連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー:其の五拾壱「プロレススーパーゲイマー列伝 飯伏幸太編」
何の前振りもなしにスタートする,「男色ディーノのゲイムヒヒョー」の新シリーズ「プロレススーパーゲイマー列伝」。その第1回は,“ゴールデンスター”飯伏幸太選手を取り上げます。なお,このシリーズの第2回以降は未定。また,日本遠征から帰国したアブドーラ・ザ・ブッチャーが,ショックのあまりお土産の日本人形を落とすことで有名なあのマンガとは,あまり関係ありません。
そんな彼は,プロレス界の“ゴールデンスター”と呼ばれ,大きな団体から小さな団体,果ては海外からもオファーが来るようないわゆる売れっ子なんだけど,ちょっとクレイジーな思想を持っているのね。
常々「リングのない場所でプロレスをしたい」と言って公園や本屋やキャンプ場でプロレスをやったり,普通のプロレスの試合の場外乱闘でコンビニまで行って店内で空中殺法を披露したり,「次は田んぼでプロレスしたい」と農家の方もビックリなことを言ってのけたり……。要するに彼は,野外でプロレスをしたいという,いわば“プロレス露出狂”なわけ。
で,彼がそういった嗜好を持っていることはファンの間では割と有名な話なんだけど,ではなぜ飯伏が“野外プレイ”を好むようになったのかは,今まで神秘のヴェールに包まれていたの。でも,その謎が,ついに,この間の,DDTの,プロレス興行後に,解けたのであーる!!
……あわてるなチェリーボーイども。せっかちすぎるとモテないわよ。確かにここまではゲイムに関係ない話。だけど,ここからゲイムに深く関わってくるから。
というのもですな,飯伏は大のゲイム好きなの。とはいえ,私のようなオールジャンルを好む平和の象徴としてのゲイマーではなく,ゲイムを競技としてとらえるストイックなタイプのゲイマー。スコアがあるものに対して,異様な執着を見せるタイプね。
あるエピソードを紹介するわ。こないだの日曜日,DDTの興行でワンデートーナメントが行われて飯伏が優勝したんだけど,優勝会見のときにふと飯伏を見ると,左手首を怪我してるではありませんか。以下会見でのやりとり。
その左腕のテーピングはどうしたんですか?
飯伏:
実は動かないんです。
記者:
試合で怪我したんですか?
飯伏:
「ファイナルファイト」のやりすぎです。
記者:
!?
飯伏:
ノーミスでクリアしようと思って続けてたら痺れてきて,最後には動かなくなりました。
記者:
……それでは,次の目標はなんですか?
飯伏:
「ファイナルファイト2」です。
そうなの。「ファイナルファイト」だったのよ,飯伏の発想の源は。街中でプロレス技を駆使して敵を倒す……これこそが飯伏の理想の世界なのね。
そう言われてみれば,飯伏は動き自体がガイっぽいし,たまにハガーばりのラリアットを放つこともあるし。
しかも,自分がゲイムをプレイする上においては,ノーミスでクリアするという誰に褒められるでもないストイックプレイを身上とするクレイジーぶり。ちなみに,ノーミスクリアは実際に成功したらしいから恐ろしいものだわ。
余談だけど,飯伏はカプコン作品が好きみたい。魔界村シリーズ,や「ゴッド・オブ・ウォー」がお好きみたいね。カプコンさん,もし「ファイナルファイト」の最新作が出るのなら……っていうかもう一回映画化するならばガイの役は飯伏にさせてみてはいかがでしょうか? ハガーでもいいけど。
本当は「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」の話を書こうと思っていたのだけれど,ついつい日曜日の優勝会見に触発されて,ガイはガイでも○○ガイ(編注:たぶんナイスガイ)について書いちゃったわ。来週は「オラクルベリーの奇跡」について! ではさようなら!
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