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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第382回「ヒーローとは何ぞや」
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印刷2016/06/02 18:00

連載

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第382回「ヒーローとは何ぞや」

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著者近影
画像集 No.002のサムネイル画像 / 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第382回「ヒーローとは何ぞや」
 ヒーローとは何ぞや。

 あ,いや,さっそくだけど言い訳というか説明をするわね。
 人々はヒーローに憧れるわ。ヒーローになりたい。なぜだろう。いや,なぜなりたいのか? そんな考察なんて,野暮かもしれないわね。理由なんて一つに決まってるから。ヒーローになりたい理由を突き詰めていくと,結局のところ“ヒーローが格好いいから”以外にないでしょう。では,視点を変えるわ。ヒーローって一体,何なんでしょうね?
 ……っていう意味を込めた書き出しだったわけよ。というのも,書き出した直後にふと我に返っちゃってね。「なんだ? 急に何を言いだしてんのこの人?」って思ったのよ,書いた私自身が。だから言い訳をしてみた。以上。

 で,話を続けると,“ヒーロー”って響きには憧れるんだけど,具体的には“ヒーロー”って何なんだろう? って。実は今まで,深く考えたことがなかったのよね。一応Wikipediaでは「英雄のこと,物語の主人公のこと」と説明されているんだけど,正直それではハッキリとイメージしにくい。なので,私なりに考えてみよう。そう思ったのよ。もちろん,人によってイメージするヒーロー像は違うから,そのことは前提条件として頭に入れつつ,考察してみるわね。
 例えば,スポーツでは「今日のヒーローは○○選手です!」って表現するじゃない。実際にヒーローインタビューという催しもあるくらいだし。要は,その都度変わるものでもあるのよね,ヒーロー制度って。そこから考えると,きっと大衆に向けたものではあるっぽい。みんなに憧れられるのがヒーロー
 ただ,これが難しいところで,ヒーローになりたい気持ちは漠然とあったとしても,現実としてヒーローになることって結果なのよね。例えばスポーツの場合だと,基本的にプレイヤーとしては勝ちたい,またはチームを勝たせたいと思ってプレイするわけ。そのうえで,結果を出せた者をヒーローと呼ぶわけで。だから,ヒーローになりたいと思って一つ一つのプレイをするわけではない。あくまで勝つため。それが結果的にヒーローになってるだけ。
 そういう意味で“ヒーローは結果”なのね。これはプロスポーツだけに言えることじゃないわよ。仕事っていうものには,大なり小なりそういう部分ってあると思うの。
 仕事において一番大切なことって,自分が何をするべきかを把握して実行することだと私は思っているから。ヒーローになること,それが大切なわけではない。言い換えると,誰かに認められることを目的に仕事をするわけではない。もちろん,モチベーションの一つにはなり得るのよ。単純に,他人に認められるのはうれしいことではあるから。
 あとはエンターテイメント産業の場合ではあるけど,ヒーローがいれば商売もしやすいし,それに憧れてそのジャンルを志す人間も出てくる。だから,ヒーローになりたい気持ちはあってしかるべきよ。でも,それは実際に自分のするべき仕事とは切り離して考えるべきだと私は思うのよね。

 そこで私は,“まずは自分にとってのヒーローになれ”ということを提唱させていただきます。これはね,簡単に言うと自分の仕事に誇りを持てって話なんだけど。世の中を支えているのは一人一人の労働なのよ。これは実際にそう。ただ,労働にはいろいろあって,評価されやすい労働とそうでない労働があるわけ。みんながヒーローにはなれない仕組みなのね。
 あなたの働きを全部見ている人なんていないわ。ヒーローだってそうなのよ。活躍した瞬間は見られているけど,陰でヒーローになるためにヤっている下準備までは見られていない。たった一人を除いては。そう,あなた以外にはね。だったら,あなたは全部見ているあなたに向けたヒーローになればいいのよ。誰も見てないからといって仕事を怠らない。もっと言うと,自分が恥ずかしくない自分でいる。あなたに向けたヒーローになる。
 以上を全部ひっくるめたうえで。“ヒーローとは,格好いい人のこと”で,いいんじゃないかな。他人から見た場合でも,自分から見た場合でも。冒頭で言ったでしょ? ヒーローになりたいのは格好いいからだって。いろいろ考えた結果,ありふれた答えに行き着くのもまた一興。

