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「他社の3D立体視対応ディスプレイとは違う」。LG,新製品「W2363D」の優位性をアピール
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印刷2010/04/08 16:36

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「他社の3D立体視対応ディスプレイとは違う」。LG,新製品「W2363D」の優位性をアピール

垂直リフレッシュレート120Hz表示が可能で,「NVIDIA 3D Vision」対応と謳われるW2363D
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 LG Electronics(以下,LGE)の日本法人であるLGエレクトロニクス・ジャパン(以下,LGEJ)は,2010年4月8日,NVIDIA Japan内で報道関係者向け説明会を開催。7日に発表された,同社初となる3D立体視対応の1920×1080ドットパネル採用ディスプレイ「W2363D」について,他社製品との違いを説明しつつ,その優位性をアピールした。

AcerやDell(Alienware),Samsung製の3D立体視対応ディスプレイに対する,W2363Dの持つ優位性をまとめたスライド。輝度の高さや入力インタフェースの豊富さ,「SRS TruSurround HD」対応といった機能面に加え,肝心要となる3D立体視周りの違いが強くアピールされた
画像集#003のサムネイル/「他社の3D立体視対応ディスプレイとは違う」。LG,新製品「W2363D」の優位性をアピール

 それによると,W2363Dが持つ,最大のアピールポイントは,下記の3点だ。

1.Dual Gate Feeding(デュアルゲートフィーディング)
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Dual Gate Feedingと1.9% Cross talkの概要を示したスライド
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こちらは172Hz Data Processingの概要を示したスライド
 液晶パネルのセルに電圧を供給するドライバICのゲートは他社製品だと1系統のところ,W2363Dでは2系統,両極から電圧を与えるようなデザインで搭載。これにより,セルの開閉に必要な電圧を安定させ,開閉速度の向上=イメージ処理速度の向上を実現したという。

2.172Hz Data Processing(172Hzデータプロセッシング)
 120Hz(=秒間120コマ)の映像表示に当たって,内部データ処理を172Hzで実行する技術。
 通常,120Hzでの描画を行うなら,120Hz周期でゲーム側の処理を行っておけば問題ないのだが,LGEの立体視ディスプレイでは,あえて内部処理を172Hzで行うように設計している。なぜかというと,これは液晶メガネ側(=NVIDIAの「3D Vision」側)のスイッチング時間を考慮したうえでの画面切り換えを行うためだ。
 液晶メガネの動作切り換えは非常に高速……とはいえ,やはり多少の時間を要する。そこで,左右映像を切り換えるときに,きっちりとメガネのスイッチングも完了していれば,左右の画像が混ざることもなく,鮮明な立体視映像が期待できるようになる,というわけである。

3.1.9% 3D Cross talk(1.9% 3Dクロストーク)
 これは,単独の技術というわけではなく,1.&2.といった表示高速化技術の賜物なのだが,3D立体視表示に当たってどうしても生じてしまう「右目と左目から見る別々の映像が,一部重なる現象」であるクロストークの割合を,他社製品の半分以下である1.9%に抑えることができたそうだ。これにより,3D表示時のちらつきやボケをより少なくできたと,LGEJは主張している。


 なお,会場には,二つのデモ機が用意されていた。一つは,今回“3D中継”に対応したという,ゴルフの「Masters Golf Tournament」。3D Vision環境があれば,www.Masters.com/3D から3D立体視対応の生中継を楽しめるというものだ。

メジャースポーツの3D立体視生中継(※今回のデモは時間の関係で再放送)に対応したというのは,なかなかインパクトが大きく,会場で一般PCメディアの注目を集めていたビデオ。ステレオカメラで撮影した“本物の”3D立体視映像だ。実際に3D Visionで見てみると,観客がレイヤーで表示されるというか,多段スクロールする2Dゲームの背景というか,昔スポーツゲームでよくあった書き割りテクスチャというか,そんな感じだった。これはこれでアリだけれども,最適化されたゲームのほうが違和感はないかな,という印象
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3D Vision Surroundを実現するための要件(※GeForce GTX 400シリーズのレビュワーに提供された資料より)
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 もう一つは,「Battlefield: Bad Company 2」を3画面立体視技術「3D Vision Surround」で実行したものだ。こちらは,「GeForce GTX 280」搭載グラフィックスカードをNVIDIA SLI接続で構成し,3系統出力で実現されていた。NVIDIAは,「GeForce GTX 400」シリーズの発表に当たって,「4月中の公開を予定しているRelease 256版グラフィックスドライバで,3D Vision Surroundを実現する」と予告しているが,市販タイトルを用いたデモが普通に動くレベルには,ドライバの完成度が上がってきているようである。

Battlefield: Bad Company 2を使った,3D Vision Surroundのデモ。GeForce GTX 280のSLIシステムから,3画面出力で実現されていた
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ゲストで登場したマウスコンピューターは,3D VisionのキットとPC,W2363Dで15万円から実現できるフルセットを展開。また,「後々,3D立体視環境を実現したい人」に向けて,PCレベルでは3D立体視環境に対応することを示す「3D-READY PC」ロゴを付けるなど,3D立体視環境に向けた積極的なコミットを行っていくと宣言した
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