國無双8」をプレイしたから。ヤりやがった。プレイして,ちょっと感動したのよね。ゲイム内容にじゃないわ。シリーズが提示したゲイムの姿勢に。戦って,攻めたとしか言いようがない。
 「真・三國無双」シリーズって,言わずと知れたアクションゲイムです。実はシリーズを通して売りがちょっとずつ変わっているんだけど,それでもまあシリーズを通して大ざっぱに共通しているのは,用意されたステージを駆け巡って敵をなぎ倒していくアクションゲイムってところよね。
 それをね,根底から構築し直したのよ今作で。では,ステージ制度の一騎当千の爽快アクションゲイムから何に変わったのかと言うと。オープンワールドの「三国志」アクションゲイムに変わった。ステージではなく,三国志の世界を丸々用意しやがったの。これはね,大きなケツ断だったと本当に思う。
 今まではステージ制だったから,ステージ内での時間の流れだった。でも今回は,世界が丸ごと描かれているわけだから,歴史の流れの概念が生まれたの。そうなるとゲイム性が変わるよね。人気シリーズのナンバリング作品が,そこに挑戦した点に私は感動を覚えたわ。

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第468回「私達は戦っている」 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第468回「私達は戦っている」
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第468回「私達は戦っている」 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第468回「私達は戦っている」

 先に謝っとく。ゴメン。この意見ってエンターテイメントを提供する側の視点だから,プレイヤーがどう感じるかは度外視した感じになっているかもしれない。だから正直,今までの無双シリーズファンからの評価は分からない。でも,私はこの姿勢を買いたいわ。シリーズのマンネリと戦った結果,出した答えが今作。
 無双シリーズが今後どうなるかは分からないわ。プレイヤーからの声によっては,ひょっとしたらまたステージ制に戻るかもしれない。でも,この作品は三国志好きと無双好きが実際にプレイしてみたうえで,自分なりの評価を下すべき作品だと思うわ。イメージだけで語るのではなく。実際にこのゲイム性が変化した様をプレイしてみる価値はあるんじゃないかしら。
 そこから,面白かったかそうでもなかったのか。今回はいつも私が言っている「興味があれば」というワードは使わない。今まで無双シリーズをプレイしたことある人は,ぜひ今回の作品を味わってほしい。そうすれば,今後の無双シリーズが,そして三国志ゲイムの可能性が見えて楽しみになるはずだから。

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第468回「私達は戦っている」 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第468回「私達は戦っている」
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第468回「私達は戦っている」 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第468回「私達は戦っている」

 人生は戦いよ。そして戦いの勝敗は,死ぬまで分からない。その場では負けたことになっているかもしれないけど,長い目で見れば実は勝利の一部だったって場合もあるかもしれない。変えることがすべて正しいわけじゃない。でも,変えることで見えてくることだってある。一方でずっと変えないでたどり着ける境地もある。
 どっちがより多くの人を楽しませられるのか? 変えるならどの程度? 変えないのをどこまで我慢する? 提供する側の戦いは続く。味わうほうも「これだけのお金を払っていいものか」と悩み,苦悩する。やはり,生きている限り人生は戦いの連続である。

今週のハマりゲイム
PlayStation 4:「真・三國無双8
PlayStation Vita:「GOD WARS 〜時をこえて〜
Nintendo Switch:「マリオ+ラビッツ キングダムバトル
ニンテンドー3DS:「牧場物語 ふたごの村+
iOS:「ドラゴンクエストライバルズ」「ウイニングイレブン カードコレクション

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手がプロデューサーを務めるDDTプロレスは,今週末の2月18日に埼玉・イコス上尾大会「ドラマティック・アゲ♂アゲ♂上尾♂」を開催します。この日のディーノ選手は,渡瀬瑞基選手とのタッグで,遠藤哲哉選手&マッド・ポーリー選手と対戦する予定です。ちなみにディーノ選手,「MONSTER HUNTER:WORLD」を一緒に遊ぶ人ができた(友人というより同僚)らしく,それによってだいぶ面白くなってきた模様。一方,その同僚と時間が合わないと,これまでとはまた違う寂しさを味わうことに気付いたのだとか。
  • 関連タイトル:

    真・三國無双8

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    真・三國無双8

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