画像集 No.005のサムネイル画像 / 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第382回「ヒーローとは何ぞや」
 さて,ここまでキーワードを散りばめたことだしさすがにもうお気付きでしょうな。今回紹介するのは「ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり」PlayStation 4 / PlayStation 3 / PlayStation Vita。以下,DQHII)ですね。いや,当然と言えば当然だけど,面白いわよね。前作「ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城」PlayStation 4 / PlayStation 3。以下,DQH)との比較で言いましょうか。ドラクエ感っていうか,冒険感が増しているわ。
 そもそもこのシリーズって,簡単に言えばドラクエのアクション版なのね。オリジナルキャラクターもいるんだけど,歴代シリーズのキャラクターを操作して,アクションゲームを楽しめるってことが一つの売り。DQHはDQHでちゃんとアクションドラクエしてたんだけど,今回はそれが増した,という認識でいいんじゃないかしら。
 というのも,DQHはステージだけ用意されてて,選んだステージで遊ぶ感じだったのね。でも,今回はステージ間の移動もまたステージとして用意されている。もちろん,一度行ったステージならルーラで一瞬のうちに移動できるんだけど,まだ行ったことのない場所にはちゃんと自分の足で行かなきゃいけなくなったの。これによって,ドラクエ感が生まれてるのよね。変な話,ドラクエ特有の“おつかい”要素も,道中のステージによって表現できているように感じたわ。

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 なので,“これぞアクション版ドラクエ”って言い切っちゃっていいんじゃないかしら。RPGのドラクエが好きであればあるほど,DQHIIを受け入れやすいわよ。当然レベルもあるし,転職もあるし,武器の熟練度もある。私は常に“ドラクエのスピンオフ作品は,ドラクエ感が大事”と思っているんだけど,そういう意味では,DQHの続編として予想していた以上にドラクエ感が強化されているように感じられたわ。
 そして無理やり冒頭の話とつなげるならば,このゲイムにはドラクエシリーズのキャラクターがたくさん出てくるんだけど,気付いたらオリジナルキャラクターである主人公が,歴代シリーズのキャラクターに見劣りしない存在になっているのよ。自分の中で。ちゃんと,自分にとってのヒーローになっていくの。そういう感情移入のさせ方は,さすがドラクエといったところね。
 なんだかんだで主人公がその世界にいると思える。これがドラクエの長所で面白さの一つだと私は思っているんだけど,この作品でもそれは健在。まだプレイしていない人も,きっとプレイしてみたら想像以上にドラクエだと思えるはずだから,当然のようにオススメですよ。多くの人にぜひプレイしてほしいわね。

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 というわけで,今週はけっこう待ちわびていたDQHIIについて語ってみました。このゲイムだけじゃなく,エンターテイメント作品の多くのヒーローはそうなんだけど,世の中のヒーローって自分自身を持ってるわよね。それってやっぱり自分自身の正義を貫くというか,自分自身に対して自分のヒーローでありたいと思う気持ちの表れなんじゃないかな。キャラクター設定とかには書いてないかもしれないけど,結果的に。そんな感じでまた来週。

今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 4:「ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり」「ウイニングイレブン 2016
PlayStation 3:特殊なDVD ※死亡確認→復活予定
PlayStation Vita:「実況パワフルプロ野球2016
PSP:「サモンナイト5
Wii U:「Splatoon(スプラトゥーン)
Wii:「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン
ニンテンドー3DS:「妖怪三国志」「学友運命共同体
Xbox 360:「剣の街の異邦人 〜白の王宮〜

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手が所属するDDTプロレスは,今週末の6月4日に静岡・ふじさんめっせ大会「Road to Ryogoku 2016 in FUJI〜ドラマティック・ドリーム・つけナポリタン〜」を,翌5日には埼玉・春日部ふれあいキューブ大会「KING OF DDT 2016 SAITAMA」を開催します。6月4日には,タッグを組む機会の多い大石真翔選手とシングルマッチで対戦するディーノ選手。この試合が持つ意味合いを聞いてみたところ,「アジアタッグ挑戦に向けてパートナーとしての絆を深めるのがこの試合なんだけど,ヤるからにはぶっつぶすわよ。ヤツに傷付けられてきた人達の痛みを,私が代わりにぶつけてやるから」とのことでした。
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    ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり

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